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元・有鄰庵宿長 『うーちゃん』のいま。

こんにちは、クボチサトです。

今回も引き続き、夏休み企画パート2!

前回の『はたちゃん』に続き、『有鄰庵』の宿長(やどちょう)を務めた『うーちゃん』にインタビューをしてきました。

懐かしい思い出に加えて、美観地区のおすすめスポットも教えてもらいましたよー!

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1.プロフィール

ーうーちゃん、お久しぶりです!
まずは簡単に、今のプロフィールを教えてください

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うーちゃん お久しぶりです!2015年4月から3年間、ゲストハウスで勤務をしていた鵜野(うの)です。今は地元福岡で、元々志望していた学校の先生をしています。時折、倉敷で出会った旅人さん達が遊びに来てくれるので、その際は福岡を案内しています。相変わらず、うどん屋めぐりがブームですよ〜!

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2.うーちゃんと『有鄰庵』

ー『有鄰庵』で特に思い出に残っていることはありますか?

うーちゃん 美観地区に住まわれている、もしくは生業を持たれている方のご理解とご協力の有難さを感じる機会がたくさんあったことでしょうか。来てすぐのころは「泊まった人たちみんながお話たくさん楽しんで帰ってくれたらそれでOKだよね~」などという浅はかな考えしか持っておらず、結果、深夜の騒音でご近所の方から注意を受けたこともありました。

ーそうか、私がゲストとして伺った2017年には、夜のおしゃべりについて事前に案内をしてくれた記憶があるけれど、以前にはそんな事があったのですね。その後、地元の方とのコミュニケーションに変化はありましたか?

うーちゃん ある日、「おはようございます」と挨拶をしながらいつもの掃き掃除をしていると、騒音の件でご迷惑をかけてしまった方から「今日は満室なん?美観地区のことはみなさんにちゃんと話をしてよ、頑張ってね。」といった声をかけてくれました。「美観地区の人たちは自分たちのことを見守ってくれているし応援してくれている」ということに気が付き、これがきっかけになって、美観地区の方とのコミュニケーションが密になっていったと記憶しています。おでん屋の大将、女将さん、お肉屋のお母さん方、コーヒー屋さんにお向かいさん…などなど、お世話になったみなさんには感謝の気持ちでいっぱいです。

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ー地元の方たちが見守ってくれていること。とても大きな力になりますよね。

うーちゃん 美観地区は倉敷地として交易が盛んだった江戸時代から、人の行き交いが活発で、新参者や新しい考えを取り入れ、文化を発展させてきたとお聞きしました。かつて、「倉敷を紡績の街にしよう」と立ち上がった若者の意見から産業が盛んになったこと、画家・児島虎次郎を大原孫三郎が支援し国内有数の美術館・『大原美術館』につながったことも、若者を応援する文化の現れだと思います。

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この先人の想いは、今の美観地区の人たちにも受け継がれていて、だからこそ”ゲストハウス”の認知度があまりなかった2011年にスタートした『有鄰庵』を美観地区の方々が応援してくださったのかな、と。もちろん、ご理解とご協力を得られるまでは、『有鄰庵』立ち上げそのものに大変な労力があったとのことです。スタート時のスタッフの皆さんには足を向けては眠れません!素敵な場所を作ってくださり、本当にありがとうございました。

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ーゲストさんとの思い出もたくさんありますよね。

うーちゃん それはもう...語りきれません!「今日はどんな人が来てくれるのかな、どんな風に倉敷を紹介しようかな~?」とチェックインの準備をしながら考えているとき、「久しぶり~!」とか「ただいま!!」って言いながら泊まりに来てくれる(ときには掃除のお手伝いまでしてくる!)リピーターさんとの再会。いっっっぱいお手伝いしてくれて一緒にいろんなところに遊びにも行った歴代のヘルパーさん達。『思い出がいっぱい』ってまさにこのことですね!

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ーそんなうーちゃんにとって、『有鄰庵』はどんな場所でしたか?

うーちゃん ゲストハウスに限って言うならば「フラットな場所」でした。泊まる人の共通項は ”旅人” それだけ。職業、年齢、経歴、性別、国籍という垣根はなくて。そのフラットな場だからこそ生まれる出会い・化学反応に自分も混ぜてもらっては、たくさんの学びを得ていました。

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3.うーちゃんの美観地区おすすめスポット

ー約4年間、美観地区にどっぷり浸っていたうーちゃん。一番おすすめしたい景色を教えてください。

うーちゃん 少し高いところに上ると見える、町家の甍(いらか。瓦ぶきの屋根のこと)が並ぶ光景がとても好きでした。写真は『阿智神社(あちじんじゃ)』の階段から撮影したものです。

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4.これからの『有鄰庵』へエール

ー最後に、新しく生まれ変わる『有鄰庵』にエールをいただければ嬉しいです。

うーちゃん 美観地区や倉敷のことを伝えていく場でありながらも、さらに新しい風を加えていくような、来た人にとって発見がたくさんある場所になっていって欲しいです。僕もまた遊びに行きます!

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ときに美観地区の歴史を織り交ぜながら、丁寧にお話ししてくれた、うーちゃん。

彼にとって、ここがどれほど特別な場所なのか。
熱を帯びた言葉の節々から、その思い入れの強さを感じました。

お忙しい中、お話してくれてありがとう!
福岡でのこれからの活躍も、応援しています。

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さて、最後を締めくくるのは、元スタッフの『ゆいちゃん』。

私が連絡を入れたら、「びっくり!今ちょうど連絡しようと思ってたー!」と相思相愛(!?)。

彼女のお話は、また明日です。

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