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<液化天然ガスタンカー、石油精製品タンカー市場>

<マーケット全体に対する考え方を強気に変更する理由>

1 . 「その理由なんですが、SP500指数、10月22日金曜日の立ち合いで、明らかなフォロースルーデイが出ていました。」
もっと言えば50日移動平均線の上に指数が抜けてきた、出来高を伴ってね。なので強気転換します。上昇波動入りという事ですよね。それをちょっとチャートで確認したいと思います。今SP500のチャートを見ると、先週の金曜日10月22日に50日移動平均線を明らか上に抜けましたね。そしてボリュームを見てみると、ボリュームも前日に比べて明らかに増えているという事で、これは教科書的なフォロースルーデイの定義に当てはまるプライスアクションだったんじゃないかと思います。
2 . 「次にナスダック総合指数の方は今ひとつ煮え切らないと言うか、チャートの強さと言う点では、ちょっと弱い感じだったですね。」
50日移動平均線をほんの少し上回った程度、だからSP500に比べると、”どうかな~?”、って感じさせるチャートですよね。
3 . 「投資戦略としてはフルインベストメントに持っていきたいんですけれども・・」
当然VTIが良いと思うんですね。ただ今後の投資戦略に関しては、さっきちょっとナスダックは弱いと言う話をしたんですけれども、少し変えていく必要が有るんじゃないかなあと思っています。具体的に僕が今考えている事は何かと言うと、
1 . いま消費は強い、消費はアメリカ経済のGDPの70%を占めていますので、消費が強いという事は経済はOKだと言う事です。実際9月の小売売上高、金曜日に発表されたと思うんですけれども、予想+0.5%に対して、結果+0.8%かな、と言う事で強い数字でした。
2 . 消費者物価指数もこのところ非常に強いです。+5.4%で推移しています。高止まりしていると言う事ですよね。
3 . 賃金インフレが有ると言う事が、しばしば言われています。FRBは賃金インフレを一番嫌うんで、たぶん11月の頭に有る、FOMC連邦公開市場委員会、その時にテーパーの開始を発表すると思います。
そう言った形で経済はちょっと微熱っぽく、オーバーヒート気味に推移していると言う事ですよね。
4 . そして投資家の関心事は、”物価”、つまりインフレと言うものを中心に物事が考えているという事です。その投資環境下に有っての投資ストラテジーとしては、”プライシングパワーの有る企業の株を買うべきだ!”、という風に考えます。つまり、”値上げ余力と言うか、値上げする事が出来るビジネスを買っていきたい!”、と言う事ですね。
例えば、日本を翻ってみた場合、なかなかやっぱりみんな給料が上がっていないし、それからお昼ご飯を食べに行ってもレストランの定食の値段とかは上がっていないですよね。そういう風に日本経済日本の社会と言うのは、まだ値上げが簡単に受け入れられるような環境にはないと思うんですね。プライシングパワーという風に言った場合ね、今説明したような日本の例みたいなのはプライイングパワーがない典型的な例なんですよ。そういう国あるいはそう言う企業は、このインフレの環境下に置いて、僕はアンダーパフォームすると考えているのね。そうではなくて率先してドンドン値上げが出来るような位置につけている企業、そういう株が今、新値を更新しているんじゃないかな、と考えています。その具体的な例を一つ上げると、エネルギーのセクターですよね。これは今、新値に取り掛かっています。新値に挑戦している銘柄がすごく多いんだけれども、そういったものを今後オーバーウエイトする必要が有るんじゃないかなと考えています。もっと踏み込んでいえばこれまで新型コロナ以降ね、つまり2020年の3月に新型コロナが蔓延して、みんなが在宅勤務を強いられるというニュースが出ました。その時はネットでしか物事が出来なかったので、ネット株とかハイテク株とかしか買うのがない、ハイパーグロス株とかね、そう言うネット系、テクノロジー系、そう言う話ばっかりしていたと思うんですよね。あるいはワクチンの話とかね。バイオの話とかね。そういうのが物色の中心だったと思うんですけれども、今からは、がらっと様変わりしていくべきだと思います。

