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iPad miniでWindowsを動かしてみた話

と言ってもiPadにWindowsアプリをインストールして動かすという話ではありません。リモートデスクトップの話です。

最近Chromebookが意味もなくやたら気になっているのですが、用途のひとつとしてChromeリモートデスクトップで家にあるWindows PCを外出先から使ってみたい!というのあります。
はたしてChromeリモートデスクトップでどの程度のことができるのか、試しにiPad miniをSurface Pro6に繋いでみました。

設定は非常に簡単です。
Windows PCの方は、Chromeブラウザーから拡張機能のChrome Remote Desktopを検索し、インストール、6桁のパスワードを設定するだけです。
あとは電源を落とさないようにして待機するのみです。

接続する方のiPad miniはChrome Remote Desktopアプリをインストールするだけです。同じGoogle IDを使っていると非常に簡単に接続できます。

とても綺麗にみえますので、繋がった最初は感動しました。
また、PC側は電源が入っているだけでいいし、iPadのアプリでON/OFFするだけなので繋ぎなおしも素早くできます。

使ってみた感想は結論から言うと、”iPadでWindows PCをコントロールするのはとっても使いにくい”です。その理由は、
1)文字変換の候補選択がキーボードでなぜかできない。
 (F4キーで候補選択ができるキーボードもある。)
2)スペースキーが謎の挙動をする。
3)方向キーが使えない
4)ペンが手書き用としては使えない。選択はできるけど。
5)タッチスクリーンでの操作性が悪い。
6)マウスによってはカーソルが見えなくなる。反応はするけど。
7)横幅が一画面に収まらないので横スクロールが必要
 (解像度がSurface Pro6の2736x1824に対し、iPad mini5が2048×1536とアスペクト比がiPadでは横方向に短いためか)

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上の写真はPoweDirectorを起動させてみたところです。右端が表示しきれていません。スクロールするか、縮小表示する必要があります。

これらは使っているソフトウェアによっても違うかも知れませんが、私の環境では変換候補選択がキーボードでできなかったので文章作成おいては最悪でした。

Youtubeを閲覧してみましたが、再生が本体よりも若干遅れますが綺麗に観れます。音もちゃんと出ます。というかWindows PCとiPadの両方から音が出ます。ボリュームも同じになりますので、PC側の音を出さないようにするにはイヤホンを本体に接続しておけばOKです。

動画閲覧のように一方的に観るだけなら、多少遅延があっても問題ないですが、TV会議などの双方向には不向きでしょう。もっともわざわざリモートデスクトップを経由して使う理由も無いですが。

Windowsでしかできないと言えば”ゲーム”ですが、反射系は遅延があるので無理ですが、囲碁とか将棋とかなら問題ないと思います。

動画編集もできますが、PowerDirectorを使ってもマウスカーソルがiPad上で見えないので(Windows側では表示されている)、タッチ操作で頑張るしかないです。指では画面が小さくて無理なので、ペンをマウス代わりに使っての操作になります。

とまあ、散々なわけですが、できるかできないかと言われたら“できます“が、使いたいかと言われたら“使いたくない“というのが自分の中での結論です。
ただし外出先から緊急避難的に使うというのはアリかもしれません。その場合でもPC側は電源を入れっぱなしにしていないとダメですが。

もっともこれはiPad miniからWindows PCにリモート接続した場合の話であって、Chromebookからの接続であれば使い心地はまた違うのかも知れませんね。

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