『キャバクラと経済の話』という本を読んでみて感じたこと
どうもネロです。
キャバクラを通じて過去のキャバクラの背景と現在のキャバクラの在り方についてを記載した内容の本になっています。
お客さんのニーズや全体のキャバクラ市場についてわかりやすくなっていて面白い本でした。
自分なりの回答も交えながら書いていきます。
過去のキャバクラの背景と印象
キャバクラというと新宿一号店でできそこから進展していき今の形になっているといわれていますが、どんな人間が来店しているというといわゆるお金持ちの人が承認欲求を求めてやってきたり女性をお金で口説くといった背景があったそうです。
また、会社の接待などでも使われていましたが、景気はバブル崩壊後は景気あまりよくないですね。
これは日本のデフレスパイラルと言われ失われた20年または30年と言われています。
しかしキャバクラに来るお客さんがずっと根付いているのにはどんな理由があるのでしょうか?
・働きすぎの日本人(バブル自体のなごり)
日本人はバブルの名残なのか働くことが美徳であり生きがいにしています。
今まさにブラック企業が多くなっていてずっとあり続けるということがなによりも証拠となるでしょう。
現在は多少ブラック企業について取り上げられ働き方改革もあり多少緩和されたといえるでしょう。
労働基準表で会社の規制も厳しいのが現状になりクビに出来ないのが現状です。
・セクハラ訴訟(ハラスメント問題)
セクハラはバブル時代からが始まりだったのではないかといいます。
バブル期は当たり前のようにセクハラが横行しておりバブル崩壊後に少しずつ取り上げられ現在は様々なハラスメントが問題になり発言一つ一つに気を使わなければいけない状態になり現在のサラリーマンはどんどん発言や行動を制限されているといっても過言ではないです。
・コミュニケーション不足(家族形態の変化)
コミュニケーションが不足するきっかけとなった事は小泉総理が集合住宅を都内に作っていくことによって地方から人が多く都内に入ることになります。その際に家族の分断があるわけで以前まではサザエさんのような家族構成が母親父親子供の構成になります。
またその頃から共働きという言葉もできたことで人が少ない環境で育った人達は当然コミュニケーション能力が下がったといえます。
また、日本のサブカルチャーであるアニメやエロゲーなどによって女性とのコミュニケーションが苦手な男子が多くなったといわれています。
・銀座の高級クラブの縮小(物価の上昇と給与の減少)
会社では接待費という経費があります。それを使って高級クラブで飲んでいることが多くあったそうです。好景気中の企業は税金対策としてどんどんお金を使うことができましたが、少しずつ景気が良くなくなるとまず接待費を削ります。そして、接待をした場合にはその契約を確実に取らなければならないといけないという暗黙の了解の元経費を使われるようになったため経費ではなく自腹で支払いをすることが多くなります。そうなった場合経済面での負担から需要がなくなっていくわけですね。
このような理由から高級クラブには行けないけど、ストレスのはけ口を求めてキャバクラに来るようになるのです。
時間制のキャバクラでは1時間当たりの値段やドリンクの値段が明確になっており自分の少額の金額でも楽しめる場所と定着していきます。
それをきっかけにキャバクラがテレビで特集されより浸透していきました。
2004年には結婚という概念がより薄れ夜の時間がかなり多くなったため眠らない町ができあがっていくわけですね。
キャバクラの市場規模
キャバクラの市場規模は1兆といわれています。
それはキャバクラで使う金額の話ではなくキャバ嬢を通じて居酒屋やブランド品などのも含めてこの規模であると著者はいいます。
様々な分野に精通した産業というのはキャバクラ以外にはここまでつながるのはないでしょう。
これも人間商売であることが要因といえます。
それに付随したラブホテルのような性を商売としたある種性風俗産業も助けれいるのではないかと考えます。
1970年代の背景
70年代はアイドルや歌手、電化製品の普及などによって新しいものがどんどんあふれた時代でもあります。
またテレビ番組ではこれまでは歌手やアイドルを起用した番組が多くありましたが「素人」が出る番組がとても人気となりました。
初めてオープンしたキャバクラ「CATS」が新宿で作られました。
その際にはもちろん素人が大人気となりお店がにぎわったといいます。
キャバクラを用いて作ったグループがAKBではないかと思います。
素人の学生でちょい可愛いを集めた集団の人気があるということは過去に分かっているので売れた根拠といえるでしょう。
世界に類を見ない産業
ヨーロッパ諸国にはキャバクラというものはなかったんですね。
各国である産業は風俗産業のみで接待や感情の商売というものはなかったんですね。初めは海外でも批判がアリ流行らないといわれていました。
ここで似たことものがあります。
それはカラオケです。カラオケは日本が始めたサービスでこれも元々は流行らないとされた産業でしたが現に各国でもサービス展開されることになるのです。
そしてキャバクラという文化もまた日本からアジアへアメリカへと現在は各国にある産業となっています。
キャバクラの産業の定義
キャバクラは様々な産業の集合体だといえまた他に属することのない独立した産業であると著者は話します。
ずぼら産業
恋愛にはとても多くのエネルギーを必要とします。
まず出会いから初めて連絡をマメにとり食事に誘い、などこれをもっと細かくして行動します。
しかしそういった面倒をしたくないけど恋愛はしたいと思っている「ずぼら」を商売と敷いた産業ということになります。
またそういった恋愛はめんどくさいと思っている割合は近年とても高くなっているといえます。
癒し産業
日本には精神のセラピストが少なく肉体的な癒しはマッサージのようなもので補うことが可能ですが、心の癒しを求める際にはキャバクラというメイド執事、ご主人様の関係である程度のわがままを受け取れることのできる産業になります。
人間の多くは体より先に心に傷を負って疲弊していくとても重要な産業になっているのではないかと著者は話します。
時間消費産業
キャバクラという商売に関してはキャストの指名制度があり被ったりした場合は時間が指名した子はもちろん半分になるわけです。その際にはヘルプというキャストが別につくことになりますが、指名制度があるため1人当たりの時間消費はその指名した人数かける1時間となります。
放課後産業
放課後産業とは自分の場所を別の場所で作りたいという人間の心理に基づく内容になります。
指定のキャバクラに行けば知り合いに会えるなどコミュニティーとして確立された産業であります。
最後まで見てくれてありがとうございます。
今回はここまでとします。まだまだ先は多く本の内容と自分の知識を組み込んだ内容になっています。
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