<物色の中心はプライシングパワーの有る企業、例えばエネルギーなどにシフトを移していくべきだと思う>

1 . 「具体的にどういう銘柄が良いのかと言う事ですけれども、まずシェールオイル、シェールガスを生産している会社をいくつか紹介します。」
1 . まず最初はダイアモンドバック・エナジー・FANG(NASDAQ)、チャートを見てみると、今までの上値抵抗線を切って売りが買いに変わり丁度買いシグナルが出た後だと思います。
2 . 二つ目はパイオニア・ナチュラル・リソーシズ・PXD(NYSE)、これも新値追いの展開になっている。
3 . 三つ目はアンテロ・ARNYSE)、これなんかは非常に良いんじゃないかなと思います。天然ガスを生産しているメーカーと言うのは幾つか有るんですけれども、会社の規模としては4番目であまり大きくはないけれども、チャートを見ると一番いい形をしている。その理由は将来の生産分を先物でどういう風にヘッジしているか?、そのヘッジストラクチャーが、このアンテロはそのヘッジが一番少なくて、目先の天然ガス価格のアップサイドを最も享受し易い、と言う理由からこの銘柄が買われていると言う事ですね。
4 . あと石油株では例えばBPNYSE)、なんかが良いチャートをしていると思います。丁度売りから買いに変わる転換期のピボットポイントに来ているところですね。
2 . 「次に船関係の銘柄ですね」
LNG船の銘柄でフレックスLNG・FLNG(NYSE)、これなんかが良いんじゃないかなと思います。石油精製品の製品タンカーの銘柄ではトーム・TRMD(NASDAQ)、これなんか面白いんじゃないかなと思います。チャートはあんまり良くないけれども、まだ相場は非常に若いと思います。
3 . 「次にLNGマーケットの現状と展望に関してです」
1 . 巨視的に見た世界のエネルギー消費は専門的な資料によると年率7~8%位で中長期的には成長していくだろうと見られています。
2 . その世界全体で消費されているいろんなエネルギーの内の原油と石炭を合わせた割合は約60%です。将来は地球温暖化ガスの抑制のテーマが有るんで、この石油石炭の比率を長期的には50%以下に持っていくべきだと、BPなんかは調査報告書で書いている。そう言う事で将来グリーンエナジーに行くことは間違いないんだけれども、当分の間、つまり幕間繋ぎとして、向こう10年とか20年位は天然ガスに依存する部分が大きくなるんじゃないかなと、いう風に言われています。
3 . 「当分の間(向こう10年とか20年位)は幕間繋ぎとして、天然ガスに依存するだろうと言われる理由は・・」
1 . 天然ガスは今すでに、余る程豊富に存在するという事。
2 . 今有る既存の化石燃料の中では天然ガスが圧倒的にクリーンだという事。
3 . スイッチオン・スイッチオフがし易い事。原油から天然ガスに切り替える、石炭から天然ガスに切り替える、そう言った事が発電所ですぐにスイッチングが出来る仕組みになっている所が多い。
以上の理由から天然ガスが注目されているという事です。
4 . 「天然ガスを冷却液化すると体積が1/600になり、世界各地にタンカーで大量輸送が出来る。」
天然ガスの輸送は普通、ガスパイプラインで消費地まで送られます。しかしパイプラインと言うのは非常にフレキシブルじゃないんですよね。生産者から特定の需要家、仕向け先にしか送る事が出来ない。行先が固定しているケースが多い。それだと柔軟性がないので近年は液化天然ガス、つまり先ず天然ガスを冷却液化する、それならタンカーに積んで世界のどこにでも輸送する事が出来る。そして消費地に着いた時に液化天然ガスの温度を上げて再度気体に戻してやる。そしてそこで消費する。いわゆるLNGと呼ばれるものなんですが、冷蔵庫のような大掛かりな装置が必要になりイニシャルコストが大きいので、今まではあまり普及しなかったけれども、今は物凄く普及し始めているという事で、投資家からの一つのフォーカスになっているんですね。
5 . 「LNG消費の伸びからすると毎年35隻位のLNGタンカーの建造が必要だが、今はコンテナ船の建造が独占状態の為、近3~4年はLNG船が大不足になる。」
