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夜中の
2021年11月28日 07:16
水のない花瓶にきみを生ける大振りな滅紫の薔薇に挟まれてきみは俯いてみせる愛してるというより好きだったたぶん恋だったきみの少年時代から抽出した苦い琥珀糖を齧りつづけて口は汚れた早く朽ちてくれと祈りながら冷たい水をそそぐきみは溺れ最期をぼくにくれる水が溢れ出し夜を編み込んだ敷布は濡れるねえきみはぼくのことどう思っていた?ちゃんと恨んでくれていた?最初にプ
2021年11月24日 03:23
いつもの洞穴へ行くキャンドルに火が灯り静かな音楽が流れている私は用意された椅子に座る猫たちは焚き火の横で目を細める鹿たちが料理を運んできて私はあたたかい白いスープに少し泣きそうになるゆっくりでいいんですよと愚者のカードが呟く行くべき場所がある座る椅子がある食べ終わったらゆっくりお眠りと水晶たちがチカチカとまたたく
2021年11月12日 20:40
ブロンで作る人工の夢、夢はそもそも人工じゃないか?博士の問いにバレエシューズの兎が答える。琥珀糖の歯触りがしたらそれは偽物です。偽物でも甘ければ貴方は満足なのでしょう? 月が大きすぎて今日もとべない。