雪が降った日の夜は散歩がしたい【2/5〜6】
2月5日(月)はわさわさと大量の雪が東京に降った日。
16時ごろ、取材の帰り道、徐々に威勢よくなりはじめていた雪の降りっぷりが、家に着くころには横殴り気味になっていた。
傘をさしているのにコートが雪まみれになって、家に到着した途端からだがずっしり重い。雪のなか行動するのは普段の3倍くらい疲れる気がする。雪国の人たちのエネルギーってものすごいな。
とはいえ、ふかふかの雪を踏むなら今晩のうちしかない。あまり雪の降らない街に急に降る雪の軽さと白さは降った日の夜がピークなのだ。
明日になったらこいつらの幾分かはがっちごちの氷になる。そのあとは、日に日に茶色や黒が混ざっていって、ぼやぼやとしたかわいげのない色になってしまう。
こういうとき、ちゃんと雪を味わっておかないといけない気がしてしまうのは、雪に慣れてないせいなんだろうか。だってこれを逃したら次は来年かもしれないし。
関東平野に生まれた人間の悲しき性、ということにしたいんだが、それだとだいぶ主語がでかい気がしている。
時刻は夜22時。雪を味わっておくために散歩に出かけたら、大量の雪だるまが並んでいた。
なんというか、エネルギーの量がすごい。明日には消えるかもしれないだるまをこんなにもたくさん丸められるパワー。
一方、空気の冷たさにびびって雪に触れられずにいる私は、昔に比べると随分大人になったかもしれない。
雪が降った日の夜は明るい。スマホのカメラで撮るとさらに明るくなってもはや夜じゃないみたいな写りになる。
フレンチトースト作ろっかな〜と思いたって卵と牛乳を買って帰ったんだけど、家に砂糖がなくて詰みました。
そして朝にはもう、雪はだいぶ溶けて、街がいつもの色に戻ってしまった。若干がっかりだ。いや、出勤予定の大人としては、大事に至らなかったことを喜んだほうがいいんだろな。でも、なんだかちょっと物足りなかった。
昔に比べれば雪をむやみに触らなくなったけど、いつになったら雪ではしゃがなくなるかはわからない。
もういっそ雪ではしゃぐおばあちゃんになりたい。
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