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人のせいにできないと意外と楽だった

小さい頃の私は(今もか?)自己主張が弱く、やりたいことも特になく親に言われたことをそのまま実行する意思なし人間でした。
兄弟の2番目にそういう人多いと思うんですが、ぼーっとしていて親的にはなんとかしてやらんとやばいと思わせるようなんですね。

ダンスも親に導かれて稽古を始めましたし、学校も自分で「ここへ行きたい!」と言ったわけではありません。
結果的に親が私のことをよく見ていてくれたおかげで、現在は好きな場所で好きな仕事をして好きな趣味をして生きる呑気な生活を送っていますが、失敗したことも多かったです。

その際に私は何を思ったかというと、「言うとおりにしたのになんでこんなことになったんだ」と意味不明の怒りを親や学校や会社に向けていました。
自分で「これ」と決めたわけではないので人のせいにするしかなかったんですね。
でも最終的にそれでいいと決めたのは自分なんですけど(笑

海外に出ると人のせいにはできません。自分でなんでも決めなければなりません。
どこに行くか、どこに住むか、何を食べるか、誰と付き合うか、家はどうやって借りるか、移動はどうやればいいのか、治安は、ビザの更新は、なんでも人に聞くことはできません。(アドバイス程度なら知り合いにも頼れますけど)
そうなってくると何か起きた際に「あの時ああすればよかった」と後悔することはあってもすぐに「まあ自分で決めたことだしまあいいか」と考えるようになりました。

これ、意外かもしれないのですがものすごく楽です。
人のせいにすると理不尽な怒りでいっぱいになっていつまでもがっかりしてしまうんですが、自分のせいにしかできないと早めに気持ちが切り替わります。「しょうがないから次行こう」みたいな感じです。

日本だったらゴネてどうにかしてもらおうとするようなことでも、海外だとゴネようにも言語はわからないし、例えゴネても結果的に大損をする場合が多いような気がします。
知り合いの例だと、英語がそこそこ話せる人が日本でやるみたいにあちこちにゴネまくった結果、ブラックリストに載ってしまいいろんなサービスが受けられなくなったり、最悪のケースでは詐欺に遭ったりしていました。海外はそういうの容赦ありません。

最終的に損をすることはちょっと増えたような気もしますが(全く知らない国で言語もろくにできないので当たり前ですけど)、それ以上にそこでスパッと諦められるようになって精神的にはよかったと思っています。

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