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味噌汁は偉大

今日の夜ご飯は味噌汁と納豆。

餃子が食べたいと思って、豆腐+キャベツと納豆+キムチの餡を昼に作ってあとは焼くだけだった。のに、生理痛がひどくてベッドで丸まっていたら9時になってしまった。こんな時間から餃子焼いて食べるのもなあと思った結果、上の献立(というほどでもない)になった。

味噌汁は偉大だ。まず作るのがとっても簡単。鍋に水250mlを入れる。冷蔵庫を開けて中に入っている野菜から適当に好きな物を選んで切る。

今日の具材は大根/ブロッコリーの茎/マッシュルーム/キャベツ/ほうれん草/豆腐/ねぎ。火の通りにくい野菜から入れて沸いてきたら葉野菜と豆腐を投入。葉野菜は切って冷凍しておくことが多い。傷まないしさっと使えて一石二鳥。火を止めて味噌を溶いてお椀に移したらねぎをちょこっとかけて完成。お腹が痛くてもだるくてもできる手軽さがありがたい。

まだまだいいところはある。一度にたくさんの野菜が取れる。実は日本では味噌汁を作ったことがなかった。親元を離れて2年半も生活していたのに一回も自分で作らなかった。初めの2年は味噌すら買っていなかった。あの頃の私は何を作ってたいたんだろう。

ところが、ニュージーランドに来てから無性に日本食が恋しくなって作り始めた。なぜか味噌汁作りは面倒だと思い込んでいたので初めて作った時はこんなに簡単だったのかと驚いた。ただその後数か月は、おかずが少ない時にたまに作るくらいでそんなに頻繁には作ってこなかった。具材も人参/玉ねぎ/わかめくらい。

でも、2か月前に肉魚卵乳製品を取らないヴィーガンの食生活を始めてからは毎日食べるようになった。入れる具材も格段に増えた。今まで試したのはブロッコリー/カリフラワー/赤玉ねぎ/きのこ/長ネギ/ビーツ/さつまいも/じゃがいも/ほうれん草/チンゲン菜/大根/豆腐/キャベツ/赤キャベツ/かぼちゃ/ごま。ビーツは土臭かったのと、赤キャベツは味噌汁が変な紫色になってしまったのでお勧めしないがそれ以外はなかなか良かった。特にさつまいもは煮ると甘くなって味噌に合う。動物性食品を食べない分、一回一回の食事でしっかり野菜と芋類を取ることを意識しているのだが、味噌汁はうってつけだ。煮るとかさが減るのでたくさん野菜を食べることができる。

さらに素晴らしいところは何を入れてもなんとかなるところだ。相性が悪いとかない。できるだけ一回で違う色と食感のものを入れるようにしているが気をつけているのはそれくらい。具材によって調理方法を変える必要がないのが嬉しい。調味料が一つだけというのもずぼらには優しい。記憶力がないので複数の調味料を使うレシピだと一回調味料を入れるごとにレシピを確認してしまうのだがその手間が大さじ1の味噌だけで済んでしまう。

他にもいいところがある。めちゃくちゃ具材を入れても耐えるところ。私には勝手にレシピよりも具材を増やしてしまう癖があるので、炒め物をすると高確率で水っぽくなってしまう。毎回反省するのだがそれでも毎回なんか少ない気するからもうちょい入れとこ、って感じで増やしてしまう。味噌汁も同様。肉系のおかずを作らない私にとっては、味噌汁も立派なおかずの1つであり栄養摂取源なので大量に野菜を入れる。もはや水に浸かりきっていない。そんな状態でも蓋をして数分経てば全部水の中に沈み込んでいるから安心だ。

さらにこれはとても大事なことだが、美味しい。味噌は日本人の作ったものの中で最高傑作の一つに入るんじゃないかと思っている。なんでも味噌をつけると美味しくなる。前は豚の味噌焼きをよく作っていたし、今は黒こしょう/砂糖/水と合わせてサラダにかけたりそのまま生野菜につけたりクルミ/ごまと合わせて五平餅のたれにしたりと大活躍。毎日味噌汁を食べていても一向に飽きない。素晴らしい。こんなに美味しいのに、決して主張は強くなくて野菜の甘みを邪魔しないのもいいところだ。気合のある日はだしを取って作るが、これもまた美味しい。

後片付けが楽なのも高ポイント。野菜を切った包丁とまな板は煮ている間に洗えるし、油を使わないので作り終わった後は鍋一つさっと洗うだけですぐ食事に移れる。

書き始めてみたらびっりするほどすらすら味噌汁の魅力が出てきた。味噌汁は偉大だ。味噌汁がソウルフードの国に生まれて本当に良かった。



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