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言葉の端に、人格は宿る

これは、畑健二郎さんの漫画『トニカクカワイイ』3巻の第26話で、ヒロインでお嫁さんの司ちゃんが、主人公で旦那さんのナサくんを好きになった理由のひとつとして挙げていた言葉だ。

これを読んだ時に、そうなんだよなあとつくづく感じた。41年間生きてきて、これに例外はなかった。もちろんメールとかではなく、直接対面で会った時の言葉や、また他人が見てない時に使っている言葉などについてだ。

否定から入るひとはいずれ必ずこちらの事も否定してくる。そういうひととはなるべく関わらないようにするべきだ。理不尽な出来事に巻き込まれるし、一緒に他人の否定をしていると周りに思われたら信頼も無くす。仕事などでどうしても顔を合わせなくてはいけないとかであれば知人レベルで軽く付き合っておくに越したことはない。

肯定から入るひとは自分が辛い時にも肯定してくれることが多かった。辛い時に無条件で肯定してくれるのは本当の本当に救われる。そういうひととの出会いは男女問わず損得抜きで大切にした方がいい。きっと人生で宝物となる人たちだ。少なくともぼくはそう思っている。

ちなみにここからはぼく自身の解釈になるが、これは「ネガティブなひとと付き合うのはやめよう」と言っているわけではない。逆に「おれの人生、何があっても乗り越えられる!ハッピー元気!」とか言っている人は心の中で無理をしている。人生はとても複雑で時には個人ではどうしようもない苦難が襲いかかってくる時もある。そんな時に無理に「ポジティブシンキングだ!」なんて言っていたら潰れてしまう。

どんなに稼いでいても、どんなにモテていてもみんなどこかしらに不安を抱えて生きている。だから誰だってネガティブな感情になる時はある。そんな自分も素直に認めてあげること。そしてネガティブなひとの話も聞いてあげること。ずっと相談に乗っていたら共倒れになってしまうから、そこは考えなきゃいけないところだけど、「ネガティブなひととは付き合うな」というのは冷たい社会だと思うし、そういう人間関係を続けていたら自分が辛い状況になった時、今度は自分が周りから突き放されることになる。それは間違いないことだ。

だから「否定」と「肯定」、「ネガティブ」と「ポジティブ」というのは同じではない。マンガでも「生き方が」と入っているでしょう。要は物事への捉え方の問題であって、決してネガティブなひとを否定しているわけではない。あとポジティブネガティブって言葉ひとつとっても意味合いが広すぎるので、誤解を生みそうではある。

わかりやすい例を挙げるとすれば、ネガティブな考えを持っている人に「だからお前はダメなんだ!」と「否定」するひと、「辛かったよね。がんばったよね」と「肯定」するひと。どちらが自分にとって大切なひとになるのか。またどちらの生き方をした方がひとに対して思いやりを持てるのか。それは明白じゃないか。

逆に「ネガティブなひととは付き合うな」と言っているひとは、「自分にはネガティブな感情がないのか?無理してないか?」を考えた方がいい。アメリカのポジティブ心理学の研究では、100%ポジティブなひとは必ず失敗するという答えが出ている。なぜならば、それは現実が見えていないだけだからだ。必ずネガティブな要素はこの社会にはあるので、感情もネガティブな気持ちを完全に否定しないこと。それが楽に生きていくコツだとぼくは思っている。

話はそれたが、『トニカクカワイイ』は、いきなり美少女と結婚しちゃう男の理想が詰まったラブコメ少年マンガではあるんだけど、ふとしたシーンで大人でも深く人間関係について考えさせられるところがあって面白い。

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※ちゃんといいところをお互い見てあげて褒めるのは大事!という事で引用終わり。気になった方は読んでみてね。↓↓


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