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経営者のホンネ 給料が上がらない理由

経営者からみれば、給料は人件費というコストだ。出したくないのが当たり前で、期待しないほうがいいという話。


生産性を上げても給料は上がらない

まず事実からいうと、30年間先進国で日本だけ給料が横ばいだ。生産性は30年前と比べて上がっていないのかというと、ありえないだろう。これだけITが発達しているのだ、システム化して生産性はあがっているはずである。

たとえば、ある業務をシステム化したとしよう。それによりシステムの費用はかかるが、その業務に関する人間が一人いらなくなったとしよう。通常であれば、人件費削減になる。

ただ日本では正社員なら、いらなくなったからリストラとはならない。何か他の業務をやらせる。結果的に人件費は変わらない。また、提案から導入までSEがやったとしよう。仮にシステムにより不要な人がリストラになったとして、その人件費分、SEの給料が増えるかと言うとそんなことはありえない。

つまり、なにをどうやっても給料は上がらない仕組みとなっている。

従業員の頑張りはどこへ消えるか

正しく機能している組織ならば、生産性を上げ利益も上がっているだろう。だが、給料はあがらない。その利益はどこに消えるか。株主・内部留保・経営者へ向かう。

だから経営者は、もっと働けまだ足りないと思っているのだ。思っているだけで、言わないのは色々と問題になるからだ。竹中氏のようにいうと炎上することになるからだ。

だが私は良いことでもあると思っている。これをきっかけに、金持ちになるには「給与所得を増やす」という間違えた戦略を見直す機会になると思っているからだ。

基本的な理念として、企業は従業員が幸せになるために存在しているのではない。株主が利益を得るための仕組みとして、存在しているだけにすぎない。

給料が上がらないのに頑張るほどマゾではない

生産性を上げれば、結果を上げれば、頑張れば給料が上がるというロジックが破綻している。もちろん上がる人もいるだろうが、上がらない人のほうが多いはずだ。

私は上がらないのに頑張るほどマゾではない。というか、頑張る方向が違う。より少ない労力でより多くの金を貰えるほうがいいに決まっている。給与所得はその条件を満たしていない。

長者番付でも、高額納税者でも、金持ちYouTuberでも「私はサラリーマンです」という人はいないだろう。サラリーマンのいいところは、解雇されないところだけだ。あとは社会保険の負担が少ないところだ。メリットはそれだけなので、金を稼ぐために選ぶというか頑張る対象でもない。

こうして私は給与所得を増やそうと頑張っているサラリーマンよりは、資産を増やすことができた。

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