ウィーウィル老朽

思えば毎日落語をしたいという目標のために、様々な地域に出向かせていただいて、落語家になって十年ちかく引っ越しばかりしている。

その結果どうなったかというと落語ほとんどしない生活をゲットした。
落語やん。違う。落語をたくさんしたかったのに落語ぜんぜんしてないって落語みたいな状況を毎日体現し続けるという現代アート的なことをしたかったわけではない。

今落語をやっていないところでこそ、落語をしなければという理念のもと、それなりに自分のネタにも自信をもって様々な活動をしてきたが、落語以外の経験がたくさんできたが同世代の落語家のなかでも極端に場数が少ない落語家になった。

それでいいとおもっていたし、みなさんに紛れていろんな経験をするのは楽しかったし勉強になった。でもやっぱり生活するっていうのは本当に日々の積み重ねなんだという実感に行き着く。

地方の可能性。可能性なんて言葉がおこがましいくらいこれからは地方の時代だという実感がある。でもそれはもうすぐさまやってください。自分の地元を見直す、魅力的だと思った土地にいく、農業や日々の暮らしを自分達の手でやる。もう絶対正解。それしかないくらい。

自分のは28歳くらいからずっと地方での活動や、地域の中での活動というのにこだわってやってきたけど、もうそんなこと僕が言わなくても大事だってことはわかったと思う。衣食住のライフラインを確保しないとどうにもならない、そういう動きはみんなしたらいいと思う。

これから朽ちていくこの国や、街はどうするか、そこでしか生きていけない人はどうするか。そこまで考えてるわけではないけど、ネタを作って演るだけをやりたくなったのだ。体力もなくなってきたし、大声をはって笑いをとるというようなやり方もできなくなるだろうから、ぱっとやってしゅっと帰るようなことをやりたい。

ネタをたくさん作りたい。37歳といえばなかなかのオッサンやし、中身は子供みたいなもんやけど、ここまでの人生で感じたことなどをネタにして残したい。永久にやられる落語を作ろうなどとは思わないが、youtubeにあげといたら収益が出て親族が小遣い稼ぎできるくらいの名作は作りたい。

いまだコロナ禍で、あげくの果てにオリンピックをやるなどとほざいているけど、生き延びれたらたくさんの落語ができたらいいなと思います。
新作を作ります。そのときにたまる老廃物をnoteに放出できたらと思います。

新作落語を創って発表しています。サポートいただけると嬉しいです。作品に活かすための資料の購入費などにつかわせてもらいます。ありがとうございます。