見出し画像

答えは腰が知っている。まるで浮いているかのような座り心地。遂にエンボディチェア買ったった!!

在宅勤務用の椅子としてエンボディチェアを購入しました。購入に至ったまでの経緯も含めてレビューしようと思います。

経緯、前の椅子の不満に感じていた部分が少し長めになってしまったので、エンボディチェアの感想だけワシは読みたいんじゃーという方は目次から任意の見出しまで飛ばしてください。

高級チェアでも合わないものは合わない

スクリーンショット 2021-08-15 20.12.56

自分の体格は痩せ身、身長177センチ、体重68キロです。(コロナ禍の在宅勤務で5kgぐらい太りました。)
実は、結構良いお値段のITOKIのFLIP FLAPシリーズを使っていました。ショールームで試座した時には感じなかったものの、在宅勤務で座る時間が長くなるにつれて、腰が痛くなってしまい、買い替えを決意しました。

せいぜい5分〜10分くらいの試座と、1日8時間。見えてこなかった違和感も見えてくるというわけです。試座で2時間とか図々しい真似は出来ないですし......。

アームレストが、もう少し内側に寄ってほしい

画像2

海外製の椅子と同じで座面、シート幅が広いのでアームレストに腕を置くと脇が少し開く感じになります。左右調節で、もう少し内側に寄るといいなと思いました。

またアームレストを限界まで上げても若干低い。せめて、あと2センチ上がって欲しいなと思いました。僕の身長が177センチなので、僕と身長が同じくらいの人の共通の不満じゃないでしょうか。

自分のワークスタイルを知る

テレワークでは、後傾スタイル
イラストを描く時は、前傾スタイル

最初に購入したオフィスチェアということで、自分の作業スタイルと、それにあった椅子の選び方を知らなかったというのがミスマッチの原因だったかなと思います。

自分が普段どういう姿勢で座っているかを見る機会がないので、自分のワークスタイルを知るという意味でもショールームに行って試座する意味は大きいと言えます。また、社長座りは行儀悪いと教えられて育ったため、後傾チェアの正しい座り方を知りませんでした。

前傾と後傾の何がそんなに違うのか、ほとんど理解していませんでした。そして、在宅勤務がここまで広がる前は、家で使う場合はイラスト用途で使う事が多く、アームレストを収納した状態で使用していました。なので椅子購入時、アームレストの重要性を全く理解出来ていませんでした。

画像5

痩せ身の人は購入する前に、アームレストが内側にどこまで調節できるかを確認しておいた方がいいですね。どこまで内側に寄るかは構造的に座面幅に影響されます。FLIP FLAPだと、座面が52センチくらいでしょうか?

アームレストの自由度では、今回購入したエンボディチェアか、もしくは、ミラ2チェア、あとは試座したことがないのですが、Steelcaseのジェスチャーチェアも高そうだなと思います。

画像3

座面の溝は、熱を逃すため空いているようなのですが、夏だと、この工夫は虚しく蒸れます。背中がメッシュとか熱を逃しやすいようになっているのがベストかなと思います。

身体が滑っていって次第に浅く掛けており、頻繁に座り直す必要がありました。これはファブリックが原因なのでしょうか。

デザインはカッコ良いが、カーブが調整できない

画像4

デザインはめちゃくちゃカッコいいのですが、カーブが自分にとって、きつくて腰が痛くなってしまいました。カーブの部分に体重が加わると微妙に開いて緩やかになっていくものの、均一というか一定で自分で思うように調整出来ないという問題が.....。

ランバーサポートの自己主張が強いというか…上手く言えませんが、そんな感じです。

加えて、座面が硬いと感じました。その対策として座面にクッションを敷くと座面の厚さと柔らかさが、ちょうど良くなるものの今度はカーブの高さと自分の腰の位置が合わないという問題が生じました。ランバーサポートの高さ調節、アームレストの可動範囲、通気性など色々な要素をデザインのために割り切った設計の椅子なのかなと感じました。

