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2021年ライオンズの野球と野球以外を振り返る

早いもので今年も終わり。毎年言っている気がしますが1年が早すぎて驚くばかりです。
ライオンズは最下位という残念な成績に終わりましたが、栗山巧2000安打、平良海馬と水上由伸の連続無失点、松坂大輔引退となぜか話題には事欠かない1年でした。
野球自体の振り返りはポジティブな面だけ振り返って、「野球以外の」振り返りを中心にしてみようと思います。

■野球をポジティブに振り返る

●若手先発が楽しみ

今季は高橋光成、今井達也、松本航の3投手が規定投球回をクリアしました。それぞれ課題がありますが、それぞれ24歳、23歳、25歳といずれもこれからバリバリ投げられる年齢です。
健康を保ってライオンズにいてくれれば、今後数年間は彼らを軸に先発ローテを回していくことになるでしょう。先発投手のピークは30歳前後までという研究もありますし、若くて有望な投手がいるということは大きなプラス要素です。

ただ彼ら3投手以外で最も投げたのが平井克典で74.2回とグッと減るのがツラいところ。今季9先発した渡邉勇太朗、新外国人のエンス、ルーキーの隅田知一郎・佐藤隼輔らの起用が想定されますが、未知数の部分が大きいですね…。

●若手野手も楽しみ

外野では愛斗・岸潤一郎・川越誠司が準レギュラーくらいの扱いになり、若林楽人は怪我するまで快足でチームを盛り立てました。
今季は結果的に外野の攻撃力が悲惨なことになりましたが、1年前と比べると何とか選択肢は増えてきた印象。来季は新外国人のB.オグレディがハマって、若林のコンディションが戻ったりすれば、外野全体でリーグ平均レベルまで戻せないかな…と希望的観測を抱いています。

また内野ではルーキーのブランドン・渡部健人がそれぞれファームで活躍。2人とも長打力を見せていますが、渡部は三振がまだまだ多く、意外とブランドンの方が早く出てくるかも?同級生・同ポジションのライバルですが、5年後には2人でチームを引っ張っていることを期待しています。

ブランドンのプロ初打席


■野球以外を振り返る

●栗山さんフィーバー

最下位に終わったシーズンで最大の話題と言えば栗山巧の2000安打達成でしょう。
9月4日仙台で球団初の偉業が達成されると、想像を遥かに上回る状況が待っていました。球団だけでなく、所沢市、西武鉄道、西武百貨店を巻き込んだ大盛り上がり。
記念グッズもタオル、Tシャツ、フラッグなどよくあるグッズだけでなく、スノードーム、可動式フィギュア、SEIKO製の腕時計、前掛け、しまいには胸像(550万円)、銅像(990万円)まで。
そして西武建設からは「栗山巧の家」が2695万円(税込)で発売されました。
そのリリースには「プロスポーツ界では異例」という文言が。そりゃそうだろう…。

果たして銅像や家を購入した人はいるのか…。
私も5万円の腕時計を含めて15万円ほど使いましたが、超高額商品を買った方がいたら是非話を聞いてみたいものです。
いずれ取材したニュースが流れてきそうな気がするので、楽しみに待っていようと思います。

9月4日に通算2000安打を達成

●グッズがどうかしている

栗山さんの項目でも触れましたが、やっぱりライオンズのグッズ担当はどうかしているようです。
集合体恐怖症の方はたぶんゾクッとしちゃう髙橋朋己プロデュースの顔だらけTシャツ。

一般的な住宅なら置き場がなさそうな等身大アクリルスタンド(25万円)。

ちょっと表情が怖い抱き枕。

まあ年季の入ったファンはユニやタオルは当たり前に持っていて、ちょっとどうかしているグッズの方が買いたくなる傾向にあるので、これはこれでアリなのかも…?来年ももっとぶっ飛んだグッズに期待しています。

●高橋光成の髪が伸びる

昨オフから髪を伸ばし始めた高橋光成。
「負けるまで髪は切らない」と宣言して開幕戦で見事勝利しました。
開幕から5連勝を記録しどこまで伸びるか注目されましたが、6月4日の雨の神宮で敗戦投手に。辻監督は「次勝ったら伸ばしてもいいんじゃない?」と寛容なコメントを残していましたが、翌週にはサッパリとした髪型でマウンドに登りました。
しかし同じ日にバファローズ・宮城大弥が丸刈りになり完全に話題負け…。
これも今季のチームの勢いの差だったのでしょうか?

3月のオープン戦での高橋光成

●外国人選手へのビデオメッセージ

コロナの影響が続き外国人選手の来日が遅れ、その家族の来日の見通しが立っていなかった6月。
父の日だった20日のドラゴンズ戦前の練習中に、チームメイトや外国人選手の家族からのビデオメッセージが上映されました。
E.メヒア、Z.ニール、C.スパンジェンバーグ、R.ギャレット、M.ダーモディの5選手はいずれも既婚者ながら単身で来日。毎日のように家族とやり取りする姿を見ていた通訳3氏がサプライズとして企画していました。
5選手はいずれも感極まった表情を見せるとともに、これを報じたツイートや動画がSNSで広く拡散されるなど大きな反響がありました。
結局5選手とも今季で退団となってしまったのが残念でしたが…。
特にスパンジー・ギャレット・ダーモディはコロナ禍の日本しか知らないままだったので、いつか家族で日本を楽しんでくれるといいなと思います。

