THE ALFEE 冬の天地創造とトラベリングファミリーと②
その後は新旧取り混ぜの名曲が続き、サポートの御二方もステージに上がり全員で深々と客席にお辞儀を。
娘2人もこのお姿に感動。
そして最初のアンコールは昭和兄弟。色とりどりの着物にカチューシャが堪らなく萌え。
子供には少々分かりづらいネタも、御三方の軽快なトーク力で2人共大喜び。
クリスマスらしい曲が続き、銀テ発射。
そして2度目のアンコール。
高見沢さんのクリスマスツリーに纏わる話に子供達が凄く興味を持った様子。
そしてラストを飾るに相応しいあの名曲が始まると同時に次女が
『お腹空いた』
『えっ・・』
『空いた』
『待てない?( •́ࡇ•̀ )💦』
『無理』
『グ~・・ゴゴゴ・・ゴゴ・・』
演奏中でも聞こえる地の底から響くような重低音。
これは緊急事態とこっそり鞄の中のお菓子を渡そうとすると、
(勿論本当はダメです、ごめんなさい)
忽然と消えた。
トイレか?
すると片手に何処かで見た様な空き瓶を持って戻ってきた。
まさか・・・
『美味しかったよー!ハイこれ。』
『!!!!☆♯※!!!!(声にならない悲鳴)』
ここでしか買えないグッズのチョコが・・(T T)(T T)(T T)
開演前に食事をさせるべきであったと反省。
それと同時にまさかの3度目のアンコール。
アルバムの中でも凄く好きな曲で、大ラスにこれが来るとは思わなかったので色々な思いが交差し、再び熱いものが目頭を覆ったその時
『グヒュ~・・・』
どうあっても涙腺崩壊を許してくれないこの重低音!!
今度は長女か!?
チラリと目をやると、長女はこちらの腹を指差し苦しみ始めている。
どうやらこの場違いな重低音は自分から発していたらしい。
欠伸は伝染すると言うが、腹の虫もそうなのだろうか?
しかもバラード調のメロディの時に何故!
手に持っていたミカエルで腹の辺りを押さえると、
『ギュウ~・・ギュウ・・ギュウ』
胃袋に断末魔の叫びを上げさせてしまった様だ。
隣席の方は、知ってか知らずか明らかに曲に合わない振動をして苦しみ始めた。
感動の大ラスなのに、冷や汗をかき半分位耳に入らなかった事が悔やまれるが、素晴らしいLIVEであった。
元気に回復された坂崎さんのお姿、今宵も艶っ艶な美声の桜井さん、透明感あるハイトーンボイスな高見沢さん、御三方と、ALFEE愛に溢れた全ての皆様とこのクリスマスイブの時間を共有出来た事に感謝しつつ帰路に着く。
そしてLIVEの余韻の残る翌日、我々一行は次の目的地に。
ひとしきり遊んだ後、ホテルに。
2日目はサンシャインプリンスホテル。
あちこち歩いて疲れすぎたのか、部屋に戻って普段は飲まないアルコールを口にしてしまった。
ALFEEのLIVEと同じく23年振りに飲むお酒(と言ってもアルコール3%のほろよい。しかもひと口だけ)、これがどうやら地味に効いてしまったらしい。
記憶があまり無いのでこの先は長女から聞いた話を。
氷が欲しくて部屋を出て、戻る時にはかなりご機嫌になっていたのだろう。心配した長女も一緒だったらしい。
ルームキーをかざし
『ひらけ~~ゴマ!あれ~開かない、壊れてるのか?これ』
壊れているのはこの酩酊している人物であるが、尚もしつこく
『ゴマ!ゴマ~!!ムキイィィ~!!!おーい、部屋番号○○の主が戻って来ましたよ~!』
永久に開くはずは無い。
反対側の部屋なのだから。
するとそのドアはゆっくり空いた。(当然チェーンはかけられていたらしい)
『・・・お部屋、間違えてますよ』
怯えたような目をしたその部屋の主は、我々の部屋の方を指差して教えてくれた。
その方にとっては折角部屋で寛いでいた所、千鳥足で片手に氷を目いっぱい詰め込んだ痴れ者に乱入されかかったのだから、迷惑千万である。
長女は平謝りに謝罪してくれたらしいが、自分はまたフラフラと別の方向へ向かっていたらしい。
翌朝、長女に散々説教をされたが記憶が無いので
『パラレルワールドでの出来事』
『宇宙人の仕業』
『悪の組織の陰謀』
と、色々言い訳を並べたがどれも却下された。
改めてご迷惑をおかけしたお部屋の方にはお詫び申し上げます。
帰路に着く最中、長女の
『アタラシイサイフ・スイッチノソフト・ジョジョエンノヤキニク』
という恐ろしい呪文をBGMに東京を後にした。
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