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2022年の埼玉西武ライオンズを展望する【打者編】

ヘッダー画像は埼玉西武ライオンズ公式ホームページより拝借しました


昨シーズンは42年ぶりとなる最下位に転落したライオンズ。リーグ二連覇から2年後には最下位という現実。すべての物事に通じる話ですが「作るのには時間がかかるが、壊す(壊れる)のは一瞬」という言葉が身に沁みます

ただ昨シーズンのプロ野球は両リーグともに前年最下位だったチームが優勝しましたので、紙一重の争いであるとポジティブにとらえて、ライオンズもそのトレンドに乗れることを願っております


では今年のライオンズを展望していきます


ポジション別分布図
世代別分布図


2022年一軍野手予想デプスチャート
2021年一軍打者マッピング


マッピングを基に昨シーズンを振り返ると、500打席以上&OPS.800以上の選手が森友哉のみと散々たる結果に終わりました
ちなみに2018年と2019年は共に5人クリアしており、2020年も試合数が少なかったため、400打席以上&OPS.800以上とした場合、2人クリアしていたので「もはや戦後ではない」ならぬ「もはや山賊打線ではない」といったところでしょうか

フロントも打線の弱体化に危機感を持っているのか、2人の外国人打者を獲得した







近年は外国人枠を投手に割り振ることが多く、スタメンに外国人打者が1人という状況が続いていましたので、2人揃うとなればE.ヘルマンと途中から加入したJ.オーティズが名を連ねた2012年以来、規定打席クリアとなればA.カブレラとJ.フェルナンデスがいた2005年以来となる


昨年、外野手の攻撃力不足に関して書かせていただきましたが、12球団ワーストと言える外野手の攻撃力強化は緊喫の課題となる。その為にもB.オグレディにかかる期待は大きい

タイプとしてはC.スパンジェンバーグ(※以下スパンジー)に似たスピードのある中距離ヒッター。スパンジーも一年目はフライ打球が多かったが、二年目はゴロ打球が多くなり、それも結果が出なくなった要因の一つと言えるので、フライ打球の比率を維持できれば十分活躍は期待できる

またスパンジーは基本内野手のため、外野守備ではかなりの不安要素があったが、オグレディは外野手専任なのでその面においても問題はない

スパンジーは二年目に結果を残せなかったことで契約更新はされなかったが、それでもOPSは.760あり、この数字を上回るのはチームに3人しかいない。だからこそOPS.800は最低でもクリアしてもらいたい


吉田正尚(B):389-132 21HR【打率.339/OPS.992】
柳田悠岐(H):516-155 28HR【打率.300/OPS.929】
森友哉(L):431-133 11HR【打率.309/OPS.889】
近藤健介(F):447-133 11HR【打率.298/OPS.885】
島内宏明(E):486-125 21HR【打率.257/OPS.863】
L.マーティン(M):416-97 27HR【打率.233/OPS.855】
栗原陵矢(H):531-146 21HR【打率.275/OPS.804】

スパンジー(L):407-109 15HR【打率.268/OPS.807】※2020年


昨シーズン、パ・リーグでOPS.800を超えた打者は10人。そのうち左打者は7人いるが、オグレディのタイプとしては島内宏明、L.マーティン、栗原陵矢、この3人の成績が物差しになりそう

島内とマーティンは四球が多く、それがOPSの高さにつながっているので、基本は振り回すタイプのオグレディは栗原ぐらいの成績を残せるかがカギとなるが果たして


もう一人の外国人選手、ジャンセン.Wに関してはメジャー出場が無いこともあり、詳細な情報も少なく判断が難しい

ただチームとしては将来的なことを考えると、中村剛也をDHに専念させ、ブランドンか渡部健人(呉念庭の可能性も)にサードを任せたいが、この2人に全てを任せるのは心許ない。また山川穂高が2年続けて期待通りの活躍ができていないこともあり、山川に全てをベットするのも怖い。二つの問題を解決するためにも保険としてジャンセンが活躍してくれたら心強いものはないが


外野手の攻撃力不足に関する問題と並行して語られることが多い一番打者問題。辻監督は若林楽人と心中するつもりだったようで、返す返すも5月30日の試合で起きた、左膝前十字靱帯損傷の大けがは残念でならない

順調に回復はしているようですが、場所が場所だけに慎重なリハビリが必要で、開幕一軍はほぼ無理でしょう。そもそも無理をさせる必要もないし

目標は3月中旬に始まる二軍の開幕戦出場で4月いっぱいは二軍で実践感覚を取り戻す。そこでしっかり動けて結果も残すことが出来たら、5月以降に一軍復帰という筋書きが理想的か

それまでは一番とセンターの両ポジションを誰かが埋めないといけないが、一番に関しては源田壮亮が繰り上がる形で座るのが適任でしょう。そして二番も森友哉を繰り上がればいい。さすがにオグレディを三番に置くと、左が3人並ぶのでここには右打者を置く可能性が高いけど、仮に中村剛也→山川穂高→オグレディ→外崎修汰と並べるのもアリか。今シーズンも結局のところ、山川穂高と外崎修汰の復活なくして勝利はない

山川としても2年前と比較して、年俸が8000万円も減ってしまい、弟分の森と差がついてしまったので、今年活躍して減った分を取り返さないといけない

「三度目の正直」か「二度あることは三度ある」か

勝負の一年を迎える


外野手に関しても基本的にはオグレディ以外は決まっておらず、岸潤一郎と愛斗は昨シーズンに得たチャンスを土台として、飛躍のシーズンにしないといけないし、昨シーズン、自身の不調とチームの不調が重なり、ファンから標的とされ、不当なまでにバッシングを浴びた金子侑司は結婚もして、捲土重来を期す一年となる


また鈴木将平や西川愛也、高木渉ら二軍でくすぶっている選手にとっては、呉念庭と愛斗の活躍によって、二軍で打率.350以上、OPS.900以上の成績を残せばチャンスは巡ってくるんだ。とある種の指標になり、二軍にいる選手のモチベーションを上げる意味でも正しく「怪我の功名」と言える


大ベテランとなる「骨と牙」
チームの中心となす「Newコアフォー」
そしてNewジェネレーションとなる「Z世代」

私自身の願望が強く入っているとはいえ、この三世代が活躍出来れば、十分上位進出の可能性はある



日本政府は新型コロナウイルス「オミクロン株」の水際対策として、外国人の入国を2月いっぱいまで継続するとの報道もあり、今シーズンも外国人選手に関しては入国の時点で一苦労させられそうだが、今年こそは単身ではなく家族同伴で来日してもらい、心休まる場所があってほしいと願うばかり


まずは手始めに【打者編】の展望を書かせていただきました

つぎは【投手編】を書きたいと思います

では👋👋


参考資料


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