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米国株師匠🍅アウトライヤー寄稿42

米国株の師匠🍅アウトライヤー様からの寄稿🍅第42回全文無料で皆さまにお届けします。

🍅🍅

弟子のNEOさんへ
アウトライヤー
より。外れ値です。でも異常値ではありません。

笑って許してくださいね。ごゆるりとお時間ある時ご覧になってください。

背景にある経歴:80年代後半から、ペインウェバー証券会社、メリルリンチ証券会社、ベアー・スターンズ証券会社等々の外資系証券会社東京支店法人営業部門に勤務。外資系企業生活で24年の歳月が流れました。
ペインウェバー証券会社ニューヨーク本社にて、2名のメンターのもと、米国株式業務を基礎から習得。なぜ、2名だったかと言いますと、フロントオフィス業務用に1名=MIT出身のトレーダーで数学者、バックオフィス業務用に1名=米国では名の知れたバックオフィスの専門家でした。当時、NY証券取引所にもしばしば、足を運び、入り口から出口まで、叩き込まれました。その後、日本国内の機関投資家向け外国株式営業に携わり、メリルリンチ証券会社とベアー・スターンズ証券会社では、それぞれ東京支店法人営業部門外国株式営業部長として、東京、ニューヨーク(ウォール街)、ロンドン(シティ)を中心に、アジア諸国も含めて、世界中を飛び回りました。グローバル株式・金融業務に従事する上で、メリルリンチ証券会社では、当時のメリルリンチ・グローバル株式営業部門におけるアジア地域2名のグローバル・エクティ・コーディネーターの1人として、米国株式を中心に、グローバルに株式業務推進役の職責も兼務。(この時とっても楽しかったです)
2012年2月に外資系企業生活を終えました。
同2012年年春から、日本企業の顧問に就任。

一貫して、この30年超の期間、何度も何度も現地に足を運び、そこにいた人々と直接仕事をした事を含めて、アメリカの金融政策、アメリカの株式市場を見つめてきました。

第41回から続く


ブルームバーグ記事を引用させて頂きます。

前回の寄稿で述べました通り、パウエル議長ハッチンソン・センターでのお話をお聴きする事がまず先だと思っています。そこに絡めての市場の動きを今週週央注視しながら、その上で、今週は雇用統計の発表の週でもありますので、金曜日の市場へ。

今週金曜日の雇用統計の発表につきましては、事前予想で明示されている通り、失業率3.7%、非農業部門雇用者数20万人であれば、、、そのような水準でという事を仮定した場合、、、

僕はもともと、第13回の寄稿で述べさせて頂きました通り、{FRBが、少し金融引き締めから引いたような姿勢を見せるためには、少なくとも、10月分、11月分の雇用統計の発表(年内の雇用統計の発表)で、予想より失業率の数字が目に見えて悪くなっている、弱いとか、CPI消費者物価指数の数字の発表でコア・インフレが数字として落ちて来てるとか、そういう事がないと、そんな簡単には引いた姿勢は見せられないのでは、とは思っています。現状から考えて、このような事が、今からすぐ向こう2か月くらいの間、年内に起こるかどうかどうかという事については、それが起こる可能性はかなり低いと思っています。}と述べさせて頂きました。今と第13回の寄稿時と何ら何も変わっていません。

これまでと変わらず、年内に、これらの事が起こりうる可能性、確率はかなり低いと思っています。よって、FRBは、少し、引いた姿勢など、見せられないでしょうね、と思っています。ですから、年内の失業率の数字に目くじらを立てているわけではありません。非農業部門雇用者数の数字と修正値には、興味を持って目を向けています。


CPI、クリーブランド連銀の予想より高い


ここで出てきたCPIについては、まだ、先(12月13日)での発表ですが、11月28日時点で、クリーブランド連銀がアップデートした数字を見ますと、下記の通り表示されています。アメリカの専門家のコメントから見ると、これまで過去20回中16回、CPIについては、クリーブランド連銀予想より高い数字が出てきたという事で、いちよう、前回と同様、この事も忘れないように、頭の中に入れておきます。

前回11月10日のCPI発表後、イエレン財務長官ウォラーFRB理事が、1回の数字だけでは、これは何とも言えない。それをもって判断する事は出来ないという主旨のご発言をなさっておられましたので、それも踏まえています。


