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70路も デズニーランド 楽しもう

小さな世界

 東京デズニーランドに来たのは10年ぶり、いやもっと。相変わらず園内は笑顔で満ち溢れている。この雰囲気を味わいたいと思って、年甲斐もなくやって来たのだ。それにしても混んでいるな。アプリを使って事前に予約する必要があるので、入場者数は絞られているはずなのに、昔と変わらない。外国人の姿がやたら目につくが、彼らは日本に来てから予約を取ったのだろうか。それとも国を出る前に予約したのだろうか。

 19歳の孫娘からの「レストランの事前予約をしておいた方が、いいわよ」とのアドバイスに従って、1週間前にレストランの予約を試みた。サンドイッチかスパゲティーが食べられるカジュアルな店をと思い、3、4店当たったが全て満席。やっと取れたのはショー付きのシアターレストラン。昼食付き5,500円。ワンデイ・パスが8、800円もするので、レストランは価格がリーズナブルな順に一杯になるのだ。

 ♪世界はせまい 世界は同じ♪
 ♪世界はまるい ただひとつ♪
 イッツ・ア・スモールワールドで流れている曲は、子供達と一緒に初めて来た、40年前と変わらない。変わったのはこちらの方だ。ともに30代だった我々夫婦も今や70代。周りは、幼子を連れた夫婦、大学生と思しきカップル、制服姿の修学旅行生。年寄りといえば、親子連れと一緒のジージイ、バーバ、それでも60代。なんだか皆んなから好奇の眼で見られているような気がしてきた。

 11時にゲートを潜ってから3時間、たくさん歩いたからか、若い人の熱気に当てられたからか、疲れた。「雰囲気を味わうことはできたし、疲れたのでそろそろ帰ろうか」と妻に声を掛ける。「そうね。もったいない気もするけど、足が痛くなってきたし、帰りましょう。」と妻。

 短い滞在だったが、若い人々のウキウキした姿と、園内の案内人、掃除夫等のスタッフのキビキビした態度・爽やかな笑顔に触れ、疲れはしたものの軽やかな気分でゲートを出た。

(2024.06.15)

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