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すみっコが攻めてきてる

昨日発表された、すみっコぐらしのテーマ、「ようこそたべもの王国」が、すごい。

何がすごいって、すみっコはやっぱり羊の皮を被った、新自由主義へのカウンターカルチャーなんじゃないかと。

(いきなり何言ってんの?って方は諸事情で放置中の下記記事をご覧ください。)

だってさ、とんかつ王国って…、いわゆる意識高い系コミュニティのメタファーでしょ…!!??

そんなもうひとつの自分の可能性と再会したとんかつが、やっぱりすみっコを選びつつも、とんかつ王を否定するのではなく、今後も友達としてつきあうという。

この構造、えびふらいのしっぽとあじぶらいのしっぽのエピソードでもやってるのがまたエモい。

すみっコぐらしのキャラクターってパッと見、いわゆる社会の周辺に取り残された弱者のように見える。

でも、自分と違う道を行く存在に出会ったとき、それが正しそうに見えても、「大切な仲間と共にいる」という自分たちの道を、必ず自分の意志で再選択するんだよね。

それは、成長を拒む臆病さや幼稚性と見ることもできる。

でも、かみさまのような完全な存在になれない以上、身の丈にあったどこか足を止めて根を下ろすしかないわけで。

すみっコは、その現代人が見失っている選択肢を肯定する。

で、今回すごいのは、それをさらに一段深めてきてるところだ。

先述したあじふらいのしっぽのときは、「価値観の違い」がテーマだったけど、今度のは価値観は同じだけど、「やり方の違い」なんだよね。

同じ「ゆめ」を持った仲間と刺激しあって高め合う(雰囲気を醸し出している)とんかつ王と、

それぞれ違う「ゆめ」を持った仲間といることで、比較されることなくパートナーとじっくり探究する(ようにみえる)とんかつ。

いやあ、マジですごいです。サンエックスさん。

とんかつ王ととんかつ王子、どっちも買うしかなさすぎて、今から財布が震えてます。

※ 画像はStable Diffusion2.1に、トンカツをキャラ化するように入力して生成したものです(2022 1/25更新)

自分の書く文章をきっかけに、あらゆる物や事と交換できる道具が動くのって、なんでこんなに感動するのだろう。その数字より、そのこと自体に、心が震えます。