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きっとあなたも輝いて

ねもちゃんが卒業した。
ねもちゃんこと根元凪が、虹のコンキスタドール、でんぱ組.inc、そして4月30日をもってアイドルを卒業した。当日には卒業公演が開催され、ねもちゃんらしいこの上ない公演だった。配信を見ていて、思わず涙が止まらなくて久しぶりにマジでドン引きするレベルで泣いてしまった。感情が溢れて収拾がつかないのでこの記事で思いの丈をぶつけていきたいと思います。
(この記事は主にでんぱ組でのねもちゃんについて書いています。)

私がねもちゃんを知ったのは、でんぱ組の加入がきっかけだった。虹コンのことはなんとなく知っていただけなので、このときに初めて名前や顔を覚えた。今でも忘れない、少し寒くなりはじめた秋の終わり、大阪城ホールのライブで、ねもちゃんとぺろりんはまだおぼつかない所作で当時のでんぱ組のメンバーに囲まれて登場していたのだった。客席から遠目に見ていて、小柄でなんだか個性的な雰囲気だな、というぼんやりと印象だった。私はねむきゅんのことも好きなので、同じ緑の担当カラーとして何か起こっていくのかなという期待もあった。当時のでんぱ組は人気だったもがちゃんが脱退した後で、ねもぺろの加入に否定的な人もいて、二人はほんとによくがんばっていたと思う。加入後のツアーではMCのときにねもぺろのコーナーが設けられたり徐々に二人の活動も増えて、ライブで緑とたまご色のサイリウムが増えたり、MCのときに温かく迎えられている様子を見るとほっとした。また、二人の歌とダンスがでんぱに加入してからほんとに目に見えるくらい成長していて、でんぱ組のメンバーとして必死に食らいついていたことが分かってなんだか泣きそうになってしまう。

そんなでんぱ組でのねもちゃんを見ていて、だんだん彼女のパワフルな歌声やねむきゅんを崇拝するオタク精神、そしてイラストの活動などのいろんな姿を目にして、エッッねもちゃんってめっちゃ面白い……推せる…!と確信した。歌は加入の頃から上手いな〜とは思っていたけど、ライブを重ねるにつれて更に上手くなっていたし、表現も豊かで、ねもちゃんの歌うことが好きな気持ちがすごく伝わってきた。でんぱ組はみんな個性が激しいけど、ねもちゃんもすごくでんぱ組が合ってるなと思った。ねむきゅんの卒業後、歌割りが変わってねむきゅんのソロパートのいくつかをねもちゃんが引き継いでいて、ただパートが変わっただけじゃなくてちゃんとねもちゃんのパートになっていることが、ほんとに素晴らしくて感動した。ねもちゃんって声がクセあるけど、高音がキレイで、かと思えば低音もドスッと出せるのが、この小さな体でそんなことできるの!?と今でも不思議だ。またライブ中の変顔とか変なポーズもねもちゃんらしさがあって、それもまたねもちゃんらしさとして楽しんでいた。

これはただの好みの話になるのだけど、私はねもちゃんの顔や全体の容姿もすごく好きで、グラビアのお仕事や本人が上げている写真もめちゃくちゃ好きでまじで何回も見返しては「ハァ…好き…」を繰り返していた。ハッキリとした顔立ちで目元がキュッとつり目気味なのがまるで猫のようで、口元ももにゃっとしていて動物のような雰囲気があり、全体のバランスも込みでとにかく愛でたくてたまらなくて最高である。卒業が近づいてツイッターに載せていた写真のシリーズが、彼女の卒業にあたっての気持ちの移り変わりを示唆しているようにも見えて、というかあの写真たち自体がもうハチャメチャに良いので、あのシリーズでZINE出してくれませんか?買いますけど?と言いたくてたまらなかった。どうかお願いします(懇願)。

