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11時開店のサイゼリヤに10時30分より前に並んでいる人を見かけた【6/29】

木曜は午前10時30分までに出社する日だ。

いつもギリギリだが、今日はぎりぎりじゃない。

時間にちょっと余裕がある!(わーい)

そう思いながら会社に向かっている途中、サイゼリヤの前に並んでいる中高年女性を見かけた。

サイゼリヤのオープンは午前11時である。

ざっくり、あと30分以上は開かない。

ちなみにサイゼリヤの席数には余裕があり、行列のできる店というわけではまったくない。

つまりだいぶ気が早い行動だ。

夏休みの宿題を8月1日までに完成させているような優秀さである。

なぜこんなにも早くから並ぶことができるんだろう。

今日のサイゼリヤ、1番のりの人になにかプレゼントとかをくれる予定があるんだろうか。

いや、そんなことはたぶんない。

きっとない。

考えれば考えるほどわからなくなっていくばかりで戸惑った。

しかしよくよく考えてみたら、自分の祖母にもそういう傾向があったことをふっと思い出した。

祖母は集合時間のかなり前に準備が完了しているタイプなのだ。むかし一緒にハワイに行ったとき、祖母はたいがい集合時間20分くらい前にはもう集合場所に辿り着いていた。

一方の私は、集合時間までに辿り着けば、ぎりぎりでも問題ないと思っているほうなので、あまりにスピーディーな祖母のようすを見て、たいそう戸惑いまくった記憶がある。母は「待たせると機嫌が悪くなるから」と、私にも早めに着くように促してきたのだけど、私は納得がいかなかった。

20分前に着いててほしいのなら、集合時間ごと20分前に設定しといてくださいって思ったのだ。でも、20分前に設定したら今度は、さらにその20分前に祖母は支度を済ませるだろうから、このやりとりは堂々巡りなのであろう。

でも今日サイゼリヤの前で待っていたあの方々となら、うまくやれるんじゃないだろうか、祖母。

孫が同意してくれなくても、世界にはたくさんの同志たちがいるのだ。

時間の捉え方が近いというのは、大切な相性のひとつなんだと思う。


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