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AI画像コンテスト&AI画像展の良かったこと辛かったこと


初めに


先日、AI画像展(12/28,1/4~8)というものを開催しました。
紆余曲折あってよかった事、勉強になったことたくさんありました。
私の記憶が新しいうちに諸々残しておこうと思います。
また、どこでNovel AIと知り合ったの?とか皆さんから見た時にダークボックスな部分が多いかなと思ったので、こちらで説明できたらなと思います。

ちなみに一番辛かったことは、だだっこぱんださんとzoomに入室する前にマイクがオンのまま彼女とラブラブな会話をしていて、入室してきても気づかず聞かれまくったことです…w

概要について


おそらく読者の方はAI画像展やAI画像コンテストを知った上で読んでくださっていると思いますが、簡単に概要だけ説明します。
AI画像コンテスト 10/27~11/17 メインコンテストと6つのサブコンテストに分かれていて、メインコンテスト50位、サブコンテスト数枚(最終的にそれぞれ上位2作品)を展示しました。1/4からは運営賞も展示されます。
投票は誰でもネットから出来て、☆1~5で選びます。googleアカウントでのログインが必要となっております。プロンプト必須。ユーザーは1日1作品投稿出来ます。
AI画像展 12/28,1/4~8に横浜市民ギャラリーで行われた展示会です。光栄なことにNovel AIのコンテストとコラボしました。

メンバー ぼく 大学2年生 金澤先輩 大学4年生 だだっこぱんださん 高3

開催するに至った経緯(ちょっとながい)
確か8月ごろにstable diffusionが出てきました。公開されるまでの間、深津さんのnoteを見ました。初めて深津さんの文章力を読んだ時のあのドキドキ感は忘れられません。
そして友達の家で泊まっていた時にstable diffusionがちょうど公開されました。
確か、公式のcolabでドキドキしながら初めて作った一枚が宇宙服を着ている人が馬に乗っている画像(デフォルトのもの)で、拍子抜けしたのを覚えています。
そこから深津さんのnoteにあったプロンプトをそのままコピペしたりしていて遊んでいました。
そこでふとコンテストとかあれば絶対楽しいのにということを思いました。

そこで8/26に金澤先輩とご飯する機会がありました。
金澤先輩とは同じ大学の同じサークルで知り合いました。金澤先輩には非常に良くして頂き、自分が考えた「買い物代行サービス」(大失敗に終わりましたがw)などを5日くらい泊まりながら、試行錯誤した経験がある本当に尊敬している先輩です。
そこで最近はこういうサービスがあるんですよ!みたいな話をして、コンテストとかやりたいんです!という話をしたら、展示会とかも面白そうだねという話をしてくれて、そこで沢山の話をしました。先輩と話をすることでだんだんワクワクして来て、架空のイメージが現実味を帯びて来た感じがしました。ここでポロッと言ったことが僕の人生を大きく変えることとなりました。
9月から後期の大学が始まり、普通に忙しく学校生活を送っていました。
ですが、心の中で、海外に留学行くか、AI画像コンテストをするかで真剣に悩んでおりました。
留学の話は英語の勉強をしたり、世界は広い…!みたいなことを実感したくて、大学2年生の間しか出来ないと考えていたからです。(3年生はインターンをやる予定)
実はそういう場所がなかったため、初期の頃からAI画像生成というラインのオープンチャットを作っており、三百人くらいの人数がいました。そこで人数の優位性や、AI画像という素晴らしい技術をより多くの人に届けたり、もっと活性化させたいという思いから、留学ではなくAI画像コンテストを開催することにしました。丁度SDのインタビュー記事で日本からのアクセスが多く、日本がかなり盛り上がっているという情報もあり、もっと盛り上げることが出来たらいいなと思いました。
また、当時はtwitterで個人が個別に発信していたのですが割と世間の風当たりも強く結構発信しづらい感じがありました。
そこでコンテストを開催することで一種のコミュニティ的な役割を果たし、プロンプトの情報共有が行えることで全体としてのレベルが上がりみんなが幸せになれるのではないかと考えました。