いま世界でLNGはどのくらい消費されているのかと言うと、3.6億トン位ですね。これが2030年位までに5.5億トンに増える、つまり50%以上成長すると見られています。そうすると、今100万トンのLNGの需要の需要が増えると、LNGタンカーは1.7隻必要になります。そうすると今、1.9億トン需要が増えると見込まれているから、これを計算すると323隻くらいの新しいLNGタンカーが、必要になってきます。いま世界では毎年35隻のLNGタンカーが建造されています。だから、向こう9年で315隻がつくられる。だから大体需要と供給はバランスがとれてる、少し供給が足らないけれども、大体としては算盤的には合うという事ですよね。しかし足元では、今年来年辺りはLNG船の建造は物凄く遅れると思うんですよ。ゼロに近いと思うんです。それはどうしてかと言うと、今、コンテナ船の市況が物凄く高騰していて、韓国なんかの造船所はコンテナ船だけを一生懸命作っているんですよね。世界の造船キャパシティは、いわゆる付加価値の高い大きな船は、1年間に60隻くらい作れると思うんですけれども、その殆んどがコンテナ船になっています。なので、向こう3~4年の展望で言うと、LNG船が凄く不足するという事は、ほぼ間違いがない、という事ですよね。
6 . 「LNGの需給見通しについて・・普通、LNGの需給契約は長期契約なんですが、今は短期のスポット市場が凄く極端な事になっているんです」
先程、LNGは凄く先行投資の費用がかかると言う話をしましたが、その関係上、LNGの需給契約は、生産者と需要家が長期契約を結んで、条件を固定して安定的に長期に、その玉を提供するという事が一般化されているんです。典型的な例としてはカタールと言う国が有りますけれども、日本はカタールから長期契約で天然ガスを購入しています。そういう場合、例えば20年契約とか凄く契約期間が長いです。それ以外のマーケットの事をスポット市場と言いますけれども、スポット市場と言うものは長期契約の市場に比べて非常に小さいので、スポットマーケットでの価格変動と言うのは不安定で、あまり当てにはならないと言うか、極端な事になり易いのですが、狂乱物価と言う言葉が有りますけれども、それにも増して今のスポット市場は物凄く極端な事になっています。具体的にアメリカでは天然ガスの値段は今6ドル以下、6ドルを少し切るくらいの水準だと思うんだけれども、ヨーロッパでは30ドル、アジアでは35ドルなんですよ。ですから6ドルの物が、アジアに持っていけば35ドルになるから、そのサヤは大きくて、物凄いアービトラージが効くわけですねだから、そのアービトラージ需要と言うものは大きい。今は欧州内だけでもLNG船が港に着いたので、ちょっと荷を降ろそうかと言う時に、船主が、”ちょっと待て!、同じ欧州内のあの港に移動するだけでいくらサヤが抜ける”、と言う形で、ヨーロッパ内だけでもアービトラージが起こっている状況なんです。その原因は元々LNG船が物凄く不足している事なんですが、その不足しているLNG船の奪い合いになっているんです。そして彼らが物凄くアービトラージして最も高い値段で売れる所に玉を持って行っているという事が起こっているんですね。ヨーロッパ全体としてLHGの在庫は非常に少ないのです。だから、たぶんこの冬過ぎたら、来年の2月くらいにはLNGの在庫がほぼ空っぽになると思う。今年の冬はまだまだ天然ガスの価格は強含むと考えています。しかし、来年の2月になるとロシアからドイツに向けて通っている天然ガスのパイプラインの追加工事が完成するから、ヨーロッパに提供出来る天然ガスのキャパシティが10%位は増える。その為今の需給関係は崩れるんじゃないかな?、だから、需給関係から見て、今から来年の2月くらいまでは天然ガス銘柄で遊べるという事です。でも長期で見ると、いま30ドルしている欧州での液化天然ガスの価格というのは最悪の場合10ドルくらいまで下がってくるシナリオは考えられるんじゃないかな、という風に考えています。
7 . 「石油精製品を運ぶタンカーが物凄く不足すると思う・・」
その理由は、

