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昔話。山のゴミ拾いをしたら立たされた話

おはようございます。通りすがりのネムネム侍です。
昔話です。

小学生、まだ低学年だかそのころ。
林間学校で一泊二日だったか二泊三日で山に行った。

その山は、ある程度舗装されていて、ハイキングや軽めの登山に良さそうな感じの山だったのは覚えている。
山の名前はもちろん忘れている。

その山で、チェックポイントにいる先生方からスタンプをもらう、スタンプラリーイベントをしていた。
スタンプラリーでの行動は個人ではなく班であった。

歩きやすい山道を歩くだけのイベントに飽きた頃、山道に落ちてた、誰かが捨てたであろうお菓子の袋が目に入った。ただ歩くのもつまらんと思っていたので、ひょいと拾い上げ、カバンから空のビニール袋を出して入れた。

私は、班の最後尾を歩いていたのだが、そのまましばらく一人でポイポイとゴミを拾い集めていた。
何かを探すのは、退屈しのぎになるし、山もきれいになる。悪いこと(リスク)はなにもない。
一石二鳥だと思って楽しんでいた。

少しすると、班のメンバーが振り返った。

「ねる、何やってるの?」
「ゴミ拾い。ゴミ意外とあってさ」
「いいね、ゴミ拾い、みんなでやろう、班長、いいよね?」

班長は袋がないと少しゴネたが、5人の班の多数決で決まったゴミ拾いは私の持っていた袋に集められることになり、チェックポイントの先生にゴミ袋を貰ったり、すれ違う班にもゴミ拾いが波及したり、面白い展開になっていった。

ラリーイベントが終わった時には、各自持ってたゴミ袋は結構大きくなっていた。
なんとなく達成感があった。

その日の夜、夕飯を終えた後の全体集会で、突然名前を呼ばれて立たされたのだ。
他にも数人、わたしたちの班以外にも立たされていた。
だからこのときはゴミ拾いのことだと思わなかったし、何かまずいことをしたのかと冷や汗をかいていたのを覚えている。

結局、ただゴミ拾いを褒められただけであった。

ほっと胸をなでおろした。

暇つぶしに始めたとはいえ、一石二鳥どころか、波及効果などを考えると、ノーリスクハイリターンになる。

もとより、人前に立ったり目立つ事が嫌いだったので、唯一のデメリットといえば、このように立たされたことである。
そっとしておいてほしい、もしくは、ちょっといい話としてただ話すだけにしてほしかったと、思っていた。

例えば、知らない人に話しかける、知らない人についていく、知らない人に声をかけられる(助けを求められる)というのはハイリスクであるけど、個人でできるもの、ゴミ拾いや探し物はローリスクまたはノーリスク。

こどもながらに、わかっていたのかも知れない。

ではまたね。👋

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