●おかわりさん真顔になる

後半戦いつの間にか始まっていた中村剛也の真顔。
メットライフドームではスタジアムDJリスケさんのアナウンスでスタメンの選手がフィールドに散っていきますが、DHの選手はベンチでの様子がLビジョンに映し出されます。
栗山さんはビジョンに向かって一礼するのがお馴染みになっていましたが、おかわりさんは真顔でビジョンを見つめるように。それも最初は一人だったのに、山田遥楓や山野辺翔といった若手選手を巻き込むようになっていきました。
現役最高のホームランアーティストでありながら、お茶目な部分を持ち合わせている。これがおかわりさんの魅力です。

●ハイタッチ動画がいい

ビクトリーロードが球場改修に伴い廃止され、試合後の選手たちは勝っても負けてもベンチ裏の階段でロッカーに引き上げていくようになりました。
メットライフドーム名物だったので残念な思いもありましたが、今季は勝った試合では引き上げていく選手たちの動画がYouTubeにアップされるように。
いつもうるさい山田遥楓、照れが見える若手選手、サービス精神に溢れる辻監督、普段あまり表に出てこない裏方さんなど見どころが沢山で、ファンから支持を集めました。
個人的に印象深いのは岸潤一郎のタイムリーでサヨナラ勝ちした10月10日イーグルス戦。バントを失敗してヘコむ岡田雅利に対して熊代聖人が「大丈夫!いっぱいチームを救ってきているから」と励ましているのがアツかった…。

●イチローが来た

12月4日に行われた「LIONS THANKS FESTA 2021」では今季限りで現役を引退した松坂大輔の引退セレモニーが行われました。
セレモニーの最後にLビジョンに映し出されたのはイチローからのビデオメッセージ。
「大輔、どんな言葉をかけていいのか、なかなか言葉が見つからないよ。だから僕にはこんなやり方しかできません。許せ、大輔」
という短いメッセージが終わると、そのメッセージの主が一塁側ベンチ横に登場。
驚き・喜び・寂しさ…様々な感情が入り混じった表情の松坂に花束を手渡すと颯爽と去っていきました。

現地でこの瞬間を見ていましたが、この時の球場の雰囲気はスゴかった。
プレーを見ている時には決して聞くことがないような悲鳴のような歓声が沸き起こりました。
そして主役はあくまでも松坂と心得ているからこそ、自分はファンに対して手を振ったりアクションしないイチローのカッコよさに痺れました。
一瞬で球場の空気を支配する。これが超スーパースターなのかと感じずにはいられませんでした。
(いや松坂も超スーパースターなんですけどね)

●GG佐藤のTwitter絶好調

1月にTwitterを開始したライオンズOBのG.G.佐藤。
持ち前のユーモア、サービス精神、五輪に関する自虐など、一体どこでそんなTwitterセンスを身に付けたんだと言いたくなるようなツイートを連発。合わせて自身の体験を元にネット上での誹謗中傷に関して発言するなど存在感が増しています。2022年には「北京五輪」が行われるのでまだGGフィーバーは続いていきそうです。

●今年も飯が美味い

総額180億円を掛けて全面改修が行われたメットライフドーム。
グランドオープンのシーズンなのにコロナにより大幅な規制が掛かってしまったのが残念でしたが、とにかく今年も飯は美味かった。
シーズン前とシーズン後にそれぞれnoteを書いたので詳細はそちらを見ていただくとして、「球場でこんなものが食えるの!?」「また限定メニュー出したの!?」という驚きの連続でした。
今年は試合展開もアレなことが多かったので、飯に現実逃避するファンが多かったのか、Twitterでの #獅子まんま タグの伸びもスゴかった。
来年も熱い試合とともに美味い飯を楽しみにしています。

ガパオライス!


●レオライナ今年も可愛い

ライナはTwitter、Instagram、YouTubeと今年も大活躍。
YouTube「ライナちゃんねる」の更新は10月で一区切りとなりましたが、12月にはグリーンフォレストでライナ単独イベントも開催されました。
もちろんレオは今年もパフォーマンスがキレキレ。コロナ禍の難しい状況でしたが、所沢駅のライオンズダイナーなどでイベントも行われました。
マスコットである程度集客できることが徐々に明らかになってきたので、来年以降も是非イベントは続けてほしいですね。
また辻監督は12球団でも屈指のマスコットと仲良しな監督。
FA宣言したつば九郎の獲得にも「レオには及ばない」と興味を示さなかったり、ライナお誕生日ライブにスーパーチャット1万円分を贈っていました。
グラウンドではメンバー表交換の際のワチャワチャがとても微笑ましかったです。
辻さんいつかライナちゃんねる出てくれないかな…。

ホーム最終戦の挨拶でライナと戯れる辻監督


最初にも書きましたが最下位の割に色々話題があった1年でした。栗山さん2000安打、松坂引退登板、岡田宣言残留と感情が大きく揺さぶれるシーンも多かったように思います。
来年は「優勝」という形で球場で感情を爆発させたいですね。

今年もnoteやTwitterでお付き合いいただきありがとうございました。来年もライオンズを応援していきます。良いお年を!

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