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夜中の
2021年11月28日 07:16
水のない花瓶にきみを生ける大振りな滅紫の薔薇に挟まれてきみは俯いてみせる愛してるというより好きだったたぶん恋だったきみの少年時代から抽出した苦い琥珀糖を齧りつづけて口は汚れた早く朽ちてくれと祈りながら冷たい水をそそぐきみは溺れ最期をぼくにくれる水が溢れ出し夜を編み込んだ敷布は濡れるねえきみはぼくのことどう思っていた?ちゃんと恨んでくれていた?最初にプ