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緊急かつ重要な仕事を片付ける

春は緊急かつ重要な仕事ばかりだ。

確定申告、子どもの習いごとの発表会、春夏野菜の栽培計画作り、次年度に向けた掃除や買い物、子どもが卒業年に当たる年なんかは準備だけでなく謝恩会の練習やら行事関連の予定も加わって、待ったなしの予定がどんどん降ってくる。

しかし、雑草(あえてこう呼び続けたい)好きとしては、最も緊急かつ重要な仕事がある。

それは、旬の雑草を愛で、撮り、食べることだ。

フキノトウが顔を出したら、ノビル、ツクシと顔を出したと思ったら一気に旬が来て去っていく旬の幸(ノビルは長いがが)。

経費を打ち込んだり、色鉛筆の補充をしている場合ではないのである。

別に食べなかったら死ぬ訳じゃないんだけど、どっちが本当に大切か考えろとじっくり考えるほどに、

むしろ旬の春の幸を逃すくらいなら子どもがちょっと恥をかいて追徴課税を受ける方がマシと感じてしまう価値観のバグりを確認してしまう有様だったので、

朝イチでこの緊急の課題をひとつ済ませてきた。

「宿題を先にやりなさい」って言って「はーい」と威勢のいい返事を聞いたのに、まったく遊ぶ手を緩める気配がない子どもたちを見ながら、血は争えないと思うのだった。


自分の書く文章をきっかけに、あらゆる物や事と交換できる道具が動くのって、なんでこんなに感動するのだろう。その数字より、そのこと自体に、心が震えます。