余談ですが、FLIP FLAPチェアは身長が170前後、肩幅が広めの男性向けな気がします。高校や大学時代にアメフトとか柔道をやっていた人とかドンピシャかなと思います。……女性には向いていない気がします。

仙骨から腰椎にかけてのカーブを調整できないと、どれだけ高額なチェアでも、腰に負担がかかり続けます。
エンボディチェアの試し座りの際、カーブの調整で、腰にピッタリ合わせることができたので、購入を決意した次第です。

座面についての考察

スクリーンショット 2021-08-15 21.39.10

図説

個人的な見解ですが、座面が後方へ傾斜している、もしくはアーロンチェアのように座面がカーブを描いている方がが深く腰掛ける事ができるような気がします。その方が自然と後継姿勢を取りやすいなと思います。

不満を書き連ねてきましたが、正直試座のレベルでここまで分かりません。長時間座ってみて、その椅子の良し悪しが初めて分かるもの。そして他人のレビューを読んでも、自分に合うかは座ってみるまでわかりません。どんなに素晴らしい椅子も、自分には合わないことがあるということ。

エンボディチェア を選んだ決め手

エンボディチェアは、後傾用の椅子として、上記の不満に感じた点を全てカバーしていました。座った瞬間に、「あっ、これだ。」って思ったことが最大の決め手でした。他にもいくつか挙げると、アームレストが欲しい位置に動かせた事、テレワーク時のパソコン操作が後傾姿勢であったこと、足を開いて座っていることを踏まえて、本当に合う椅子を熟考しました。

座面の中にはピクセル状のモコモコが内包されており、座るとそれが沈んで体重を支える仕組み。背もたれの傾きは、反発力を調節する機構を搭載しており、体型や座り方を問わず、幅広い人に向いています。伊藤さん曰(いわ)く、太ももが太い人や足を開いて座る人にはアーロンよりもエンボディが適しているとのこと。

あのMicrosoftの本社オフィスでも使われている点も購入を正当化する強い根拠になりました。

ワークプレイスの1つの例をとると、椅子があります。これはフレキシブルシーティングという、要するにフリーアドレスですね。そしてフリーアドレスをする時に、みんなが好きな椅子を導入しようということで投票し、みんながチェックをして椅子を決めました。

ここからエンボディチェアの感想.....流石に5ヶ月は長いよ。

6/27に注文してから20週間。注文してからもハーマンミラーのオンラインショップのページを何回も訪れ、エンボディチェアを眺める毎日。サロンパスを腰に貼りながら、さすり続け、ついにその日が来たわけです。.......長かった。

しかし後悔は、もうしたくなかったのです。絶対に失敗しない選択をしたかったのです。椅子については、皆が良いというものを素直に買うべし。そう強く思った次第です。

Ready to ship in 1 weekを確認したところ、ホワイトバック、アルミ脚、ブラックのバランスファブリックであれば在庫があるようです。僕の場合、色をカーボン(ダークグレー)にしたため、半年近くも掛かったみたいです。ちっくしょー。

海外(ちなみにこの椅子はQUEBEC カナダ東部のケベック州で製造されたモデルのようです。)から出庫後、傷や痛みがないか御殿場の物流倉庫で検品した後、発送となるようです。ヤマトのお兄さんが2名体制で運んでくれました。搬入対応も非常に丁寧で満足のいくものでした。段ボールも持ち帰ってくれるため助かりました。

画像8

マンションではなく、アパートに搬入されたエンボディチェア 、デ、デカい。でもオフィスチェアってこんなものかな?搬入経路確保のために、朝からめっちゃ掃除しました。

ホワイトバックだと、まさに骸骨....NARUTOに出てくる須佐能乎(スサノオ)っぽいなと思いました。厨二病ですみません.....。

スクリーンショット 2021-11-06 15.27.19

アームレストの自由さは本当にすごい

画像10

ITOKIの椅子に座っていた時は、もっと内側に寄ってくれたらと日頃から感じていたので、エンボディチェアの調節の自由さには感動を覚えるレベルでした。どのくらい内側に寄るかというと....正規代理店さんのブログエントリーで分かりやすくまとめられていたので、ご紹介します。(アーロンやミラ2についても詳しくまとめられています。)

