EURO2024個人的ベストイレブン
カタールW杯に続き、今大会もほぼ全試合観戦。熱い熱い1ヶ月が終わってしまいました。
今大会はヤマル&ニコ・ウィリアムズのスペイン若手コンビを筆頭に、アルダ・ギュレル、ヴィルツ、ムシアラなどのヤングガンズ達が一気に台頭し、ロナウド、モドリッチ、デ・ブライネ、ルカクなどのベテランのスーパースター達との世代交代を明確に印象付けた大会になったのではと思います。
また、戦術的に熟成しておらず、完全に個々の選手の能力頼みになってしまっていたサッカー超大国のフランスやイングランドが大苦戦。逆にスーパースターはおらずとも、戦術的に統率が取れ、チーム一丸となって戦っていたスイス、オーストリア、トルコ、ジョージア、ルーマニア等の中堅国が躍進したのも印象的です。
そんなEURO2024において、個人的に印象に残った選手をピックアップしたベストイレブンを選出してみました^^
EURO2024 個人的ベストイレブン
GK:ギオルギ・ママルダシュビリ(23歳|ジョージア|バレンシア)
RB:カイル・ウォーカー(34歳|イングランド|マンチェスターC)
CB:ウィリアン・サリバ(23歳|フランス|アーセナル)
LB:リッカルド・カラフィオーリ(22歳|イタリア|ボローニャ)
DMF:トニ・クロース(34歳|ドイツ|レアル・マドリード)
CMF:エンゴロ・カンテ(33歳|フランス|アル・イテハド)
CMF:ファビアン・ルイス(28歳|スペイン|パリ・サンジェルマン)
OMF:ダニ・オルモ(26歳|スペイン|RBライプツィヒ)
RW:ラミン・ヤマル(17歳|スペイン|バルセロナ)
FW:コーディ・ガクポ(25歳|オランダ|リバプール)
LW:ニコ・ウィリアムズ(22歳|スペイン|アスレティック・ビルバオ)
今回フォーメーション作成したFutbinには16歳だったラミン・ヤマルが未登録だった為、代わりにの名前と年齢が近いジャマル・ムシアラを便宜上配置していますw
また3-4-3ダイヤモンドのフォーメーションが選択出来なかったので、ボールキープ時は左CBに降りて試合をコントロールする最後列の司令塔トニ・クロースをDFラインに配置しています。
違和感ある人もいるかもしれませんが、実際試合中はほぼここにいるので、問題はないでしょう^^
それでは各選手のご紹介していきます。
ママルダシュビリ:今大会出場国の中で77位と最もFIFAランキングが低いジョージアを誰もが予想していなかった決勝トーナメントに導いた立役者。
全出場GKの中でも他を圧倒する30セーブというスタッツから分かるように彼がいなかったらジョージアは正直何失点していたのか分からないレベルw (ちなみに2位は決勝に残ったイングランドのピックフォードの18)
間違いなく今大会のNO.1GKでした。シュートストップだけに限って言えば歴代最強シュートストッパーと名高いブッフォンと並び立つ可能性がある逸材なんじゃないでしょうか。
ちなみに次点は3連続PKストップしたスペインのウナイ・シモン。あのPK戦は神がかってましたね…
ウォーカー:イングランドの衰え知らずの重戦車。34歳という年齢を全く感じさせないパワフルなスプリント力(34.8km/h)と上下動(走行距離74.8km:大会4位)は今大会でも健在。イングランドの決勝進出に貢献していました。
惜しむらくはイングランドの攻撃戦術がもう少し整備されていれば、彼の豊富な運動量がアタッキングスタッツにも現れていたのではないでしょうか。
次点はウォーカーと同タイプのエネルギッシュなベテラン、カルバハル。彼の闘志溢れるプレーと運動量は間違いなくベストな1人でした。
サリバ:アーセナルで既にその才能は世界最高レベルと証明していたサリバですが、何故かデシャン監督にはなかなか認められず、予選ではコナテやパヴァールの方が重用されていました。が、本大会では事前の予想を裏切ってサリバを不動のCBで起用。そのクレバーなプレーは大会通じて実は1失点しかしていない堅守フランスの中心でした。
他に次点とは言えないかもしれませんが、非常に印象的だったのはルーマニアのドラグシン。全員が気迫溢れるプレーを見せてくれたルーマニアの中でも、一際鬼気迫る迫力を見せていたのが記憶に残っています。
カラフィオーリ:今季躍進したボローニャの牽引役でもあるイタリアの新貴公子リッカルド・カラフィオーリは今大会とても印象的なプレーで世界にその名を轟かせたプレーヤーの1人でしょう。中でも敗戦濃厚だったクロアチア戦の試合終了1秒前に見せたアシストは衝撃的でした。
遠くから見た姿は在りし日の名プレーヤー、アレッサンドロ・ネスタを彷彿とさせる佇まいで、今後のイタリアを支える数少ない希望の星と言えるでしょう。
ただ彼女が非常にワガママそうなので、振り回されないように気をつけて下さいませw
クロース:今大会を最後に引退を宣言していたトニ・クロースですが、未だ全盛期のクオリティを持続。ナーゲルスマンのボール保持時は左CBに入るというシステムも非常にフィットし、トータル520本のパスを繰り出すも、成功率95%という驚異的なスタッツを記録。ドイツの精密機械は寸分の狂いもないパスで試合を支配していました。
そんなクロースを見て「我がドイツの技術力は世界一ィィィィーーーーッ!」とシュトロハイムも叫んでおりました。
今大会スペインと並ぶ強さを見せたドイツの心臓がこれで引退してしまうと思うと残念でなりません…トニ・クロース 永遠なれ!
