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3度も転倒事故した早稲田生が語る「バイクって何が楽しいの?」

皆さん初めまして!新たにNeoriders Projectのアンバサダーに加わった早稲田大学三年生の「じゅーむ」と言います!乗っているバイクはホンダのNM4-02です。

ところで皆さんのバイクのイメージはどのようなものでしょうか?「バイクってちょっと乗ってみたいけど、危ないし事故したら大怪我しちゃうんじゃないかな…やめておこう」と思っている人は多いんじゃないでしょうか。

そこで今回は「高校時代までバイク嫌いだった私が、3度の転倒事故を経て、まだバイクに乗って楽しんでいるわけ」
をご説明したいと思います!リアルな事故のお話や、車も持っているのにバイクを降りられないバイクの魅力をご紹介します。ぜひ最後までお付き合いください。

バイク嫌いがバイクに乗ったわけ

まずはバイク嫌いだった私がバイクに乗るようになったきっかけを簡単にご説明します。

私は高校時代まで全然バイクに興味は持っていませんでした。ただ漠然と怖い、危ないというイメージはありました。何となく暴走族や走り屋の存在から「バイク乗り=ガラが悪い」といったメディアでのイメージもあり、自分がバイクに乗るなんて少しも思っていませんでした。(実際はそういった人たちってあまりいなくて、みんな社交的でいい人たちでしたがw )

私は大学に進学したその年に新型コロナウイルスが蔓延し始め、大学は1年生の4月から休校→完全オンライン授業になり、地元名古屋近郊で暮らしていました。すると、郊外の不便さから生活の足が欲しくなってくるわけです。そのとき、父親が20年前まで乗っていた中型バイクが眠っていることを思い出し、自然とバイクに乗ることを考えるようになりました。

原付でもよかったんですけど、少しもお金かける気にはなれなくて、デザインだとか、マニュアル・オートマの操作性だとか、性能だとかは、とりあえず下駄として走ってくれれば、本当にどうでもよかったんです。結果的には速くてかっこいいバイクでしたが。

これが私がバイクに乗るようになったきっかけです。最初は本当に日常生活の下駄として使うとしか思っていなくって、当時はその2年後には3万5000km以上日本各地を駆け回っているとは少しも考えていませんでしたw

それで少しずつ走っているうちにバイクの楽しさに気づいてしまい、YouTubeのボイスロイド実況の車載動画の影響もあり、大型免許を取り現在のNM4−02に乗ることになりました。

また根っからのバイク好きでなかったためか私の場合、バイク(車両)とツーリングは大好きなんですけど、カスタムだとかレースだとかには最初は全然興味ありませんでしたw

バイクで転倒事故するとどうなるの?

次に、私が経験した3度の事故をお話しします。

最初の事故は初めての中型バイクに乗り始めて2ヶ月後のことでした。
バイクに少し慣れ、三重の鈴鹿スカイラインでやんちゃな走りを試みてしまい、峠に入った二つ目のコーナーで曲がりきれず、時速40kmほどで転倒し投げ出されました。原因は初心者なのに調子に乗ってアクセル開けてオーバースピードでコーナーに進入したことですね(バイクの事故といえばこういう峠を走っている時の事故を想像する人も多いかと思いますが、実際は攻めなければ峠はかなり安全です。)

上半身はプロテクターに守られ無傷、下半身は長ズボンでしたが右膝をすりむきました。結果的には小学生の頃走ってコケたくらいのすり傷で済みました。

2回目の事故は、バイトに行く途中の右直事故でした。

この時は法定速度で直進しているときに、対向ダンプカーが曲がってきて横腹に直撃…!する直前にギリギリで避け、それを立て直すときに後輪がロックし、反対向きに転倒。バイクはガードレールに激突...教習所でやるスラロームって大切だったんだなって痛感しました。

体の傷は1回目と同様に上半身はプロテクターに守られ無傷、ただし右手の平はグローブが破れすり傷、下半身は長ズボンでしたが右膝にすり傷、左足打撲でした。

ここでこのバイクの修理中に現在のNM4-02が納車されました。

3回目の事故は深夜の道志みち。神奈川県と山梨県にまたがる関東では有名なツーリングルートで、実家まで高速料金をケチって深夜の下道で帰る途中でした。

私はここで鹿に横から体当たりされ、見事に転倒しました。(下りストレートでスピードが乗っていましたスミマセン)まあこの事故は全く避けようがなかったですね。

これまでの事故よりも下り坂だった事もあり速度域がやや高めですが、2度の事故を経て下半身にもプロテクターを追加していた結果、なんと無傷で済みました。(スニーカーだったので足の皮1枚少しだけめくれましたが本当にそれだけでした。)

ここまでのお話で分かったと思うのですが、バイクの事故でも転倒して投げ出されるくらいなら全然助かる!ということです。(何なら右直事故はバイクじゃなくて車なら避けきれずダンプカーと衝突して最悪ここにはいなかったかもしれないですね。)

もちろん私は運良く投げ出された後、周辺車両に轢かれることや頭の先から壁に激突するようなこともなかったから助かったというのもあります。ですがバイクの事故はプロテクターをつけることで致死率だけでなく損傷率も大きく軽減することができます!!!