最初のコンテストと失敗

そこで当初の自分用に作っていたAI画像投稿サイトがありました。このサイトはexif情報などがなかった初期の頃に自分で投稿したプロンプトを確認したりできるサイトです。すごい便利でした。
このサイトを改造して、コンテスト用の投稿サイトに変更しました。三日くらいかかったと思います。
10月3日にだだっこぱんださんにgoogle colabが動かなくなってしまった件で初めてDMを入れた記憶があります。その時は高校生だとは知らずどっかの企業に勤めている凄腕エンジニアだと思っておりました。返信が来るとは思っていなかったのですが、無茶苦茶丁寧な返信が来て、そこで勢いでコンテストのお話をしてみました。その後、zoomをすることとなり高校生だと知って大変驚いたのを覚えています。
そしてお手伝い頂くこととなり10月15日にコンテストを開催しました。ですが3時間後に一旦停止をすることとなりました。応募規約の追加学習についてかなり曖昧でルールに穴がありディスコードのサーバーで指摘されたからです。
ZONe様の協賛を貰っていたのに、ゆるく始めてしまったのが問題でした。
大学の文化祭的なノリで適当すぎてすみませんでした…
そこで、ぱんださんやディスコードで指摘くださった方々と真剣に話し合い明確なルールが形成されていきました。全く新しいコンテストだったのでこれまでの常識が通用せず、例えばネガティブプロンプトに版権キャラが含まれることはどうなのかなどを1から考える必要があったからです。
私とパンダさんだけでは恐らくルール作りで躓いておりましたが、ディスコードの方達が有益なアドバイスを下さったおかげで応募の際のルールをしっかりと作ることが出来ました。
ルールを作り、ディスコードに投げて意見をもらい変更してという形で沢山修正を行いました。
あの時にコメント下さったディスコードの方々、本当にありがとうございました。

展示会の情報収集

そしてルールの変更やサイト制作、協賛のお願いなどをメールしたりしました。
また、展示会での展示の仕方等が全く分からなかったので近くの展示会に行ってこの展示会は誰が設営しましたか?と聞きに行き、教えて頂いた会社に直接電話をかけて、無給で良いので一度ボランディアでお手伝いに行かせてくださいと連絡を入れました。展示の設営は結構高くて大体5万〜くらいなので自分で展示の方法を学び全部自分たちで完結しようと考えておりました。
そこで2度目くらいの時にハレパネと呼ばれているスチレンボードに貼り付けるタイプの設営に携わり、これはアリだなと感じました。ここでスチレンボードの貼り付け方を学びました。10/25

AI画像コンテスト開始

そしてAI画像コンテストが始まりました。なんと初日から60作品以上も集まり、とても盛り上がりました。
実は、運営の目標として100作品以上を集めるということがあったので2日で達成してしまいました。
展示会への出展が決まるのは総合ランキングなのですが、それとは別にデイリーランキングというものもあり、その日の0時ピッタシに投稿する方が有利なので深夜0時はサイトが重くなっていて毎日不安でしたw
ひたすらバグを治し、協賛を探しまくり、印刷会社を探しまくり、DM対応をしたり、googleフォームを作ったりしながら時間が過ぎて行きました。
一番辛かったバグは、星を押して作品を評価すると隣の作品も勝手に評価されちゃうというものです。bubbleのプラグインが悪さをしていたみたいで、ワークフローの動作条件を大きく変更することでなんとか治りましたが本当に大変でしたw
あとはYouTube shortsなどで新規顧客を増やすことを意識しました。
大学のレポートにも追われながら全部上手く回すのが本当に大変でした。(結局後期は休学しましたが)
そして最終日を迎えました。最終日はみんなが「ありがとう」や「おつかれさま」といったタイトルが多く皆さんの優しさを感じてやってみて良かったなと心の底から思いました。本当に支えてくださった皆様のおかげだと思います。運営の方も参加して下さった方も本当にありがとうございました。
コンテストはここでひとまず終わりました。

