2020年の振り返り
1ヶ月間のサバティカル休暇を満喫中の田畑です🥳
今年はフリーランスになって最初の年でしたが、無事に1年を終えることができたので「この1年で何をしてきたか」「結果としてどうだったか」という点から振り返ってみたいと思います。
ディレクター的な立ち位置で、全体最適を目指す動き方
去年までの2-3年は、iOSエンジニアがいない or ~3人くらいのスタートアップでiOSアプリの開発支援をしており、そういった企業ではコードベースもさほど大きくないため、テックリードとサービスリードを兼務し、仕様策定から設計、実装までの全てに責任を持つような動き方をしていました(サイズ感的にもそれが可能でした)。
今年は、都内の受託開発企業でiOSアプリの開発支援をしているのですが、
・iOSエンジニアのチームで5人~くらいの規模感
・仕様策定から技術的な内容まで全てを把握するのが時間的に厳しい
・自分より技術力が上のテックリードがチーム内にいる
という状況のプロジェクトもあり、そのようなプロジェクトは今までのような動き方では回せないため、技術的な責任は他のテックリードに任せ、
・PMとの仕様のすり合わせ
・チームメンバーのタスクのフィージビリティスタディ
・クリティカルパスが短くなるように、タスクの調整
あたりに責任を持ち、プロジェクト全体の最適化を目指して動く、ディレクターとエンジニアの中間のような動き方に挑戦しています。
今までと違い
・設計や実装といった、技術的な内容を完全に把握できない
・ディレクションに振っているので、技術的な思考を深めにくい
というやりにくさはあるものの
・自分より技術力がある人間の思考や方法論を見て学べる
・いつもと違う頭の使い方、時間の使い方をするので、刺激が多い
・この役割を好むエンジニアが少ないため、需要が多い
点は良かったかなと感じています。
あと、「エンジニアという役割」や「自分で手を動かすこと」に関する執着が良い意味でなくなった気もしています。
法人の設立
以下の記事👇でも書いたように、10月に夫婦で法人を設立しました。
個人事業主の頃は、全て自分で調べてやっていたのですが、
・法人設立の手続きは全て税理士に依頼
・経理や社会保険周りの実作業は、ほとんど全て妻に依頼
という感じで、自分以外でできることは人にお願いするようにしました。
SES契約で、ディレクターのような動き方に挑戦し始めたのと同様、今年はメンタリティとして「全方向で専門性を高め、アウトプットを最大化する」から「専門性を高めるべき部分と、そうでない部分を区別し、必要に応じて適切に人を頼りながら全体最適を目指す」と頭を切り替えられた1年だったように思います。
大きく外注費を使うようになった
会社員兼個人事業主をしていた去年までは、お金と時間の価値が
お金 >> 時間
という状態だったため、個人アプリの売上を元手に~¥30,000くらいのレベル感でしか外注費を使えなかったのですが、今年はSES契約の売上がそのまま入ってくるようになり、お金と時間の価値が
時間 >>>> お金
と逆転したため、¥100,000~というレベル感で外注費を使えるようになりました。
これにより、去年までは
・自分の専門については、自分で手を動かす
・自分の専門外についても、勉強して自分で手を動かす
という状態で、プロダクト開発でスピードを出せていなかったものが
今年からは
・自分の専門については、自分で手を動かす
・自分の専門外だが専門にしていきたい領域は、メンター付きで勉強する
・自分の専門外で専門にする予定がない領域は、積極的に外注する
と、時間とお金の配分を最適化できるようになり、プロダクト開発でもスピードを出せるようになったので、良かったなと感じています。
メンター付きでFlutterプロジェクトを開始
・自社サービスをiOS / Android両OSでリリースできるようになりたい!
・SES契約のほうでもFlutterエンジニアにコンバートしていきたい
ということで、サバティカル期間中はFlutterを集中的に勉強しています。
今年は暇を見つけてはFlutter関連の勉強をしてきたので、
・Flutter関連の記事や開発ドキュメントにはいくつか目を通した
・チュートリアルもいくつか試した
・dartの基本文法はなんとなく理解している
という状態ではありました。
ただし、
・要素技術を勉強してきただけ
・実際のプロジェクトではどうするのか?という知見がない
という状態であり、このようなタイミングでは、メンターありで学習するほうが効率が良さそうと思ったので、前からの知人であったはまあさんに業務委託としてレビュアーを依頼し、Flutterで自社アプリを開発しています。
何かベストプラクティスから外れたことをしてしまっても、傷が浅いうちに指摘してもらえるので、安心して全力で開発し全力で失敗できるという意味では最高の学習環境だと思います。
旅館で1年の振り返り
妻と付き合ってから10年目ということもあり、12月のサバティカル期間中に加賀の温泉旅館、べにや無何有に行ってきました。
温泉街もありましたが、そちらにはほとんど行かず、夫婦で自室や図書室にこもって読みたい本を読んだり、今年の振り返りを行ったり、来年やりたいことの計画を練るなどしました。
静かで、何もしなくて良い空間で思索にふけったり、計画を練ったり、振り返りを行うのは割と良い体験でした。
来年は、四半期ごとに都内のホテルに2泊3日で泊まって、同じような振り返りを行うのもありかなと思ってます。
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