年金のあれこれ

こんにちは。香芝市の社労士、宮永です。
今回は、下記リンクの報道を受け、年金制度について綴っていきたいと思います。


年金財政検証とは

法律によって、「少なくとも5年ごとに」、
年金財政の現況及び見通しを行うことです。
前回は2019年に行い、
今年(2024年)はその5年後に当たるため、
今年に実施される見込みです。

今回の財政検証の議論内容

財政検証の内容のひとつに、
「オプション試算結果」があります。
(上述のYahoo!ニュース最終段落参照)
そのうちの一つに、「在職老齢年金」があります。

在職老齢年金とは

老齢「厚生」年金を受給中の方で、
会社勤め等で厚生年金に加入中、
「厚生」年金の額と給与、賞与の額によっては
年金の一部または全部が支給停止となる制度です。
(老齢「基礎」年金については対象外です)

日本年金機構
「老齢年金ガイド令和6年度版」
LK03.pdf (nenkin.go.jp)

日本年金機構
「老齢年金ガイド令和6年度版」
13頁

賛否両論ある制度かと思います。
主な賛成意見は、
「お給料が多い人の年金をカットして年金財政を維持」、
主な反対意見は、
「稼いでいる人が損をする」
といったところかと思います。
この制度が、
全廃か、一部緩和か、維持か、
注目されるところです。

年金は何故ややこしいか

ややこしさの要因は、いくつかあります。
例を挙げるなら、
・改正が多い
・毎年年期金額等が変わる
・基礎年金、厚生年金、(共済年金)等がある
等があるかと思います。
そして、改正に関わることですが、
・改正を議論中か、制定されたが施行前か、施行後か
これらの事も、特に報道等で注意深く見ていないと、
混乱してしまうこととなります。
(今回記事の在職老齢年金の制度見直しについては、
「議論中」の内容となります)
あまり、「ややこしい、ややこしい」と言うと、
アレルギー反応を起こすかと思います。
年金に関心を持ち、尚且つその辺りの事を意識すると、
より理解しやすいです。

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