AI画像展開幕

Novel aiとのつながり。
私のサイトでnovel aiのapiを用いて画像生成出来る機能が組み込まれていました。そこでこの機能を用いて展示会での参加者がnovel aiを実際に体験出来たら面白いのにと思いました。ですが、これは私のアカウントを共有していることとなり利用規約違反でした。
そこでカスタマーセンターに連絡を入れたら難しいという話を頂きました。ですがどうしても使いたかったので、novel aiのディスコードにいる社員に片っ端から長文メールを送りつけていきました。すると一人から返信があり、詳しく聞きたいと言われたので詳細を送りました。
すると私の熱意のおかげか分かりませんが、力になれるかもしれないというお話を頂きました。
そして最終的にコラボという形でなんとコミュニティマネージャーのainiさんとchrisさんが来日することとなりこんなことがあるのか!と驚いたことを覚えています。
あの時、ご返信頂けたこと本当に嬉しく思っております。
これがnovel aiとのつながりです。

プレ展示会と取材

NHKとの方とも繋がることができ、プレ展示会の二日前からフルでNHKの取材が入ることが決定しており、ほぼ徹夜で準備をしていたことを覚えています。キャプション作ったり、システムが動くか確認したり、novel aiとの連絡を取り合ったり取材の準備で正しい知識を調べたりして本当に大変でした。展示会前はほとんど寝ていませんでした。


ハッカソンで準優秀賞とNHK初放映

そしてプレ展示会が終わった後、本当に急いでプロダクトを作り大学のハッカソンに出場して準優勝を頂くことが出来ました。その後、NHKで無事放送されました。人生初でTVの裏側などはこうなっているんだといったことがかなり勉強になりました。大学生活、展示会準備、ハッカソンのプロダクト制作、NHKの取材準備&取材など一番忙しかった時期だと思います。徹夜状態が続いていました。

展示会で大変だったこと

本番の展示会では利益になる行為は全て原則禁止でキーホルダー販売の許可を貰うのが大変だったり、コロナ等の関係で人が沢山来過ぎても行けなかったりして結構大変でした。


ですがなんとか開催することが出来て良かったです。
本当に手伝いに来てくださったスタッフの方などありがとうございます。

また応援して下さったスポンサーの方々、心より御礼申し上げます。今後ともご支援頂けましたら幸いです。

続いて会計について

協賛
現金として頂いた額 30万
Amazonギフト券として頂いた額 8.6万

支出
賞金 8.6万(1位3万/2位1万/3位5千/4〜10位3000円 AIピカソ賞 4000×5=2万)
会場代 9.2万(8日間前後1日は設営と撤去)
プレ会場代 3600円
印刷代 13万(69枚*約1900円)
ロゴ代 3000円
ピン代 6000円(印刷する道具)
当日の展示業者代 10000円
Bubble代(サイト制作プラグイン込み二ヶ月だけ125ドルの上位プランを契約&ストレージ代box)46000円
オンラインギャラリー契約(使っていない) 6600円
当日のスタッフの謝礼 18000円(設営の人1人3000円 1日目バイト代5000円×3)
その他、展示会のために買い足した雑貨(直線カッター、コンセント、充電器、HDMIケーブル、スタッフのお昼代、紙代等々) 10000円
設備使用費用(プロジェクター、椅子代、電気代) 14000円

総計(-39200円)

27,28日だけの人件費しか入れていないので恐らくもっと赤字が増えることが予想されます。
私の財布の限界で、本来ならサブコンテストを5位くらいまで展示したかったのですが、2位までという形に変更させて頂きました。本当に申し訳ありませんでした。もう少しバイト代を貯めておけば良かったです…😭

協賛とキーホルダーでしか賄えておらず、実際に黒字化して運営していくのはいくつかの大きな問題点があるように感じます。
第二回を開催するためには少しでも黒字に転じるような仕組みが必要で、このままでは厳しいと感じています。

