見出し画像

2022ライオンズ展望と今年もライオンズを愛する話

早いもので今週末には2022年シーズンが開幕します。
毎年恒例ながらシーズンの展望…というか願望をダラダラと書いていきます。

■先発

高橋光成、今井達也、松本航、隅田知一郎、渡邉勇太朗、與座海人、佐藤隼輔、D.エンス、B.スミス
本田圭佑、浜屋将太、内海哲也

昨季は高橋・今井・松本の先発3本柱がそれぞれ成長を見せたシーズンでした。髙橋は初めての開幕投手から1年間ローテを守り続け、今井は四球を出しながら驚異的な粘りで試合を作り、松本は奪三振率を向上させ、いずれも規定投球回をクリア。まだそれぞれに課題はありますが、高橋25歳、今井24歳、松本26歳と伸び盛りの時期。
しかも「3人でチームを引っ張っていこう」という気概も持ってくれているようで、今年のみならず今後数年の活躍が楽しみでなりません。
今季も規定投球回の到達とともに、「あいつが投げるならリリーフが休める」と思えるような存在になってくれることを期待しています(抽象的ですが…)

若いと言えば隅田・佐藤のルーキーコンビに触れないわけにはいきません。
ドラ1の隅田はオープン戦3登板15回防御率1.80と絶好調。K22.0%、BB8.5%と内容も上々です。
(昨季公式戦でファイターズ・伊藤大海がK23.1%、BB8.7%とほぼ同じと言えばイメージしやすいでしょうか。オープン戦とシーズンの違いもありますし、イニング数も大幅に違うので参考程度に…)
隅田には昨季のイーグルス・早川隆久が残した、24登板137.2回防御率3.86、FIP2.94という成績をベンチマークしてほしいです。

また佐藤は3月12日以降リリーフでの調整が続いていましたが、今井が内転筋を痛めて先発を回避したことをキッカケに急遽先発に戻ることに。
21日のスワローズ戦で5回無失点と好投したこともあり、開幕2カード目ファイターズ戦での先発が予想されます。
オープン戦通算では4登板11回防御率0.82、K12.2%、BB7.3%という成績を残しています。
筑波大、かつ動作解析に明るい川村監督の元で学んできただけあって、壁にぶつかったとしても自分で考えて乗り越える力があるように見えます。
個人的には元々佐藤を先発として育ててほしかったのですが、このタイミングでの今井の離脱がどう転ぶか。答えが出るのは今季終了後、いや5年後でしょうか。とにかく楽しみで仕方ありません。

また首脳陣には隅田・佐藤のコンディションをしっかり管理してほしい。ライオンズはどちらかと言うと「昭和な」面があり、ルーキーでもガンガン投げさせがち。
早川は昨季前半戦13先発で100球を超えたのが5度のみ、後半戦を含めても110球を超えたのは10月13日の112球のみでした。
もちろんリリーフ事情などもあるので簡単ではないですが、金の卵を今季だけで使い潰すことがないよう、細心の注意を払ってほしいものです。

エンス・スミスの新外国人2人にも期待しています。特にエンスはストレートが平均150キロオーバーとのこと。
「本格派」の外国人投手と相性が悪いライオンズですが、ベルーナドームのマウンドが多少硬くなったとの情報もあり、今回こそはハマってくれることを祈ります。
そして新外国人を語るときに忘れてはいけないのが、NPBへの適合です。Z.ニールも開幕からしばらく結果が出ずに、ファームで調整して交流戦から飛躍を遂げました。特に今季はキャンプで適合するチャンスがなかったので、長い目で見ることが必要になりそうです。

先発だけでだいぶ長くなってしまいましたね。
他球団のメンバーを見てしまうと「充実の陣容」とは言えないものの、ルーキーと外国人の加入、若手の成長もあり、ここ数年の中ではかなりいい方でしょう。あとは層が厚いとはいえないので、長期離脱者が出ないことを祈っています。


■リリーフ

増田達至、平良海馬、平井克典、森脇亮介、水上由伸、武隈祥太、十亀剣、宮川哲、佐々木健、大曲錬、ボー
公文克彦、佐野泰雄、松岡洸希

こちらは不安な幕開け。
昨季歴史的な投球を見せた平良は右足首の手術で開幕出遅れ。開幕2カード目から一軍合流の可能性とは言われていますが、ファームでも3登板のみのため、まだまだ読めない。
代役で抑えに返り咲く予定の増田はまだ本調子ではないように見えます。
武隈・十亀のベテランコンビはファームでは登板を重ねていますが、まだ一軍の打者相手には投げていない(まあ毎年こんな感じですが)。

