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夜中詩

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こぼれ落ちるのをすくってゼラチンで固めたやつ
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2018年6月の記事一覧

◆詩◆回遊

◆詩◆回遊

きっとここは中枢だろう
たくさん歩いたから深層だろう
声が遠いから最果てだろう
君にもうすぐ会えるだろう


プレイリストはとうに終わって
暗闇では目よりも肌を頼りに

たくさん落としてきたけれど
拾ったもので鞄は重い

薄い光を頼りに
進む姿は深海魚みたい
なにかを退化させて
なにかを鋭くしていく
そのうちこめかみにGPS機能が付く
へそのあたりのAIが発達する

水底の首都高

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夏至過ぎ

夏至過ぎ

バスが水槽に改造されていて
人魚しか乗れないことになっていた

人魚たちはクリームソーダを飲みながら
学校へ向かう
窓から路面へと吐き出されるチェリー

私は人魚ではないから
自転車で登校
去年よりも日焼けするだろう
たくさん汗もかくだろう
わくわくするような、8時

いつの間にか
夏の時間が進んでいて
ノウゼンカズラが空を覆う

ひやひやとひえた橋桁に頬をつけたまま
学校に行かな

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終業時間譚

終業時間譚

更衣室のロッカーの鍵を飲んだのは私です
ロッカーの中には白熊が眠っています
ほら、いびきが聴こえるでしょう

先輩はそう言ってブラウスのボタンをはずしはじめる
白い花模様のレースの下着

ロッカー、開かなくなっちゃったね

先輩それは困ります
中には家の鍵とぬいぐるみとスマホが入っているんです
困ります
今、事務所からチェーンソーを持ってきますねそれできっと開きますから、

チェー

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かえりみち

かえりみち

駅からの帰り道、自転車のハンドルを掴まれ倒された
突然降ってくる暴力には
熱を持って挑まなくてはならない

体温がみるみる上がっていく
青い自転車はあっという間に溶け
ぶくぶくと泡を吹き
地面に流れる

私を倒した男は
溶け落ちた自転車に
半身を焼かれながら
立ち尽くす

私はカバンから地球儀を取り出し
男の頭を殴りつける
男は二つに割れる
断面からエメラルドがのびてくる

緑炎の

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パーティーソング

パーティーソング

鬼の居ぬ間にキスしよう
鬼を交えてパーティーしよう

テーブルには赤、朱、紅、
カトラリー零れ落ちる銀色の音

ねぇ音楽をかけて
猥雑なテレビを蹴破って

ほら指をここへ
冷たい場所を探して

ねぇ彩度をあげて
終わる予感に安堵と苛立ちを

靴擦れ
悪酔い
雨音
夜明け

終わる前に一度
もう一度舌を出して
#詩 #写真