運営賞に関して

初日、運営賞を展示し忘れるという大問題が起きていました。
その節は大変申し訳ありませんでした。原因と対策について解説させて頂きます。
原因は、運営賞という定義が曖昧だったこと、分かりやすい情報の告知が無かったこと、情報の開示が遅かったことだと考えております。
運営賞とは、運営メンバー三人がそれぞれ一つの賞を選ぶといった賞になります。
初期の頃の展示の予定ではメイン50作品とサブ数作品を展示という考えでした。 その後、運営賞の流れに関しては、ランキング以外の作品にもスポットライトが当たれば良いなという考えで設置致しました。また例えばAIピカソ賞は受賞が4作品ですが展示は2作品のみのように受賞=展示では無く分けて考えておりました。
その為当初のメイン50作品とサブ2作品のみ展示にはちえん賞や運営賞を加えるかどうかに関しては明確に決まっておらず、会場の都合や予算の都合で決めるという流れでした。 そこでYoutube LIVEで公式に運営賞を展示するという発言をしたことを忘れていて、金銭的な原因と展示会場の間隔などを含む理由により展示をしないという流れになったかと思います。恥ずかしい事ですが思った以上に金額がかかりすぎてしまって個人的に貯金してきた金額以上の支出となってしまい払えなくなったのと、こちらの特別賞に関して明確に展示するかどうかの発信していないと考えていました。 加えてメンバーの塾の都合(受験生)や私のリアルの都合でミーティングの時間がなかなか取れず各自の認識で動いていたためそこの矛盾に気づかずこのような結果になってしまったかと思います。大変申し訳ありませんでした。
1/4の展示からは間に合うように展示させて頂きます。よろしくお願いします。

学んだこと

・委員会という表現はかなり特殊かつ面白いなと感じました。最初は一人だったのですが、委員会と自称して居たらなんだかメンバーも増えて委員会っぽくなって来ました。すごい便利だし、株式会社よりもハードルが低いですし今後も使っていくかもです。

・WEBの制作やバグ修正と企画を同時に一人でやるのはかなり無理がありました。私がキャパオーバーをしていて、何から始めれば良いかも分からなくなった時に知り合いに片っ端から声をかけた時期がありました。ですが、AI画像に詳しくない人がほとんどで界隈の知識がない人と一緒に仕事をするのは難しいという結論になりました。つまり人を探すなら、その界隈にいる人にお願いをするのが手っ取り早いなと勉強しました

・初期の動きで一番大切なことは、色々と指摘してくださる人を大切にすることだと感じました。耳が痛くなるかもしれませんが、そういう人はほとんど居ないので、本当に貴重な意見だと感じました。その人の言う通りにしておけば、マジで上手くいきます

・今回私のサイトで登録してくれたユーザーは2000人程度いますが、無料ユーザーを対象にビジネスを始めるのはマネタイズポイント的に厳しいなということを感じました。お金を払ってもいいともう人たちを見つけるか、お金を払ってもいいと思わせるレベルのプロダクトを提供することがビジネスの基本なのかなと感じました

・私のサイト初期はAI画像投稿サイトだったのですが、コンテストというように全く違うベクトルから切り込むことで総合ビューを20万以上頂き、2000作品以上集まったので良かったなと思っています

・途中までは毎日の投稿数は上がって居たのですが、2週間目くらいからだんだんと下がって来ました。常にユーザーが忘れないようにすることの難しさというのを実感しました

・メンバーに関してなのですが、こちらから声をかけて参加してもらうことは現実的ではないということが分かりました。基本的に「忙しいけど出来る限り参加するよ」みたいな感じになって、ほぼ無理になります。更に自分の事業をよく知らない人は100%無理だと思った方が良いです。逆に、相手側から手伝うよ!って声をかけてくれた人は絶対に大切にするべきだとも思いますし、自分もそっち側の人間でありたいなと思っています。

・私のサイトはUIも褒められたものではないですし、挙動も重いのですが良い作品が投稿されることでサイトの価値が上がるというのは面白いなと思いました。

・ノーコードは無茶苦茶便利な反面、毎時間当たり千人以上のユーザーを超えると重くなります。その辺りが基準かなと感じました。

・本当に忙しい時は何から手をつければいいか、何をすればいいか分からなかったです。その場合は、友達に忙しすぎて頭がパンクしそうだから、話を聞いてくれとか言って話をして整理するべきでした。

終わりに

ここまでお読み頂き誠にありがとうございました。
今後も1/4~8までAI画像展はありますので、ぜひ足をお運び頂けたら幸いです。
ありがとうございました。

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