実際2020年に警視庁が発表した二輪死亡事故統計によると二輪車の事故の損傷部位は頭部が50%(20人、なお事故時ヘルメットが脱落したケースが10人)、胸部、腹部が計35%(14人)となっています。ヘルメットを適切につけること、プロテクターを着用する事で万が一の事故の際にも自分の命を守ることにつながります。れとくるぶしまで隠れるハイカットのシューズがあれば、先ほど話した足の皮がめくれる事は無かったです。(予算が許せばライディングシューズをお勧めします。)

とはいえ別に私が事故慣れしたというわけではありません。結果的には無事でしたが事故は今でも怖いですし、転倒する瞬間の「死ぬかも」という恐怖感は覚えています。

ただ、だからこそここでお伝えしたいのはバイク事故は必ずしも死に直結するものではないし、普段から事故のリスクが特別大きいわけではないということです。よくYouTubeに、「理不尽なバイク悪くない事故集」や「無謀バイク乗りの事故」の動画がありますが、そういう事故はあまり一般的ではないです。峠でも市街地でも自分が安全運転していたら、そういった事故に遭うのはレアケースだと思います。

それでも今はNM4-02に前後ドライブレコーダー、フルプロテクターで事故のリスクとも向き合って走ってまいす。

今でもバイクが楽しくて仕方ないわけ

ではなぜ何度も事故を経験したのに今でもバイクに乗っているのでしょうか、バイクって何がそんなに楽しいのでしょうか。

ここまでの話だと「俺はやっぱり車に乗るわ」って人もいると思います。私もレクサスのISというスポーツセダンにも乗っていますが、冷暖房完備で、レザーシートで、乗り心地のいい快適な車よりも不便で、雨に濡れて、危なくて、暑くて寒いバイクにどうして今でも乗っているのでしょうか。

バイクに乗ってない人にとってはすごく素朴な疑問でしょう。そこで私ができる限り言語化したバイクの一番の魅力とは……

4、5歳くらいの頃って、将来の不安とか何にもなくって、毎日何も考えずにひたすら遊んでいて楽しかったじゃないですか。あの頃の新鮮な刺激感、ワクワク感、何していても一抹の不安なく「今その瞬間」を楽しめた幼少期だけの感覚…あれが山道をのんびりと走っていると蘇ってくる

ってことです。あの無邪気に日々を楽しんでいたあの頃のテンションの高い高揚感が、バイクに乗ると蘇るのですよ。

恐らくバイクって、空を飛んでいる感覚に近いんですよね。ただそれは「大空を自由に羽ばたいているみたいだ!」っていうことではなくて、バイクに乗って見える景色って車とは段違いに視野が開けていて、脳に伝わる視覚情報的には小鳥が低空飛行するような、ドローンが低空飛行しているようなそんな感覚なんですよね。

特に景色に意識が向くとバイクがタイヤで走っている感覚が薄れて、なにか空飛ぶ乗り物、それこそドローンに乗っているような感覚にも少しなります。これがバイクで感じるえも言われぬ高揚感の根源なのかもしれないですね。

この動画は指折りの絶景ロードである四国カルストです(2分20秒あたりが特に見どころです)。カメラの取り付け位置が低いのですが、ドローンで低空飛行する感覚というのがカメラ越しでも少し分かるような気がするのではないでしょうか。

車で旅をして室内から窓の外の景色を見ているのと、バイクで空気を感じながらパノラマな景色を見ているのとでは、同じ道でもその場に来ているという臨場感、自分が今旅をしているという感覚が全然違います。

バイクだと世界をダイレクトに感じることができるので山々の雄大な貫禄、木々の緑あふれる生命力、川の涼やかなせせらぎ、建造物などの時代の流れや年季、そういった自然の迫力を体中で感じ取ることができるのです。これほど多感に日本の情景を感じられることはそうないのではないかと思います。

他に車と比較すると圧倒的な加速感とスピード感、横幅を気にしなくていいから運転が楽だし、視野が広いのは楽しいだけでなく死角がないので危険予知、安全確認しやすいです。あとはバイクに乗っていると旅先の知らない人とでも話が盛り上がりますし、車より維持費が安いこと(切実)でしょあとはうか。

私の場合、技量の問題でもありますがコーナーを曲がる速度については大型バイクのNM4-02よりもスポーツセダンのレクサスISの方が速いです。それでも峠を走っていて楽しいのは車よりバイクです。体を使ってバイクを傾ける楽しさ、軽量で圧倒的な加速力、流れていく景色がバイクの方が断然スピード感があって楽しいのです。

そして何より自然の迫力を体全体で、視野いっぱいに多感に感じられるバイクだけが、あの頃の新鮮な刺激感、ワクワク感、何していても一抹の不安なく「今その瞬間」を楽しめた幼少期だけの感覚を取り戻すことができるのです。

ここまで読んでくれた皆さんへ

以上が「高校時代までバイク嫌いだった私が、三度の転倒事故を経てなおバイクに乗って楽しんでいるわけ」になります。

事故のリアルな様相や「バイクって何が楽しいの?」ってことが分かって頂けたら幸にございます。

よく分からなかった点や他にも何か質問がございましたら、Neoriders ProjectのLINEオープンチャットに(匿名も可能ですよ!)ご参加いただくか、私のツイッターまで遠慮なくご連絡ください!バイクの楽しさを伝えたくてたまらない人が丁重におもてなしますw

それではバイクに興味あるあなたの背中が押せたと信じて。
いつかライダーとしてお会いしましょう!

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