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中田敦彦のYouTube大学がめっちゃ面白い!これ無料で見れるとかマジありえんレベル

ぼくがオリエンタルラジオの中田敦彦のトークを初めて聞いたのは、ジョーブログのジョーくんを通して知り合って仲良くなったあさみちゃんとひなたくんのふたりと一緒にキングコング西野が定期的に開催している『サーカス』という、勉強の楽しさを大人に再認識してもらえるように、話術に長けていたり、面白い切り口でテーマを掘り下げていくゲストを呼んでの一風変わったトークを披露するという、教養的なイベントだった。

ぶっちゃけテレビをほぼ見ないぼくとしては、オリラジの藤森のチャラ男ネタで、たまたまぼくの友達がその雰囲気に似てたので知っていたくらいで、オリラジのネタなんてそれ以外知らなかった。だからその時のオリラジ中田の前知識はほぼなかったに等しい。しかし、そのイベントで中田はある自分のファンの高校生の事を取り上げたのだが、オチに持っていくまでの流れがパーフェクトで、多分、その高校生本人から話を聞くよりも何倍も「こいつは凄い高校生だ」と思ってしまったと思う。それだけ他人の人生や生き方を興味深く惹きつけて話す能力のある人だなと思った。

その後色々と調べていくとオンラインサロンを運営していて自社アパレルの名前が「幸福洗脳」。しかもクソ高い!これは完全に信者ビジネスのひとだなと思った。しかし別に今の時代、アイドルだろうがタレントだろうがYouTuberだろうがライバーだろうがインフルエンサーだろうが、みんな信者ビジネスをしているので、そんなことでとやかく言うことはない。むしろそこまで頭の良いひとならやっていて当然だろう。ただ、外観から見て自分が中田敦彦のそのオンラインサロンに入ることはないだろうなとは思っていた。

そして今もオンラインサロンには入っていないのだが、、、中田敦彦が今年から始めたYouTube大学という、彼が様々な著作を読み、歴史、文学、芸術などをエクストリーム(超楽しい)のショートサイズにして、漫談形式でわかりやすく教えていくという番組には完全にハマってしまった。

ひとに何かを教えるには、勉強する側の何倍もの知識が必要だ。当然、中田の周りにもブレインは多くいるだろう。しかし、あれだけわかりやすく面白く伝えることができるのは中田敦彦だけだ。

例えば、中学や高校で習ったつまらないと思ったことを面白いと再発見させてもらえる。特にぼくはロスジェネ世代の詰め込み型教育だったので、高校の国語の教科書に載っていた夏目漱石の『こころ』。あれをどう習ったかというと、基本的には先生とKと奥さんの三角関係の話であり、この時の先生の気持ちは?とかKは何を思って…とかそういうことを習っていた。要はテストでどこが出るのか、どの接続詞に注目すると文脈が読めてくるとか目先のつまらないテクニックとかばかりを習っていた。

しかし、この中田敦彦の『こころ』解説でそんな小さな話ではなかったことがたった1時間弱の動画で理解できる。なぜ乃木希典があれほど先生の遺書に出てくるのか。高校の時にそういった大枠で勉強を教えてもらえたら、もっと文学が好きになっていただろうなと再確認した。

太宰治の『人間失格』も単にダメ人間を描いた作品じゃないか。学生の頃読んだ時は自分がちょっと落ち込み気味の時に読んでいたので、「ああ、おれもダメ人間だなあ」なんて勝手に感情移入して共感していた。いや、たしかにそれはそれで間違った読み方ではないが、もっと大きな意味が込められている作品だったんだなと思い知らされて、これまた動画を見た後、さっそく読み返した。素晴らしかった。

ほかにも古事記とか日本の最古の神話であるのにも関わらず、なぜぼくらは何も知らないのか?また神社と寺って明治時代前まで一緒だったってどういうこと?とか、そういったことも面白く勉強したくなるように解説してくれる。

そしてほかにも様々な国の歴史なども語るんだけれども、中田敦彦のYouTubeが面白いところは思想がフラットというか、何かに偏ってないというところだ。あくまで自分の使命はそういった教養の取っ掛かりとなる部分を面白く伝え、人々に勉强の面白さをわかってもらおうとしているところとしているのだろう。

実際の本人はどう思っているのかわからないが、なるべく中立的な立場から物事を紹介している。本人がどう思っているかは二の次で、とにかく世界にはまだまだ多くの勉強すると面白いものがあるというのを、紹介してくれているのだ。

中田敦彦本人のことはまだよく知らないが、何より多くのひとに教養を広めようというその志はビンビンに伝わってくるので、今ぼくのイチオシのYouTubeチャンネルです。本当に素晴らしいの一言!

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