1 . これまで世界の石油ビジネスは、例えば、サウジアラビアやアフリカの産油国の原油採掘所から、原油(クル―ド)のままクル―ドタンカーに積んで、それをアメリカやヨーロッパとかの消費地へ輸出していた。
2 . 輸入した先進国は国内の製油所で精製して、あらゆる製品(ガソリンや燃料、化学製品など)を製造していた。しかし、今は、先進国の消費地は環境に良くない製油所を建設する事が出来ない、社会状況になっているんです。
例えばカルフォルニア州は石油精製キャパシティが慢性的に不足している所なんですが、新規の製油所は建設出来ないんです。ですからカルフォルニアでは石油精製後の完成品のガソリンなどは他州から輸入しているんですね。同様に日本やヨーロッパの老朽化した製油所はドンドン閉鎖してして取り壊しているのが現状です。新規の製油所はもう建てられない、だから完成品を輸入するという事が主流になっています。
その事により、産油国から消費地へ輸送される石油製品の中での精製品の比率が35%くらいまで上がってきているんです。昔は10%だったのが・・。
3  . しかし現状では、その精製品タンカーの数が不足している。それは今、各国の造船所はコンテナ船を一生懸命造っているので、LNGタンカーも造れないし精製品タンカーも造れない。しかもタンカーの新造船自体が、そもそもグローバルなキャパシティの6%くらいしか新規に追加がない。その一方でスクラップ、排ガス規制とかに適合しないタンカーがスクラップになっているんで、1年間に30隻くらいスクラップにされているので、ネットベースで言うと、新しいキャパシティ(タンカーの総容積)は2%位しか増えてないのね。それに対して需要の方はと言うと、もっと遥かに遥かにドラマチックに変わっているので、そう言う事を考えると製品タンカーが物凄く不足すると言う状況が近く起きるんじゃないかな?という風に考えています。
4 . 銘柄的にはトーム・TRMD(NASDAQ)、アードモア・シッピング・ASC(NYSE)、関連銘柄と言うとそう言う銘柄になりますね。多分一番良い銘柄はTRMDだと思うけど、そんなのが有ります。

「備考」
・天然ガス:燃焼時に温室効果ガスの一つといわれるCO₂(二酸化炭素)の発生量が少ないのが特長。さらに、酸性雨や大気汚染の原因とされるNOx(窒素酸化物)の発生量も少なく、またSOx(硫黄酸化物)が発生しない、環境特性に優れた理想的なエネルギーで地球温暖化抑制に寄与するクリーンなエネルギー。
・液化天然ガス(LNG・Liquefied Natural Gas):天然ガスを冷却した無色透明の液体で液化してLNGを製造する際に硫黄などの不純物を取り除く。天然ガスは、ほぼ大気圧下でマイナス162℃まで冷却すると液体になり、体積が気体のときの600分の1になる。この特性を利用して、LNGタンカーで大量の天然ガスを輸送することができる。
・アービートラージ Arbitrage:”裁定取引”のこと。裁定取引とは、金利差や価格差に注目して、割安な投資対象を買い、割高な投資対象を売るポジションを取ることで、両者のサヤを抜こうとする手法。両者の価格が収縮したとき反対売買を行うことで投資収益をあげることができる。”サヤ取り”、”スプレッド取引”とも言う。かつては投資銀行などの自己勘定部門が行う裁定取引を指すことが多かったが、近年ではヘッジファンドの投資手法を指す用語として使われることが増えている。

<個人的に気になった質疑>
Q1、ヘルスケアセクターかなり下げました。ブリストル・マイヤーズ・スクイブ・BMYなどバーゲンセール中です!出動いかがでしょうか?(ライブ時間1:57:00)

