お金を稼ぐには個人事業主しかない？

個人事業主という選択はいいが、「しかない」というのは言いすぎだ。

竹中平蔵「日本人はあまり働いていない、もっと頑張れ。かつては凄かったが、劣化している」…お金を稼ぐには個人事業主になるしかないのが現状（みんかぶマガジン） - Yahoo!ニュース

もっと頑張って所得税を納めろ

記事中の「もっと頑張れ」はもっと頑張って仕事をして、もっと所得税を納めろということだ。まともに聞いてはいけない。お金を稼ぐには個人事業主しかないということはなく、間違いなく投資のほうが税金的に有利だ。

新NISAは非課税だ。利益が丸々手元に残る。「頑張る」の定義にもよるが、投資は基本的に頑張らなくてもいい。買ってあとは、何もしないという欲求を抑えるのを頑張る必要があるが。

なので、会社員をやって副業で稼ぐということを頑張るというのは、お金を稼ぐというのはある意味正しいが、手元に残るお金は少ない。税金で持っていかれるからだ。税金のことに言及していないのが、非常にいやらしい。

時間がない人生

個人事業主なら労働時間は決められていない。自由に働ける。働いたらそれだけ収入が増える。しかし当然時間はなくなる。それでいいのかという問題がある。昭和のころは、こういう疑問を持つことがない時代だった。

しかし今は生き方も多様化している。無理に稼ぐ必要はないという人生もまたありだ。稼がなければ所得税も払わない、必然的に節約もするから、消費税も払わない。動く金が少ないのが特徴だ。

その究極が、資産取り崩し＆住民税非課税世帯だ。収入に税金がかからず、収入が少ないとみなされるので、取られる税金も少ない。時間はたっぷりある状態。これが目指すべき姿だ。

会社員＆個人事業主でバリバリ稼いでも、ストレスでバリバリ消費するのが落ちだろう。しかも時間がない人生だ。

一旦受け入れて前を見よう

おそらく多くの人は、今だけ我慢すればなんとかなると思っているかもしれない。政府が、会社が、なんとかしてくれて、生活が楽になると・・・。残念ながらそうはもうならない。

一部の人は賃上げや投資の波に乗れるが、それ以外の人は外国の成長率に負けて敗者となる。もう浮かぶことはないのは、自分が一番良くわかっているはずだ。勇気を持って一旦受け入れよう。そしてそこからどうするか？敗者として何ができるか？という思考に切り替えよう。

そうすれば今より精神的にも金銭的にも楽になる。たとえば、生活保護をもらうというのは普通の人なら躊躇するだろう。しかし、敗者と認めることができれば、どうやったら生活保護をもらえるか？という思考になるはずだ。

敗者だから、せめて心は豊かに暮らそうとかそういう気持ちになるはずだ。

ちなみに私も「サラリーマン」としては敗者だ。ゆえに、投資と節約でなんとかしようという考えになったし。サラリーマンで頑張るということに、意識や時間を割かなくなってだいぶ気楽に生きることができている。