バランス、エンボディチェアのために作られたファブリック

画像11

ちょうど、窓から西日が当たっている時のエンボディチェアのバックを撮影したものです。穴が空いており、これが通気性の向上に一役買っています。これのおかげで涼しいとかスースーするとかは特にないです。快適です。

日に当たっている様子は、全身黒い素材に計測マーカーが付いている感じ、ZOZOスーツに似ているなと感じました。

バランスに関しては、色の自由度がほとんどなく、黒か、このダークグレーみたいなカラーしか選べません。そう、この色、カーボンというダークグレーで黒ではありません。生地の色を選びたい方はバランス以外にするといいと思います。青系はかっこいいし、ライトグレーのエンボディチェアもセクシーでいいなと思いました。

座るという行為のストレスから解放される。

背中のカーブの調整も終わり、背中が吸い付くような感じに仕上がりました。ハンモックで寝ながら仕事しているような感覚です。座ると自然に後傾姿勢に導いてくれます。腰痛のストレスから解き放ってくれました。それを一言で表すと無という漢字です。

後傾になるとモニターまでの距離が必然的に遠くなるので、モニターアームや、フットレスト、エルゴノミクス(左右に分離している)キーボードがあるとさらに快適になるかと思います。むしろ、ここまで快適だとヘッドレスト欲しいが欲しいなぁと感じます。

ヘッドレストは一つのサイズ展開で万人の骨格に合わせるのが難しいため、ハーマンミラー製品では採用していないそうです。最新のコズムチェアでもヘッドレストはありません。

女性には少し座面が高いかもしれない。

座面の高さについては、177センチある僕でもほとんど昇降機能を使っていないため、150センチ台の方だと大きく感じるかもしれません。下記の記事を書かれた方が女性のようです。


私は身長が157センチで、チェアの高さを一番下に下げても足の裏がギリギリ付くといった感じです。もう少し下がったら、もっと快適ですね。
身長が低い人にはエンボディチェアは合わないかもしれません。

調整するパーツが結構硬い

納品された当初、昇降機能や座面の奥行きを調整するパーツがめちゃくちゃ硬いなと感じました。昇降機能が使えないなどと適当なこと言ってすみません、硬いだけで調整出来ました。半透明なレバーが折れるんじゃないかと思うくらい上げたら、無事昇降しました。この辺りはITOKIなどの日本メーカーの方が調整がスムーズでした。

座面の奥行き調整については今もすごく硬いです。

イラスト、DTM制作などには向かない

ペンタブレットでイラストを描く、DTMでMIDIキーボードを弾くといった前傾姿勢を余儀なくされる作業には向かないと感じています。やはり、後傾姿勢に最適化された椅子です。これはミラ2ないし、アーロンチェアの独壇場ですね。

液晶タブレットを使ったり漫画の原稿を前傾姿勢で描く、漫画家やイラストレーターには向かないかも…と思いました。
ただ、作業環境は人それぞれなので一概にはいえませんが。

壊れやすいのだろうか?

ハーマンミラーストアで購入しており、12年保証ついているし、ここについては、壊れた時に考えればいいかなと思っています。壊れた時にどうすればいいのか書いてくれているのは非常に助かります。エンボディチェアを検索すると、壊れやすいというキーワードが予測に表示されるので、若干不安に感じている部分ではあります。

実際に在宅勤務で使ってみてどうか

1時間半くらい掛けて、ちょっとトイレ休憩を挟もうとか思った時にスッと立てる。「あっ.....っ痛......こ、腰ガァ.....」というのがなくなりました。

しかし、エンボディチェア に掛けていると疲労回復するといったものではないと感じます。座り続ける事で、身体への負担が継続している事を感じます。しかし、その負担を85%減にしてくれる、そんな印象です。お陰で腰痛も緩和されました。

いや、実際85%減ってめちゃくちゃ凄くて、チートアイテムの域なんですけどね。このレビューが読んで頂いているあなたの参考になれば幸いです。


この記事が参加している募集

買ってよかったもの

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?