A . 1 . 「”安い=買い”、という風には、僕は全然考えないのね。所詮は安かろう悪かろうなんですよ」
特にこの手の質問をする人は、すぐに儲からないと気が済まない人が多いんで、そういう人はさ、この際、発想を入れ替えて順貼りした方が良いんじゃない? 大部分の個人投資家は順貼りをした方が精神衛生上良いと思うよ。だから、自分は、”バリュー投資家だ~”、とかさ、あるいは、”高値を付けている銘柄は買いたくない”、とかさ、そう言うのは一番素人の人が、そういう発言をし易いんだけれども、そういう人が相場が上手くならない最も多い例、最も大きい理由と言うのは、”安い処でしか買いたくない”、と言う心の動き、それがあなたのパフォーマンスを物凄く害しているという事に、早く気が付くべきだと思うね。要するに、安かろう悪かろうなんですよ。安かろう悪かろうは株でも同じなんですよ。だから、例えば学校の成績でさ、中学高校の成績でさ、成績優秀者から成績の悪い生徒までいっぱい色んな生徒がいるわけだけれども。あなたがやっている事って言うのは、その中学高校のクラスの中で、一番成績の悪い生徒ばっかりに集中的に投資しているわけですけれども、それって正しい戦略かな? それらの出来損ないの学生が挽回して東京大学に合格!って可能性も無くはないと思うけど、それって極稀な例でしょう? なぜ安い方が良いという事だけに拘って、必要以上に気にして、その考えばっかり持っていて、一番悪いものを買うわけ、君らは? おかしいでしょう? 
2 .  「あなたのポートフォリオには、”常に、最低1/3くらいは、新値を更新している銘柄を組み入れる”、そう言う癖をつけて下さい。」
だから、僕が言っている銘柄って言うのはさ、例えば、今日は話した銘柄だと、ダイアモンドバック・エナジー・FANG(NASDAQ)とかさ、新値を追っているわけですよ、あるいはパイオニア・ナチュラル・リソーシス・PXD(NYSE)とかも新値を追っているよね。あるいはフレックスLNG・FLNG(NYSE)とか、これらの銘柄は新値を追っているわけですよ。だからその自分のポートフォリオを見てさ、大部分の銘柄が過去の最安値にいっているそういうポートフォリオになっていると言うんで有れば、君は相場上手くないと思うよ。だから、バランスを考えて下さい。そして、”常に最低1/3くらいは新値を更新している銘柄を組み入れる”、そう言う癖をつけて下さい。それをやらないと、いつまでたっても株式投資が面白くないと思うよ。

Q2、11月からの強気相場に向けて、今から何を仕込んでおくべきでしょうか?(ライブ時間 2:03:10)
A . 1 . そういう質問をする人に一番いいのはVTIでしょね。初心者はVTIにして!。
2 . 「何回も言ってるんだけど、経済が再開したんだから、業績相場に移ったんだよ! 上級者はセクターストラクチャーの入れ替えをやった方が良いと思うよ。」
これまではハイパーグロース株の話をする機会が多かったんだけれども、今でもハイパーグロース株が一番魅力的な局面かと言うと、それはそうではないよ。なぜかと言うと景気は強い!、儲かっている企業は多いんですよ。今は、右を見ても左を見ても、”ぶりぶり”、儲かっている会社はいくらでも有るわけですよ。そんな時に何が悲しくて、ハイパーグロース株を買っているんですか?、あなた達は! グロースなんてどこにでも有るわけなんですよ。例えば、シェール株だって今なら業績が良いわけですよ。そうすると、同じように業績の良い銘柄の株を持つんなら、シェール株を買った方が、ハイパーグロース株より遥かに安い値段で買えるわけでしょう? だからそのへんの、セクターストラクチャーの入れ替えをした方が良いよ。

