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「恋人とデートを楽しむ感覚。」

オクラとナスがたくさん採れはじめた。

オクラは数年続けている自家採種。前半いまのところうまくいっていて、少し嬉しい。去年は草だらけでめちゃくちゃ苦労したので、今年は成長を実感。タネを繋いで、経年で結果が良くなるというのは、やっぱり嬉しい。

ナスは、今までほとんど上手に作ってこれなかったのだけれど、いまのところ順調。

無肥料なので、後半9月頃にかけて徐々に安定していってくれると良いな。いまは木をつくるために、果実は摘果していっている。お漬けものにでもして食べよう。

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それにしても、やっぱり「栽培」は人の手がかかる。自然栽培を始めてみて、いよいよ実感する。

自然栽培の手のかかり方と、経済栽培の手のかかり方は本当に違う。

経済栽培では、「欲しい結果のためだけに、とにかく純粋に道を進む」というイメージで、そのためにはやれることを丁寧に丁寧に設計する。それ以外のものは基本的に「失敗」になる。

自然栽培は、どちらかというと「狙う」というよりも、「語り合う」という感じ。「こう?」「これでどうかな?」「こうしてみよっか」なんて。ホント子育てに似ている。基本的に「失敗」というものは無いように感じる。

経済栽培は、もう少し、こちらの狙いに「沿わせる」という印象を持つ。「こういうタイミングでこうなるから、事前にこうしておく」というよな。準備を淡々としていく。

めちゃくちゃ印象なのだけれど、自然栽培の方は、もう少し植物たちのお世話、「構う」ということの時間が多いように感じる。植物との直接のコミュニケーション機会が多い。

経済栽培では、植物自体とのコミュニケーション時間は短く、その周辺環境をひたすら整えていく感じ。

狙いどおりに道を作っていく感覚と、結果、というよりも、一緒に過ごす時間そのものを楽しむような、恋人とデートを楽しむ感覚に近いのが自然栽培。

先日、塩船の吉田さんに言われた「自分たちが楽しんだことのおすそ分けをしてるってことだね」っていうのが妙にしっくりくる。

「誰かを喜ばせるための栽培」というよりも、「みんなで笑い合うための自由時間」という感覚。

いろいろ「答え」のある世界だから、みんなで実験しあえれば楽しいな。

経済栽培と自然栽培を行ったり来たりしながら、今日もいろいろと考えます。

経済、栽培、自然環境、いろんなことを畑やお客さんたちから教えてもらう。明日も楽しも。

杉山でした!

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