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NPO法人neomura とは

2005年から開催してきた「用賀サマーフェスティバル」から始まり、2016年にNPO法人化。neomuraの"neo"は新たな時代観、"mura"は古き良きムラ社会を表しています。

現在、世田谷区用賀を中心に、世田谷区との協働事業である「タマリバタケ」、まちのクリーン活動「BLUE HANDS」、地域におけるイベント企画、活動支援など、地元のみなさんがどんどんつながってより活気あふれる街になることを目指して活動中です。

NPO法人neomuraができるまで

発起人は、新井佑(アライタスク)。用賀生まれ用賀育ち、生粋の用賀人です。常に「おもしろファースト」を掲げる彼が、どうやってneomuraを立ち上げたのか。当時の話を聞かせてもらうと、案の定おもしろ要素に溢れていました。

NPO法人neomura代表の新井佑

遡ること16年ほど前。当時大学生だったタスク(22歳)は大学生活を満喫…していなかったそう。そんな折、地元の連れ、額賀(ぬかが・元neomura理事)とマックにいるところにたまたま用賀小・中の同級生あそちん(麻生要一・元neomura監事)が。

ひさしぶりに再会した彼はなんだかジャケットをピシッと着て、明らかに充実した日々を送っているようだった。

「…クソゥ、オレもなにかやりたい」そう思ったタスクは、ふと「用賀でサマソニ(サマーソニック・毎年幕張で開催される国内最大級の音楽フェス)をやろう!」とひらめいた。

額賀とあそちんも大絶賛、そのまま朝5時まで飲み明かし、気づけば一人で馬事公苑へ(朝7時着。)


「サマソニやりたいんですけど、貸切できますか?」@馬事公苑

守衛さんに話をするも敢えなく却下。(たぶん酔っ払い不審者と思われた)

「それなら砧公園だ!」と思い立って砧公園に行くも、事務局は上野(なぜなら、砧公園は東京都の管理下だから)。

馬事公苑は手ブラがいけなかったと思い、今回は「Yoga Music Festival」という名刺とペラ1(簡単な企画書)をもって飛び込んだがまたしても却下。

ただ、音楽祭ではなく【地元のお祭り】に鍵があることを感じ、「Yoga Music Festival」から「Youga Summer Festival」に変更することを決意する。

「あの、用賀で一番偉い人って知ってます?」

用賀の話はまず用賀の偉い人にするべし。

そう思いたち、ふと通りかかった地元の魚屋さんでレジ待ちするおばさまたち(5人ほど)にそう訊ねてみた。

すると「あなた知らないの?!そりゃお豆腐屋さんよ!」とお一人に返答をいただき、その足でお豆腐屋さんへ。

「すみません、ぼく、用賀でお祭りをやりたいんです」(タスク)

「キミのような若者を待っていたんだ!」(お豆腐屋さん)


こうして、タスクは当時用賀商店街の理事長だったお豆腐屋さん(目黒さん)と運命的に出会い、そこから→用賀小の内藤校長先生→上用賀町会長の和田義之さん→鎌田酒店の鎌田さん、用賀の鍵となる方と次々に繋がっていくことに。

同時に地元の仲間にも声をかけて、新井、額賀、麻生、中山、八木、雄一郎とお祭りの主要メンバーも集結。最終的には用賀駅前の場所を確保するために、目黒理事長と共に東急さんへ。

こうして2005年の8月、晴れてはじめての「用賀サマーフェスティバル(YSF)」が開催されたのです。

「お金がない…泣」

しかし、無事やり切ったと思いきや、経営がアバウト過ぎて大赤字…。

さすがに広告スポンサー、寄付など、もう少し資金繰りのことを考えるべきだった…と猛省することに。

当時、一緒にお祭りを立ち上げた額賀は、引っ越し屋のバイトで稼いだ7万円をすべて返済に、タスクもビジネスプランコンテストで勝ち取った30万円をすべて資金に充てたのだそう、泣ける。。

しかしながら、お祭りに来てくれる人は年々増え、初年度は100人ほどだったのが、2018年では15,000人ほどに!

今や用賀の夏の風物詩「YSF」は毎年学生ボランティアを募り、彼らを主体に企画が練られているのも成功の鍵でしょうか。立ち上げ当時、大学生だったタスクの"若者への想い"は今もなお受け継がれています。

Facebookにはたくさん友達がいるのに、用賀に友だちいないな、、、

さて、neomuraにもう一人キーパーソンがおります。その名は武井浩三、用賀在住の3児の父。(現neomura理事)

社会活動家として地方創生などのさまざまな事業に携わる彼ですが、ふと、自分の暮らす用賀の地にぜんぜん友人がいないことにハッとしたそうです。むしろ、FBには大勢友だちがいるのに、と。

そんな彼が、うんちマンこと小関 昭彦氏と立ち上げた、世田谷と自分を"イイカンジ"にするプレゼン&ブレスト会議「せたコン」を用賀神社で開催した際に、新井佑と運命的に出会うことになります。

タスクは用賀生まれ用賀育ち、さらにYSF等でバリバリ地元活動していたので「この人めちゃくちゃ用賀に友だちいるじゃん!」 衝撃を受けた武井は、とりあえず友達盛りだくさんなタスクと絡んでみることに。

さて、そこにneomuraキーパーソン、松井健太郎氏もjoin(現neomura監事)。おもしろファーストを地域に広げるべく、neomuraが当時運営していたneobarで月1たこ焼きパーティーを開催するようになり、その会合が「チーム用賀」と名付けられました。

neomuraがNPOへと進化を遂げて、今!