Q3、決算についておしえてください。Q3コンセンサスEPSがQ2より落ちている会社が目立ちます。Q3のEPSがコンセンサスEPSをbeatしていても、前期EPSより低い場合の決算は、決算成功と考えていいのでしょうか? (ライブ時間 2:44:20)
A . 1 . 「数字は関係ないですよ。良い決算か、悪い決算かを判断するポイントは3つしかないです。」
1 . EPSが事前コンセンサスを上回る事。
2 . 売上高が事前コンセンサス予想を上回る事。
3 . 今後のガイダンス(会社の財務部長が示す、今後のEPSもしくは売上高予想)が、事前のコンセンサス予想を上回る事。
この3つ全てをクリアした銘柄だけが、良い決算を出したと判断します。
2 . 「決算で問題にしているのは想定外、予期せぬサプライズ、そういった物が出るか出ないか?、という事だけを見ています。」
それ以外の前期の数字がどうで、今期の数字がどうだとかさ、そんなことは全部株価に織り込まれているわけですよ、既に。投資家は知っているわけだから、何を問題にしているかと言うと、いわゆる、”瓢箪から駒”、と言う想定外、予期せぬサプライズ、驚き、そういった物が出るか出ないか?、という事だけを見ているわけですよ。
数字が低いとかどうだとかは驚きじゃないでしょう?、それはコンセンサス予想を確認すれば分かる事だからね。
3 . 「株価には先見性が有り、そして市場には、効率的市場仮説と言うものが有ります」
”株価は、未来の事を時々刻々と織り込んでいく習性が有るんじゃないか?”、と言う仮説が有るのね。そうなので有れば、およそ人間として知り得る全てのファクターと言うのは、常にぎりぎり処まで、今の株価に効率的に織り込まれているんだと、そういう前提に立つ必要があります。そうなので有れば、我々が問題にしなければいけないのは、人間として知り得る事の出来ない、神様でなければ知る事が叶わないようなサプライズ、それだけを見ていれば良いわけでしょう? 分かる? だから良い決算、悪い決算と言うのは、そこを見ているのですよ。サプライズを見ているんですよ。投資家は決算発表で、まだ株価に織り込まれていない事を見ています。そして、”株価に織り込まれていないサプライズが有ったから、好決算の後で株価が跳ねる、悪い決算の後で株価が暴落する”、そう言う事が当然起こるわけですよね。その株価が跳ねる部分、暴落する部分、その部分は取れないんですよ、どんなに藻掻いても取れない。機関投資家も取れない、プロも取れない、ジョージソロスもキャシーウッドも取れないんですよ。だけれども彼らがやっている事と言うのは、その後の上昇モメンタムは取れる、あるいは株価が下落した後、その後の下落モメンタムは取れる。その下落モメンタムを取りに行っているわけですよ、分かる? 何か勘違いしていない、みんな?
以上(2021/10/16 配信)

<あとがき>
ロク・ROKU
(NASDAQ)を360ドルで入って20株、11月3日の第3Qの決算まで戦々恐々としながらホールド、俺にとっては結構な大勝負をしていたんだけど、売上高とガイダンスでチョンボ、前期に続いて2度目の、”決算のしくじり”。昨日の時間外取引で大暴落、今朝11月4日なんだけど288ドルまで下げてた。これから損切りするけど、1500ドルくらいの負けかな? ”分散投資って基本だよね、原則は守らないとね。
話は変わるけど、10月の初め頃だったと思うけど、経済再開の筈なのに株価がぐずぐずして退屈で面白くない時が有ったよね。ホテル銘柄ならこれから少しは上がって楽しませてくれるかな?と思って、ハイアットホテル(H)を30株買ってたんだよね。1週間くらいして気が付いたんだけど、なんか株価の動きと自分の評価損益が一致してないんだよね。おかしいな??、なんで??、 ”えっ、なに?、なに、なに?、え~っ、買うの・・間違えてるんじゃない?間違えてるじゃん!!HとMを間違ってかってるじゃん!”、あほ!・・そうなんですよ、M・メ―シーズと間違って買っていたんですよ、と・ほ・は・・。
メ―シーズ、いま+22.3%で170ドルくらい利益上げて
くれているんですよ。これって、どう理解したらいいの? 初心者で素人投資家にとって、株って、やっぱりギャンブルだよね・・競馬でも有ったかな、でかいのが。
広瀬さんが言ってる”遊び”って、直訳するとギャンブルって事だよね。
でも株って楽しいわ、今回は大負けして苦笑いだけどね・・また頑張るよ。
以上

 


サポート有り難う。個人的に関心の有る事柄しか文書化しません。ランダム発行です。私の資金はポケットマネーの70~80万円なので小額過ぎて、優良大型株には手が出ません。1銘柄で10株くらい持たないと、貧乏臭く気分がしみったれるので、いつも手頃な30~50ドル/株の銘柄に目がいきます。