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先のことはわからないから、会いたいひとには「今」会っておこう

感染者数が増えても重傷者は少ない……今は

2020年8月15日現在、新型コロナの国内の状況は以下の通りらしい。

15日に確認できた新しい陽性者が1356人(うち385人は都内)、亡くなった方が12人、重傷者が18人。

日本の総人口が1億2596万人だから、ほぼ誤差のように思える。また、最近では重症になるひとが世界的にも減ってきたということで、「みな気にしすぎ。単なる風邪なのだから、煽るのはよくない。経済を回そう」という声も増えてきている。実際、欧州や南北アメリカ大陸では経済優先の方向で動いている。

しかし、なぜ陽性者が増えても重傷者が減ってきたのか、そういったことの科学的な根拠は未だにわかっていない。また、最近では新型コロナの後遺症として、倦怠感や息苦しさなどが残る可能性の高さが専門家から指摘され始めている。

要はどうしてそうなるのかということが依然として何もわかっていない。新型コロナに関しては世界中の課題であるので、人類の中でも最高峰の叡智を持つ方々が日々研究しているのにも関わらず、全然解明されていない未知のウイルスに変わりはないのだ。

秋冬は本当にどうなるか未知数。今のうちに大切なひとに会っておくべきではないか

しかし。経済を回さないとウイルスよりも先に経済的に死んでしまうひとが多数でるのは自明。だから、日本のエンタメ業界などでも秋からは普通にコンサートツアーなどの開催が予定されている。ただ、ぼくは最悪のケースも想定しておくことも同時に必要だと思っている。

この方は統計的な観点から今後の新型コロナ関連について予測している。以下、抜粋。

これは医学ではなく統計学的な分析からの予測です。今、世界のコロナの死者数が一番多いのはアメリカの16万人で、それに次ぐ第2位がブラジルの10万人となっています。ところがブラジルは、今年の4月までは新型コロナの死者数が非常に少なかったことが知られています。
実際、4月15日時点で人口100万人あたりの死者数を比較すると、当時コロナが最も猛威をふるっていたイタリアでは350人でしたが、ブラジルは7人でした。当時ブラジルの死者が少なかった理由は、南半球のブラジルが夏だったからだと考えられています。
しかし5月に入ると(日本の11月に相当)ブラジルでは100万人あたりの死者数が37人と増加し始め、8月(日本の2月に相当)には480人に到達し、世界第2位の死者数を出す段階まで来てしまったのです。

そう。もし感染力に気温や湿度の違いがなくとも、もしかしたら重症度には違いがあるとするならば、秋から冬にかけてそれこそ猛威をふるうかもしれない。あれだけ死者数を出していたイタリア、スペイン、フランスなども今死者が落ち着いているのは、今夏、ヨーロッパが猛暑に見舞われているからという可能性が高い。だから北半球の気温が下がってくる秋冬に死者が増大するかもしれないという最悪のシナリオに向けて心の準備をしておくべきだろう。

そうなると、また国や自治体からロックダウンが発令されるかもしれない。死者数激増で人々が自主的に外に出なくなるかもしれない。封じ込め国のアジア圏(+オーストラリア、ニュージランド)と、ある程度の共存を許している国の欧米圏での大きな分断も起きるかもしれない。地政学的には日本はアジア圏だが、まったく封じ込め国的な対策をしていないので欧米圏に入るかもしれない。政治的にも秋冬にかけてはどうなるかわからないのだ。

ちなみに封じ込めより経済を回せと言って封じ込めをやめたアメリカと、徹底的に封じ込めをした中国、韓国の今年のGDP予想、アメリカ=-7.3%、日本=-6.0%、韓国=-0.8%、中国= +1.8%となっていて、徹底的に封じ込めた方が経済も回るのではないかというデータもある。

この数字を見ても、日本の中途半端な対応が実は1番ヤバいのではないかという懸念もある。そもそも日本政府は、今年の2月まではこの夏に東京オリンピックを開くつもりでいたわけだし、3月に入ってもこういった見解だった。

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だから、7月からは収束するだろうとの予測のもとGO TO キャンペーンをスタート。しかし、それによって沖縄などでの感染者を激増させた。政府だけでなく、夏になればなんとなく収まるだろうと思っていたひとが多数なんじゃないだろうか。かくいうぼくもなんだかんだで夏にはいったん収まってまた冬になったら感染者増えるのかなと思っていた。が、現状感染者は春より格段に増加している。だからこの先、感染や重症も未知数だし、これまでただでさえあいまいな政府の方針もどう傾くかわからない。もしかしたら都道府県をまたいだ移動とかも規制されるかもしれない。

だからこそ、(陽性になったとしてもなぜかあまり重症化しない)猛暑が続いている夏の今のうちに、本当に大切な友人や家族に会っておくべきだとぼくは思うのだ。

大勢での集まりはクラスター化してしまうが、大切なひとと個人的に会うのはむしろタイミング的には今(8〜9月)しかないような気がする。専門外だし、もしかしたら重症化が暑さとは関係ない要素かもしれないので断言はできない。しかし、少なくともぼく自身はそう考えているので、PTSDで気力が湧かなくても、親しい友人数名とはお茶したり映画を観に行ったりしている。

新型コロナは人類社会に福音をもたらすものかもしれない

思えば、新型コロナじゃなくても人間は生まれた瞬間から致死率100%。遅かれ早かれひとは死ぬのだ。100年も経てば自分を知っているひとすら死に絶える。だからこの刹那の瞬間に出会えた奇跡を大切にするべきだ。

新型コロナもゆくゆくはアフリカに住む人たちにとってのマラリアなどと同じように、ある程度死者や重傷者が出たとしても気にせずに経済を回していくしかないんじゃないかと個人的には思っているが、そういった感覚になるにはまだ時間がかかるだろう。それに新型コロナによってPM2.5などの大気汚染が収まってそれで亡くなっていたひとが大幅に減ったり、これまでの食料の1/3、衣服の半分を破棄したりといった過剰なまでの資本主義を見直すきっかけにもなっている。

経済を回すとしても、そういった余剰部分をはぶいた新しい素敵な社会になるかもしれない。これはぼくの楽観的な考えかもしれないけれど笑。しかし、人類はこれまで全てとは言わないが、世界の絶対的貧困率が減ってきたりと社会を良い方向に導いてきている。短期的には厳しい時代が続くかもしれないが、長期的には人類にとって新しい進歩をもたらしてくれるかもしれない。

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