一方でルーキーイヤーに躓いてしまった佐々木が好調で左殺しも任せられそう。また大曲も3月9日以降5登板連続で無失点、出遅れていた水上が間に合ったりと、若手に光明が見えてきました。

ただ森脇が左わき腹違和感により2年連続で開幕前に離脱、宮川もクローザー級の投球を見せたかと思えば、四球でボロボロ崩れたりと不安定さが目立ってしまっています。

昨季61登板したR,ギャレットが退団し、代わりの外国人がリリーフとして経験豊富とは言えないボーのみという点も不安。
先発がしっかり決まってしまえば、誰かリリーフに回すことも選択肢に入ってきそうですが…。とにかくしばらくは試行錯誤が続く予感がします。


■捕手

森友哉、柘植世那、牧野翔矢
岡田雅利、古賀悠斗、齊藤誠人

ライオンズの捕手起用のテーマは「森友哉をどうサポートするか」。当然ながら今季もレギュラーは森で、大多数の試合でマスクを被るでしょう。
昨季は岡田・柘植がサポートする体制でしたが、今季は牧野の一軍スタートが濃厚。
キャンプから攻守でアピールを続けていますが、彼は最大の敵は怪我になるので、今後もコンディションには気を付けてほしいところです。
またキャンプでは恐ろしいほどの強肩を見せていた古賀はオープン戦途中にB班へ。2年前の柘植と同じように、まずはファームで経験を積むことが優先されそうです。


■内野手

山川穂高、外崎修汰、源田壮亮、中村剛也、呉念庭、山田遥楓、ジャンセン.W
ブランドン、渡部健人、山野辺翔、平沼翔太

ここもレギュラーは決まっています。
ブランドン・渡部が中村からレギュラーの座を奪えるかが注目されていましたが、中村がオープン戦打率.406、OPS1.018と絶好調。
2年目コンビからは快音が聞かれず、勝負にすらなりませんでした。昨年も同じようなことを書いた気がしますが、山川も一軍で芽が出始めたのは大卒3年目の後半から。2人にはまだ時間があるので、じっくり行きたいですね。

そして中村のバックアップ候補となるのが新外国人のジャンセン。昨季3Aでは19HR、OPS.856をマークしています。守備は一応外野も経験があるようですが、主戦場はサード・ファーストです。
2年目コンビが一軍で打てればOKですが、恐らくそう簡単には行かないはず。そんな中で中村が出ずっぱりという状況は避けたいので、ジャンセンや呉にはある程度の打力を見せてほしいですね。

また結局のところ最大のテーマは山川が復活できるか。
昨季も24HR、OPS,791とチーム内ではトップクラスの成績でしたが、彼に望んでいるのはこんな数字ではありません。全てを圧倒するような成績を見せ、チームを引っ張っていってほしいと思います。
山川の復活なくしてライオンズの浮上はない。それくらい彼には期待しています。

■外野手

栗山巧、鈴木将平、愛斗、B.オグレディ、岸潤一郎、若林楽人、高木渉、金子侑司
川越誠司、熊代聖人、西川愛也

オープン戦までの最大のトピックは鈴木の覚醒でしょう。
14試合打率.333、出塁率.424、長打率.451と絶好調。開幕戦の1番スタメンは間違いなし。しかもBB12.9%、K9.7%と内容も優秀です。
(分かりやすく言うと昨季のホークス・中村晃がBB12.7%、K10.7%と似た数字です)
秋山翔吾の移籍以来埋まっていなかった「1番」「センター」がようやく埋まるかもしれません。

また開幕には間に合わないと思われていたオグレディも18日に一軍に合流。
ファームでも二塁打を連発していましたが、オープン戦では打率.308、OPS.742をマーク。打席の内容も悪くなく、辻監督も開幕スタメンを明言しています。
昨季まではとにかく外野の攻撃力不足が課題でしたが、改善の兆しが見えてきたと言っていいでしょう。

そして最後のピースは何といっても若林。
ファームでも打撃・走塁ともに順調のようで、4月末までには合流できるでしょうか?
打撃では意外にパンチ力があり、走塁では相手をかき回す。昨季も44試合しか出ていない上に怪我明けなので、過度な期待は禁物ですが、華がある若林のプレーを見れるのが楽しみでなりません。


■まとめ

正直他球団と比べると実績があるメンバーが揃っているとは言えないでしょう。
それでも隅田・佐藤をはじめとした若手、オグレディ・スミスなど新外国人など、「未知の戦力」への期待が高まっています。
派手な補強が出来ないライオンズらしい船出になりますが、上手く行けば優勝も狙えると思っています。
3年ぶりのリーグ優勝、14年ぶりの日本一を目指して今年も最後まで応援し続けます。

■オフの記事まとめ






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?