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母への気持ちの正解がわからない

わたしは母のことが大好きです。

でも、昔は違いました。幼い頃は、いつも怒っている母のことが嫌いだと思うときもありました。

とは言っても、ずっと仲が悪かったわけではありません。普段は仲良く話すけど、怒られたら不貞腐れてケンカする、そんな普通の関係でした。

良くも悪くも母のことを「いて当たり前の存在」としか思っていませんでした。

その意識が明確に変わったのは、たぶん大学生になってからです。遅すぎるかもしれません。

周囲の目が「子ども」から「大人の女性」に変わったことが大きく影響していると思います。

母がこれまで「ひとりの女性」として過ごしてきたことを知りました。

そのうえで母のいろいろな言動を思い返してみると、納得がいくことが多かったんです。

母は高卒で山形県から上京してきて、大企業に勤めていました。そこで父と知り合い結婚したそうです。

結婚の前に「専業主婦になってくれ」と言われたそうです。母は専業主婦に憧れを持っていたので、喜んで受け入れました。

しかし、専業主婦にはなれませんでした。あまり詳しくは聞いていないですが、父は金遣いが荒い方だったそうです。

そして共働きで、ほとんどの家事は母が行っていました。しかし、洗濯だけは父親も手伝っていたので、父の友人には「楽できていいね!」とよく言われていたそうです。これに関しては、わたしも言われている現場を何度も目撃しているので、誇張はないんだと思います。

わたしが生まれたとき、父方の祖父は「なんだ女か」と言って部屋を出ていったそうです。そんなこと本当にあるんだと衝撃を受けました。

その話は祖父が亡くなってから聞きましたが、たしかによくキャッチボールを一緒にやっていました。本当は男の子とやりたかったんだと思います。

今は母方の祖父母はふたりとも亡くなっています。

そして、いま娘が「うつ病になった」とか言って実家に転がり込んできています。

正直に言うと、母親に対して同情の気持ちがあります。母も娘に同情されていい気持ちじゃないと思うから、あんまりいい感情じゃないことはわかってます。

いまはお世話になることしかできていないけど、必ず恩返しをしたいと思っています。

1か月書くチャレンジ
Day16「あなたの1番大切な人」

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