YSF(用賀サマーフェスティバル)から始まった用賀に根付いた活動は、2016年にNPO法人neomuraに進化を遂げて、地方物産を販売するneoichi、地域の方が気軽に一杯呑めるneobarなどを経て今へと繋がっていきます。

そして現在、neomuraが手掛ける活動は以下の通りです。

・用賀サマーフェスティバル(YSF)の企画運営
・用賀BLUE HANDS (月1のゴミ拾い)
・世田谷区との協働事業、コミュニティー農園「タマリバタケ」の運営
・用賀のなかまたちと学ぶ「ようがっこう」の立ち上げ、企画・運営
・用賀商店街への運営協力(用賀サマーステージ、Xmas Market、一日商店街、ようがみらいかいぎetc…)
・地域通過「用賀ワイワイコイン」導入
・用賀ワイワイワイン製作
・neobar(ネオバル、リニューアル!)の企画運営

そして、欠かせないのは定例会という名の月1の呑み会! 地域の関係性を育むべく、今日も"おもしろファースト"で用賀を盛り上げます。


メンバー紹介

代表理事 ​新井 佑 / Tasuku Arai

世田谷区用賀生まれ。上用賀・百麺育ち。一児の父。
聖母幼稚園、用賀小学校、用賀中学校を卒業後、大学生時代に用賀サマーフェスティバルを立ち上げ、その後リクルート、ADKの8年間の会社員生活を経て独立・起業。現在NPO法人neomura代表理事、株式会社mokumoku代表取締役社長。一般社団法人日本シュール協会会長。

営利・非営利の豊富な経験と多様なネットワークを軸に、地域課題や、社会課題をクリエイティブのチカラで解決し、より人間的で豊かな社会の実現を目指している。現在、武蔵野美術大学大学院 造形構想研究科クリエイティブリーダーシップコースに在学中。委員会活動として、世田谷区子ども・青少年協議会専門委員、用賀小学校学校運営委員等。

​理事 ​武井 浩三 / Kozo Takei

横浜生まれ、上用賀在住。三児の父。
高校卒業後ミュージシャンを志し渡米。社会活動家/社会システムデザイナー。ダイヤモンドメディア(株) 創業者。国土交通省アドバイザー、自然経営研究会 発起人、不動産テック協会 発起人、eumo 共同代表、Next Commons Lab 共同代表、Africa Rose 取締役、手放す経営ラボ 取締役、ホワイト企業大賞受賞。著書に「会社からルールをなくして社長も投票で決める会社をやってみた」「管理なしで組織を育てる」「自然経営」

理事​・広報 平床 麻子 / Asaco Hiratoko

モデル・2男2女のママ。
静岡県浜松市生まれ、用賀在住。モデルとして雑誌、webやCMなどに出演。​夫婦で手がけるフードユニットkatariteや、子育てにまつわるコラム執筆など(現在、NHKステラnetにて発信)多方面で活動中。
令和4年度より、用賀小学校運営委員にも携わる。

理事 ​保理江 裕己 / Yuki Horie

世田谷区用賀馬事公苑周辺在住。百麺と本をこよなく愛する二児の父。
結婚を機に、妻の実家の近くの上用賀に引っ越し、現在は馬事公苑周辺に在住。九州大学工学部卒業後、大手航空会社入社。現在、ドローンや空飛ぶクルマの新規事業を担当。経産省 始動Next innovator2017 最終選抜 内閣府 宇宙ビジネスコンペ S-booster2018ファイナリスト

理事 ​藤井 宏一郎 / Koichiro Fujii

​実家は駒沢、用賀に10年の二児の父。
民間企業と公共非営利セクターをつなぐパブリックアフェアーズのコンサルティング会社、マカイラ株式会社の代表取締役。東京大学法学部卒、ノースウェスタン大学ケロッグ経営学院卒 MBA(マーケティング及び公共非営利組織運営専攻)、文部科学省、Google 株式会社執行役員兼公共政策部長などを経て今に至る。多摩大学ルール形成戦略客員教授。

監事 松井 健太郎 / Kentaro Matsui

​横浜生まれ、砧在住。二児の父。

東京大学工学部卒業後、コンサルティング会社等を経て、2016年に独立。 自分を実験台にしながら色々な働き方を研究している。
人事全般や事業の企画など、面白い仕事ならなんでも幅広く扱う。 ご近所ラーメン開拓やチーム用賀定例会、その他イベントの運営の地域活動を行う。 色々なものに名前をつけるのが好きで、「タマリバタケ」や「ようがっこう」などの名付け親でもある。

学生理事 ​葛西 昭希 / Haruki Kasai

青森県出身の駒澤大学3年生。第15回用賀サマーフェスティバルの学生代表を務めたことを機に、上用賀に引越し、用賀でアルバイトをし、用賀の方々にたくさんお世話になっている現役大学生。用賀に関するイベントや大学生活に日々奮闘し、第16回用賀サマーフェスティバルの学生代表も務めている。
第2の故郷「用賀」でのセカンドライフを豊かなものにするため、今日も歩き出す。

顧問 ​松本 典子 / Noriko Matsumoto

門前仲町生まれ、松本育ち。駒大に入るために上京し、そのまま大学院に進学して博士(商学)の学位を取得。2007年に駒大に着任し、現在は駒澤大学経済学部教授。専門は非営利・協同組織の経営学。2010年から趣味の一環で、ゼミ生と共に用賀商店街のまちづくりに関わっている。二児の母であり、子育ての関係で、静岡県磐田市在住。

参考記事


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