もめない人々
海外に出てから、人と揉めること、揉めてるのを見ることがほぼなくなりました。とはいえそんなに濃い関係を築いているわけではないし、言葉も不自由なので気のせいと言われればまあそうかもという感じですけど。
日本では旅行をすると誰かがもめだして、なんとなく気まずい思いをすることがありました。3人いたら2対1になります。私は大体はぶられる側です。日本人は集まると人と違うところを無意識に探して、そこから仲間はずれが始ります。子供の頃、席が一つ足りない状況で座れなくて仲間外れにされたことがありました。なんでそんなことでってことでも始まります。
また普段付き合いがあっても、長い時間を一緒にいるとその人ごとにペースが違うので、合う人と合わない人で対立が起こるイメージです。
時間厳守が身についている日本人は誰かが遅れてくるとみんなで糾弾します。突然みんなの正義センサーが立ち上がって、許せなくなります。
東南アジアにいた頃、海外育ちの日系の方が好意でグループでの散歩をやっていたのですが、1ヶ月もしないうちに内輪揉めが起こり「どうしてみんな喧嘩をするのかしら」と嘆かれたこともありました。
なんとなく実感から「日本人は3人以上になるともめるんですよ」と答えてました。
海外に来てみて、「日本人て意地悪いよな」と思うことが実は増えました。
一見ニコニコしてるんだけど、注意深く付き合わないと痛い目を見る感じです。
今の国では、もうかれこれ3回以上旅行をしています。メンバーは一部同じ人、一部知らない人みたいな感じで大体5〜6人。全部ズンバです。
一度も揉めたことがありません。
例えばホテルのラウンジで待ち合わせをしていて誰かが遅れていても「なんか用事があるのかな?」と言いながらみんなのんびり待って「待ってる間ゲームしよう」みたいな流れになります。
飛行機などの厳守する時間でない限りはいつもこんな感じです。
ペースの違う人も、「自分のペースで動くよー」とあらかじめ告知して、そのままフラっとどこかへ行ってしまいます。日本人だとなぜか「察して」になりマイペースな人は「なぜ察してくれないんだろう」となり他の人は「なんで遅れてくるんだ」とイライラして、どちらもあまり好きじゃないです。
一度だけ、スポーツのイベントで5人くらいが渋滞に巻き込まれてリハーサルに間に合わず、あわや本番もダメかもということになって、先生が流石に慌ててメッセンジャーで「10時と言ったら10時が待ち合わせです(この言い方がちょっと面白くてツボにハマってしまった)。渋滞は考慮してきてください!」と強めに言ったことがありました。普段陽気でイライラしてるのをみたことがなかったので、ちょっと驚きました。
よく考えたら今怒ってもどうにもならないんですが、気持ちはわかります。
で、結局本番ギリギリに到着して、ことなきを得ました。
終わったらみんなで仲良く写真撮影して解散。
特に先生が遅れてきた人たちに怒鳴りつけたりとかそういうのはなかったです。この時なんとなく日本の高校とか大学のクラブだったら整列して(もしくは正座して)謝罪させられそうだなあとか思ってしまいました。極端な例ですけど。
とはいえ典型的な日本人である私は「日本人だから時間守る!いきなり黙っていなくならない!(みんな小学生並にフラフラ歩き回ります)」と優等生扱いです。ちょっと複雑です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?