メロンゼリー
棚にあるメロン。かれこれ2週間くらい経っていたので冷蔵庫に入れたら、一週間そのままのメロンを見つけたロア。(ゼリー作ろう。)レシピを検索するとメロンの皮を器にしたのが目に留まった。(スイカのはよく見るがメロンのもあるんだ。これにしよう🎶)
ロア;メロンゼリー作るよ。
ファンタ;寒天無いやん。
ロア;ゼラチンあるからさ。
しかめっ面をしたファンタは寒天のメロンゼリーが食べたいらしい。ロアは何となくファンタの意向がかなえられない感を振り払う様にゼラチン探しを始める。(あった、よかった。)寒天メロンがまだ引っかかっていたが、ゼラチンを見つけたからには作らない訳にはいかなかった。
メロンを半分にカット、ふんわり甘い香りが漂う。果物は種の周りには甘い蜜があるらしい。種にスプーンを入れてくり抜く。思ったより蜜があるので勿体ないと、ザルで種を濾すと大さじ1くらいの蜜が溜まった。(意外に少ないんだな。)実をくり抜き、ミキサーにかけた後、鍋に移す。メロンにはたんぱく質分解成分があるため、ゼラチンで固まりにくいから、よく加熱しなければいけないとレシピに書いてある。ロアは普段より長めに加熱した。一口味見してみた。(苦い?)砂糖、蜂蜜と白ワインを大さじ1ずつ加えたらメロンシロップになった。
くり抜いた皮に注ぐ。既にとろみがついていたので固まるだろうと思った。夕方、忘れていたがお腹が空いたから思いだした。
ロア;メロンゼリー食べよう。
ファンタ;歯磨きしたから。
ロア;じゃあ、夜のデザートにだね。
暫くしたらファンタがやっぱり今食べたいと言った。歯磨きしたのに?と思ったが、ロアは今食べたかったので冷蔵庫に向かった。
ロア;固まってなかったりして。
ファンタ;固まってたよ、朝確認したから。
朝に作った時に、ロアが固まらなかったらどうしようと言っていたので、ファンタも気になっていた。
ひっくり返しても落ちてこないくらい弾力があった。切り分ける。
いただきまーす。ホリのメロンゼリーだねといいながら、ロアはワクドキで先に一口食べた。ホリのメロンゼリーというよりは、わらび餅みたいだった。
ロア;なんか、まったりして、白餡みたい。
ファンタ;白餡やね。砂糖入ってないんでしょ?
ロア;砂糖、蜂蜜、ワインを大さじ1ずつくらい入れたよ。
自然のメロン果汁が嬉しいねと言っていたので、無駄に砂糖や蜂蜜を入れた事にイライラ感をみせた。
ロア;苦かったからね。
言い訳みたいに響く。さらにファンタはゼラチンが固すぎる事にも付け加えた。
ファンタ;ちょっとゼラチン固いかな、溶けそうなくらいツルんと食べたいよね。
ロア;だけどハウスのゼリーみたいで味はいい。
訳のわからない事を言ってしまったと思ったが、実際メロン果汁と蜂蜜、ワインが合わさりフルーティなラムネ蜜みたいで美味しかった。
ロア;炭酸水に浮かせて食べるとツルんとするみたいだね。
ファンタ;だったらそうしよう。
炭酸水があったので試してみる。
ロア;四角く切って入れたら美味しそうだよね。
洗い物を増やしたくなかったファンタは、スプーンで切れると言った。取りにいかなくて済んだとロアは、グラスに入れた炭酸水だけを持ってきた。
ファンタ;やっぱり四角いほうが美味しそう?
どっちやねんとイライラしながらロアは、スプーンで自分で切れるよと促した。
ファンタはドデカい塊を炭酸水に入れた。
ファンタ;大きすぎたかな。
ロア;スプーンでも意外に簡単にカット出来るんだ。
ロアはファンタの話に相槌を打たずに、ただひたすらスプーンでゼリーを四角くカットしつ炭酸水に浮かべた。
ロア;炭酸水に入れると、ゼラチンの表面が柔らかくなって、ツルんプルプルで溶けやすくなったよ!
ファンタは、大きな一切れを浮かせただけで、メロン皮の器のゼリーを食べ続ける。
どっチャやねん、どちゃらヤネンとロアは思ったが、ファンタは最初の炭酸水なしのわらび餅みたいな濃厚なメロンゼリーが気に入っている様だ。
ロア;スイカでも作れるらしいよ。
ファンタ;残りのメロンはそのまま食べようね。
ろあはメロンの皮が三日月みたいに見えてきた。
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