カンテ:今大会大きなサプライズだったのはカンテの大復活ですね。チェルシー契約最終年を怪我で棒に振り、そのままW杯も欠場。その流れでサウジへ移籍してしまったので、正直もう終わった選手だと思っていたんですが、いざ試合が始まってみると、あらビックリ。
かつてフランスのレジェンド、マルセロ・デサイーに「地球上の71%は水で覆われている。残りの29%はヌゴロ・カンテがカバーしている」評された無尽蔵のスタミナは健在でした。
小兵ながらも、ありとあらゆる場面に顔を出し、ピッチに12人の選手がいるんじゃないかというアドバンテージをフランスにもたらす大活躍でグループリーグ2試合連続MoMを獲得。これには本当に驚かされましたね。
まだまだ欧州のトップチームで活躍できるということを証明しましたが、アル・イテハドとは4年契約のようなので、年齢を考えると彼の勇姿を欧州の舞台で見ることはなかなか難しいかもしれません。
ファビアン・ルイス:2G2AとセントラルMFとしては全チームの中でも図抜けた活躍で、MVPはロドリではなくファビアン・ルイスでも良かったんじゃないかと思うほどのパフォーマンスでした。特にミドルシュートのクオリティは圧巻。
得点の色気をプンプン漂わせ、その上守備でも気の利いたプレーでチームを牽引するユーティリティプレイヤー。文句なしの選出でしょう。
ダニ・オルモ:3G2Aと大活躍のダニ・オルモ。先ほどMVPはロドリではなくファビアンでも良かったんじゃないかと書きましたが、やっぱりMVPはダニ・オルモですねw
スペイン国内では「バルサのカンテラで評価されず、クロアチアやドイツに渡った男」というレッテルが多少なりともあったようですが、武者修行の末に世界最高峰のOMFに成長を遂げ、自らの力で、自身のこれまでの評価を完全に覆した大会になったのではないでしょうか。
特筆すべきはフランス戦でのゴールでしょう。トラップして浮いた球をアウトサイドで空いていた右スペースに落とし、ゴール左隅を狙って撃ち抜いたシーンは圧巻。ベルカンプのようなボールコントールはまさに神業でした。
もしペドリが以前のようなパフォーマンスを発揮していたら、オルモの今大会の活躍が見られなかったと思うと、人生ってのは何があるか本当に分からないもんだと思いますね。
ラミン・ヤマル:バルサであらゆる最年少記録を塗り替え続ける神童が代表でも、EUROでもやってくれました。
フランス戦での美しい弧を描き、左ポストをかすめてネットを揺らしたEURO史上最年少ゴールは、1998年にマイケル・オーウェンが18歳の時に「ワンダーボーイ」という称号を得るきっかけになった衝撃のドリブルシュートと並び称されるメモリアルゴールになったと思います。
このゴール以外にもアシストランキング断トツ1位の4アシストも記録。大会ベストヤングプレーヤーも受賞し、記録にも記憶にも残る大会になったのではないでしょうか。
決勝直前に17歳になりましたが、16歳で大会期間中に学校の宿題をやっていた少年が、スペイン無敵艦隊の大エースですよ。笑うしかないですよねw
ガクポ:エンバペ、ロナウド、ケイン、ルカクといった点取り屋のスーパースター達が軒並み不調だった今大会の中で、純粋なCFというよりは左サイドを主戦場としていたガクポがPKなしの3得点で堂々得点王の1人になりました。
左サイドからカットインし、右足でニアをブチ抜く強烈なシュートのパワーと精度は大会随一でした。昔からのオランダファンとしては、早くクライファートみたいなモンスターに覚醒してくれないかなと期待しております。
ニコ・ウィリアムズ:ヤマルと共にスペインの両翼を担い、相手DF陣を切り裂いた大会随一のウィンガー、ニコ・ウィリアムズ。
まだ若干22歳ながら2得点1アシストと世界に強烈なインパクトを与えました。個人的には今大会の活躍でその能力はドクと並ぶ現代最強ドリブラーの1人と目されたのではないかと思います。
また、ヤマルとの左右ウイングのコンビは往年のバイエルンを最強足らしめたアリエン・ロッベン&フランク・リベリーの”ロベリー”コンビと比較しても遜色のない両翼だったかと。
スペイン伝統のティキタカに破壊力抜群の両翼がプラスされ、スペインサッカーが新たな境地に達したことで、今回の優勝が実現したと言っても過言ではありません。
以上、EURO2024個人的に印象に残ったベストイレブンでした!
それではまた!
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