ウォラーFRB理事



下記は、クリーブランド連銀の“Nowcasts”からの引用です。


FRBが見たいのは、労働市場の軟化


今週金曜日12月2日を前にして、引き続き引き締まった労働市場~前回失業率3.7%~労働市場まだまだ強い、労働需要依然堅調。賃金インフレ。利上げの影響による、企業のレイオフ(従業員の一時解雇)などにより、これから向こう数か月もしくはそれ以上というような時間を掛けながら、軟化して行くものと推測。労働力不足による賃金上昇の構図。個人的には、そう推測はしていますが、今の時点で、まだ引き締まっている労働市場です。FRBが見たいのは、労働市場の軟化。これは結構時間が予想以上にかかるのかなあと同時に思って見たりしています。

引き締め継続のリマインドするであろう


これまでにもこの寄稿を通して述べさせて頂いて参りましたが、僕が持ち続けている質問は、「それでは、今後、向こう数か月とかその先で、引き締まった労働市場が、思ったほど軟化して行かない、徐々に失業率の数字が上昇、悪化して行かないのであれば、その場合それって、FRBは、仕事した事になるのですか?」です。
「そもそも、FRB、パウエル議長にとってそれは、まずいでしょ?」
という事です。
このような事から、今週、ハッチンソン・センターで、まず、スキを見せないスピーチで、インフレ抑制に向けて、アメリカ国民、そして市場に、引き締め継続のリマインドするであろうと現時点では考えています。


クリーブランド連銀総裁 メスター総裁


クリーブランド連銀総裁
、政策引き締めの一時停止は近くない-FT
11/29(火) 1:11配信 (ブルームバーグ)の記事でクリーブランド連銀のメスター総裁が述べておられる内容のイメージを僕は持っています。

ブルームバーグ記事の引用です。

過去の寄稿で、CNBCのアンケートに答えた、エコノミスト、ストラテジスト、アナリスト35名の回答から、
FRBが金利を下げるバー・ハードルの目安
・平均、コア・PCE(コアの~米個人消費支出:Personal Consumption Expenditures Price Index)が、5か月間、2.6%以下で推移する事
失業率5.3% (前回は3.7%)
GDPマイナス2.2%に下落

と述べさせて頂きました。同時に、下記3点につきましても述べさせて頂きました。

市場が、金利引き下げ局面に入ると予測しているのは、現時点では、
2023年の11月

・米金融当局はインフレ率を目標の2%に戻すために必要な措置を講じている~
ターゲットは2%で、5%とか4%ではない

サービスインフレ物価上昇圧力が定着しつつある兆候でもある 
(今をみると、モノからサービスへシフト)

まあ、現時点では、総じて、程遠いです。

そして、これまでにも述べましたが、僕が内心ずっと思っている事は、「FRBが今後見たいのは労働市場の軟化。FRBがそれ見たいのに、それが見れないんだったら、見れるまで、引き締め継続するんじゃないですか(個別機会のその引き締め幅は別としても)?「むしろ、見れるようになるまで、引き締めに、より長い時間がかかるかもしれませんよね~?」「もしくは、引き締め幅をより高くする事を考えるかとか?」という事でもあります。今後の引き締めについて、ベースラインのシナリオは、ゴールドマンサックスのチーフ・エコノミスト、ヤン・ハチウス氏が予想されておられる、「12月50ベーシスポイント、来年2月、3月、5月、それぞれ、25ベーシスポイントずつ政策金利を引き上げて行く」という見方に置きながら、このベースライン・シナリオから、今後の状況によって、この引き上げ幅やペースに、どのような変化が生じて行くのか、行かないのか、というところにポイントを置いて見ています。


ゴールドマンサックス  ヤン・ハチウス氏


短期的に市場は買われすぎ状態


このような事を頭に入れ、考えながら、nextbigtradeさんがシェアしてくださったチャートを昨日から眺めています。nextbigtradeさんいわく、引用~「ベアー・マーケットの中で、短期的に市場は買われすぎ状態にある事から、現在、株を買いに入るには、最悪の時期ですね」~引用終


第43回へ続く

最後に …

これからもアウトライヤー様からの寄稿🍅を皆さまにお届けするつもりです。
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関連note


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