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余剰資金があって投資する人はごく少数

投資は余剰資金でやるというのがセオリーだ。その環境にある人は実はごく少数という話。


そもそも余剰資金がない

新NISAのネット記事を見ると、コメントに必ず書かれる。「投資する金が無い」。貯金ゼロ世帯の割合からすると、たしかに投資している余裕なんてないというのも理解できる。

あと、余剰資金の「余剰」がない人もいる。貯金はあるが、将来のイベントのためになくしてはいけない金だ。例えば子どもの学費とかだ。投資でなくしてしまったら、子供が学校にいけなくなるというのは避けねばならない。

もしくは、結婚・出産などだ。住み替えや共働きが一時的に育児によりできなくなる。そのときの生活費を確保しておく必要がある。

このように、よく言われている「余剰資金」というのは多くの人に当てはまらない。独身ぐらいではないかな。

余剰資金あっても投資しない

今でこそ、新NISAなどと流行になっているが、日本人の生活で投資は馴染みがない。貯金は大好きなので、金はある。仮にほんとうに使う予定がない定期預金に眠らせている金があったとしても、そもそも投資するということをしない。

余剰資金の規模やその人の価値観にもよる。貯金を切り崩して逃げ切れるのであれば、あえて投資をする必要がない。あとは年金をもらいつつ人生逃げ切ることができる。

中年&独身がメインか

こう考えると、投資できる条件が揃っている人は、貯金がそこそこあって使う予定がなく、増やす必要がある人ということになる。40代以降の独身がもっともお多いと思う。

しかし40代はちょうど就職氷河期世代なので、貯金がある人はそんなに多くないだろう。加えて、失われた30年を生きてきて、必死に貯めた貯金なので、投資するという考えにならないかもしれない。

就職氷河期で貯金がある独身でリスクを犯せる人。かなり条件が狭くなるように思える。それ以外の人は、なんらか無理をしているはずだ。例えば、余剰資金でなかったり、実は使う予定がある金を投資に入れてしまっているなどだ。

就職氷河期世代でも、たとえ非正規雇用でも、コツコツ貯金をして、かつ独身であれば新NISAで、少なくとも金という観点からは、後半の人生を逆転できる可能性がある。

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