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ヒユサンゴ完全養殖プロジェクト@黒潮研究所

 お疲れ様です、拶双魚です。

高知県大月町の黒潮研究所さんの
ヒユサンゴの完全養殖プロジェクト

最終目標(一昨年に達成)としていた孫世代が育ってきています。

だいぶ前から密かに気になっていたプロジェクトだったんですが、
最近になってニュースになってきているようで…

この素晴らしい取り組みがもっと世間に知られて欲しいなと思い、こちらで共有させていただきました。

目標が達成された今も、今後明らかにしたいことがたくさんあるようで

特に気になるのが…
『親個体の組み合わせによる娘群体の色の変化等の生態を明らかにする』

というところです。

ヒユサンゴは、アクアリウム業界ではオオバナサンゴ(これは流通名で標準和名はヒユサンゴの方)と呼ばれ、

そのカラーバリエーションの豊富さからコレクション性が高く愛好家が多い種類になります。

かく言う僕もかつては飼っておりました。
僕が未熟者なばっかりに、病気で死なせてしまいましたが…

同様にコレクション性の高いサンゴの代表例として
マメスナギンチャクという骨を持たないサンゴがいるのですが
あちらは無性生殖でも数を増やせるため
ヒユサンゴと比べて野生下の個体に負荷を掛けずに供給できます。
とても発色が良いUSAブリードという個体も高値で取引されてたりします。

…で話を戻しますと、ヒユサンゴの完全養殖と併せて個体ごとの色の出方に法則が見つかれば、

その豊富なカラーバリエーションで人気になったヒユサンゴに関しても
養殖された個体の育成・販売が主流になっていくことにも繋がり

このプロジェクトが目的としていた養殖技術の確立による野生個体群への負担減にも大きく貢献するのではないかと考えたからです。

以上、元ヒユサンゴ飼育者として今一番気になっている研究プロジェクトの紹介でした。

ではでは。



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