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夜中詩

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こぼれ落ちるのをすくってゼラチンで固めたやつ
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2022年6月の記事一覧

◆詩◆美しくひらく傷

◆詩◆美しくひらく傷

今日は妙に饒舌だなと思ったら
喋っているのは口ではなく傷だった
真夜中に照らされる薔薇のようで
私はますますあなたが好きになる
鏡に映るわたしは平凡ないきものだったが
並んだあなたには霊性があって
思わず信仰してしまいそう
傷を介してわたしたちは通信した
五月につくった秘密たちはどれも美しく
六月に交わした言葉たちはどれも淫靡だった
指を絡めるよりも脱いだ服に触れる方が
背徳感を得られると知る

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