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音楽教室の保護者が、オリジナルのコロナ対策実行委員会を作った!

浜松駅から車で50分、地方の片隅にある音楽教室ミューレでは、5月〜10月、半年間はオンラインレッスンを主にしてきました。

11月からリトミックの対面レッスンを再開します。

コロナ対策実行委員会

それにあたり、有志保護者さまによる「ミューレ コロナ対策実行委員会」を作りました。

匿名参加のLINEグループを作り、「母」「父」など、完全にどなたか特定できないようにしました。まずはみなさんの不安を自由に吐露し、どうしたらレッスンを再開できるか話し合いました。

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発言していくうちに、みなさん自身がだんだん何に不安を感じているのか整理できていっている感じがしました。

また、わたし自身も同じでした。

知らない情報も共有できたりして、徐々に、ミューレらしいスタンダードができていきました。

子どものためのコロナ対策基準

みなさんのご意見をまとめ、「子どものためのコロナ対策基準」を作ってみました。

どのような主旨か、また、具体的にどんなことをして教室に来たり入ったりするか、規定を作りました。

ところが、第一弾は細かすぎ、文字も多すぎました。また、ミューレでは今まで「みなさんひとりひとりが当事者意識を持って文化を作る」という方針で運営してきて、「このようにしてください」とルールを指定することがなかったため、「読めない・・・」「抵抗がある・・・」という声も多く聞かれました。

また、ピアノ個人レッスンや大きな子のクラスなど、試験的に始めたクラスで「読まない人はどうやっても読まない」ということが分かってきました。

わたしは、「読まない人」をやみくもに責めるのは嫌いです。そうではなくて、しっかり読んで、「なんでも協力します!」とおっしゃってくださる保護者様でできることをやっていこうという方針にしました。つまり、ルール的なものは作るけれども、「全員が守らねばならない!という殺伐としたムードを作るのではなく、読まない方をフォローして運営していく」という方針です。

保護者様が協力してくれるよぅ〜〜(涙)

そこで、対策基準はどんどんシンプルにしていきました。

その代わり、教室に来てからの行動は張り紙にすることにしました。

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ある日、保護者様が「よかったら使ってくださ〜い」と、手洗い方法をパウチして持ってきてくださいました。

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それでもなんでも、洗わない子は洗わないんだよね〜、どうしたらいいかな?と、LINEグループに投げてみたら、お母さんたちのアイデアが出る出る!

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この感じで見守ってくれたら、きっと、温かい雰囲気の中で、うちの子もよその子も、み〜んなで守っていけると思いました。

子どものためのコロナ対策基準前文

こちらが、わたしの想いを詰め込んだ前文と締め括りの文章です。

音楽教室ミューレでは、子どもたちが安心して、のびのびとレッスンに参加できるように、大人たちが協力して、独自のコロナ対策基準を定めます。

コロナ騒動が始まって以来、子どもたちはとても聞き分けよく、手がかからない状態が続いているのではないかと思います。これは、さまざまなことを理解しているのではなく、「そうせざるを得ない=安全でいるために身を守っている」状態ではないかと思います。子どもは大人が荒れているときには「今騒いだら生きていけない」と直感的に感じ、おとなしくするものなので、コロナから身を守っているというより、大人が不安定だから良い子にしているのではないかと推測しています。

わたしたち大人が、その姿に甘んじることなく、優先して長い目でケアしてあげなくてはいけないと思います。

子どもたちは、実際に体験することや友だちとの関わりの中でさまざまな学びを進めていきます。

今、大切なことは、

(1)新型コロナ感染症にかからないこと
(2)学びを進めること
(3)コロナに関わる表面化していない心のケア

だと思います。

交通事故がなぜ起こるのか、まったく分からないうちは、外に出ないことで身を守ることができます。でも、だんだん時が経つと、どのような状況で事故が起きるのか、また、どのような行動で防ぐことができるのか分かってきます。

依然として、外に出る限りは、交通事故に遭う確率はゼロにはできませんが、「限りなくゼロに近づける」ことは可能になります。ゼロではないのに何故外出するかというと、限りなくゼロに近い交通事故を恐れるよりも、外で活動することの方を優先するからですよね。

車を運転している人が免許を持っているのかどうか、安全運転を心がけているのかどうか、全く判別ができなければ、外に出る恐怖は大きくなりますね。でも、「この地域では、みんなゴールド免許で、安全運転を心がけている人しか運転していませんよ」ということがわかっていたら、その恐怖はだいぶ減り、心配症な保護者さまも「気をつけながら外で遊ばせようかな」と思えるかもしれません。

ミューレでは、それと同じように、「ある一定以上の予防をして暮らしている人しかレッスンに来ていない」という状況を作りたいと思っています。

といっても、コロナ対策の常識は人それぞれで、何が正しいか判断がつかないこともあります。この対策基準は、「ミューレでレッスンを受けるにあたり、お互いの安心感を守るため」であり、決して違反している人を糾弾するものではありません。

内容は、37名の保護者様と作った「ミューレ コロナ対策実行委員会」において、完全匿名で出し合った意見から、わたしがまとめたものです。

何より「子どもたちの安心・安全のため」に、大人が力を合わせるという大目標を、どうぞ見失わないで、ご協力ください。

この前文により、みなさんが「大人たちが守るんだという温かい気持ちになれた」とおっしゃってくれました。

こちらが締めの文章です。

子どもをプールで泳がせてあげるとき、大人が周りで見守りますね。熱中症や水の事故が起こらないように、見守る大人はもしかするとピリピリしてしまうかもしれません。

でも、プールに入っている子どもたちは、そんなことに気がつかず、安全に思いっきり水を楽しめる環境を作ることは可能だと思います。

このコロナ対策基準は、ミューレの大人たちが力を合わせ、裏方になって実施しましょう!

子どもたちには、いつも以上に、温かい言葉、おおらかなまなざし、思いやりの心で、みんなで包み込んであげましょう。

ミューレならきっとできると思います。

どうぞご協力をよろしくお願いします。

対策工事をした

浜松市の対策工事補助金を利用して、教室の工事をしました。

待合室の壁を壊し、換気を良くしました。

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わたしの正直な気持ちは、この工事で絶対にコロナが安心!っていうことではなく、新しい気持ちで通って来られるということが大事だと思っています。

実際、Facebookや配信で改装を知った方が、みんな、目をキラキラさせて来てくれました。子どもたちも「わぁっ!全然違う〜!すごーい!」と、早速ソファに座って・・・、全然帰らない(笑)!!

動画を作る

現在進行形のプロジェクトですが、小5〜中高生のクラスで、教室に来たときの注意などを動画にしています。

まず、椅子取りゲームをして、椅子の裏に貼ってあるシールごとにグループに分かれました。なので、偶然生まれたグループです。

各グループごとに、わたしが提示した項目を自分たちの端末で動画にしています。「小さい子たちが、わー!ミューレ行きたい!って思えるように」と発注しました。

どんなのができるのか楽しみです♪

実は、このアイデアもLINEグループで保護者様が出してくださったものです。

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11月からのレッスンや入会について、詳細はこちらをご覧ください。


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