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滝ノ水公園調査報告

2016.02.16 記す。

テーマ  滝ノ水公園に出るとされる幽霊の噂の検証

         図1.滝ノ水公園正面階段


 滝ノ水公園は1989年に開園された地区公園(半径1km程度の徒歩圏内に居住する人々が利用する4haを標準とする公園)である。

この場所には1931年から1950年まで名古屋薬学専門学校があったが、同校が名古屋市立大学薬学部として統合された後は空き地となっていた。
かつては平らな土地であったが、1959年9月の伊勢湾台風で出た倒壊家屋の廃材などのゴミの集積所となり、その後ゴミの山の上に土が被せられて現在のように不自然に盛り上がった地形となった。(※幸か不幸か当時の様子を写した写真は発見出来なかった)

図2.正面階段途中の張り紙

現在の滝ノ水公園の標高は73.2m。公園周辺の標高が50m前後であることから約20mの高低差がある。小さなビル1つ分ほど小高くなっており名古屋の夜景スポットとして有名。


 1989年に公園として整備されたが、ゴミから発生するガスを抜くための配管が未だ公園内北西側に複数見ることが出来る。

図3.ガス抜き用塩ビ配管。小さな穴が複数空いている。

図4.公園北西側の斜面。配管は少なくとも10本以上は確認出来た。

ネット上では幽霊の目撃情報なども少数ながら確認出来るが、伊勢湾台風は未だ地元の人々の記憶に新しく、不確かな噂の域を出ない。
公園設立の背景も、伊勢湾台風自体は痛ましい事件ではあるが。この公園はあくまで瓦礫処理の産物であり心霊現象と繋がるとは少し考えにくい。
むしろ緑区ではここのすぐ近くの『緑が丘霊園』のほうがよっぽどホットな心霊スポットであるようだ。
地元民に怪談話について聞きこみを行っても良かったが、ネット上での滝ノ水公園の怪談話の盛り下がりぶりと歴史背景をみる限り成果は薄そうである。

結論として。
滝の水公園は確かに曰くのある公園ではあるが、現時点では心霊現象に繋がる公園ではない。
しかし、もう50年も経てば伊勢湾台風を経験した住人が減って噂話が生まれる可能性は十分あるだろう。

以上。

※この記事は過去の調査報告書に修正を加えてアップロードしたものです。
内容には多分に主観が含まれています。ご注意下さい。

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