あと、ねもちゃんの愛すべきところといえば、見事なまでのオタク精神なのだが、そもそもでんぱ組のファンで、ねむきゅんに憧れてアイドルになって、でんぱ組のメンバーになるなんて、ほんと夢みたいだし、その夢を叶えたねもちゃんは本当にすごいと思う。なかなかできることじゃない。ねもちゃん自信なさげなときがあるけど、この事実は誇っていいと思う。推しを原動力にめちゃくちゃ頑張れる、彼女の「推しは絶対」の精神は私も見習いたい。彼女のそんな同じオタクとして共感できるところも魅力なんだと思う。なお余談だが、Mマスが筋トレグッズになってめっちゃ筋トレしていたときは、普通にすご過ぎてびっくりした。


※ここからは卒業公演の感想のお話です。具体的なネタバレは控えますが、なんとなくは触れますのでご注意ください※


それで、ねもちゃんの卒業公演なんですけど、正直見るまではミニライブみたいなイベントなのかなと甘くみていました。しかしゲストの名前やお芝居という説明を見て、これはただのイベントではないなと気づいたのです。(あと個人的にキネマ倶楽部で行われているのも嬉しい。とても良い箱なので、ディアステありがとうといつも思ってます。)

ていうかねもちゃんの衣装めっちゃ可愛くないですか?最高すぎて泣いちゃいました(オタク特有の表現)。猫耳のようなカチューシャに、黄金比のようなパフスリーブとたわわなスカートの曲線、そしてアシンメトリーな白ソックス。こんな3次元あっていいんですか?衣装さん本当に感謝しかないし、この衣装も今回限りだと思うと勿体なさすら感じますね。あと今回のねもちゃんのヘアメイクも最高の仕上がりで姫毛のカーブなんて国宝級で、彼女が動いて揺れるたびに好きすぎて気がどうかしてしまいそうになるのを抑えるので大変でした。
あとそのほかの出演者のみなさんの衣装も素敵過ぎて、これから見る方、再度見返す方がいれば、ぜひそこにも注目して見てほしいと思います。ギャルの二人の衣装も可愛いし、りさ様の衣装もすごくすごく素敵でマジもんの女神やん…て感じの荘厳さと美しさだし、何気にナレーション役の陶山恵実里の衣装が可愛くて目が離せません。

お芝居を通してねもちゃんのアイドルとして歩んできた道が描かれていて、そこにはねもちゃん自身の葛藤や、アイドルとしての責任を背負ってきたことが伝わってきて、ねもちゃんはいろんなものと闘ってきたんだね、本当にえらい、えらすぎるよ…という気持ちでいっぱいだった。また、周りからすごく、ものすっっっっごく愛されていることが、物語からもまわりの演者のみんなからも、それこそ客席にいるファンのみんなからも伝わって、みんなで送り出しているんだなと思った。体調不良で活動を休んでいたときは、休んでほしいとは思いつつも、やっぱりこの先どうなってしまうんだろうという不安もあった。でも、ねもちゃんはねもちゃんの中でしっかり考えていて、自分の進む道を決めて、歩み始めていた。ご時世的にイベントを行うのもハードルが高く難しくなっている状況だけど、こうやって改めて根元凪として卒業できる場を設けてくれたディアステージさんには感謝しかない。以前ネット番組でもふくちゃんがアイドルのセカンドキャリアについて話していることがあったけど、こうやって次のステージのお手伝いをしてあげているところにも、アイドルであり一人の人生を支えていることが分かって、本当に良い事務所だと思うし、ここで活動できて良かったとしみじみ思う。

ほんの1時間くらいの公演だったけど、私にはそれ以上の気持ちや意味や感情が詰め込まれていて、本当に円盤化お願いします…。


ねもちゃんのVTuberの活動は、全然予想していなかったけれど、お知らせを見て、彼女らしく活動していける手段だなと自然に受け止められました。おそらく歌うことを続けたいという気持ちの結果がここに辿り着いたのかもしれませんね。私個人としては、どのような形であれ、その人自身が自分らしくあれると思う選択肢を応援していきたいので、今はすごく楽しみです。


どうか、彼女のこれから歩む道があたたかく照らされますように。