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【仕事】スキルアップに明確な目的は必要か?

リスキリングが最近盛んに言われていますよね。リスキリングと言えば、資格取得や語学学習、ビジネススクールへの通学といったたくさんの選択肢があります。でも、どれにもなかなか手を出せないという人は多いと思いますし、自分もそうでした。しかし、一つ意識を変えることで思い切って取り組めるようになりました。

それは「スキルアップに”明確な”目的は必要ない」ということです。
これは、私がいろんな企業の創業者の経歴を鑑みて感じていることです。詳しく見ていきましょう

明確な目的は簡単に生まれない

今、スキルアップの明確な目的があるという人は、とてもラッキーな人です。たとえば、「英語ができるようになれば、海外駐在できる!」と会社から言われると、海外駐在したい人にとっては英語を勉強する明確な目的があると言えます。しかし、会社からそのような明確な内容を伝えてくれることは少ないでしょう。待遇というのはその時々の状況を見て、不公平なく決めるものだからです。
なので、通常、「英語ができる人の中で海外経験を積ませたい人」に海外駐在のチャンスが与えられるでしょう。「英語の勉強をしたら、海外駐在のチャンスがあるかもしれない」ですが、それはあくまで可能性に過ぎません。メリットがあるかどうかわからないのにかかわらず、貴重な土日を費やして自己研鑽する人は少ないでしょう。

それでもスキルアップした方がいいの?

明確な目的がなくても、とりあえずスキルアップした方がよいのでしょうか。答えはyesです。というか、明確な目的がないからこそスキルアップすべきと考えます。

give&takeを考えれば、スキルアップして会社に対してgiveできるものを持っている人に対し、チャンスを与えます。

会社だけじゃなく、世の中すべてそうです。スティーブジョブズも最初はPC組立という、iPhoneというクリエイティブな製品づくりに比べて、地道なビジネスから始めています。そこで、資金とビジネス知識を高めた結果、iPhoneまでたどり着いています。

スティーブジョブズが、「PC組立はやりたいことじゃないからやらない」といって、地道な努力をしなければ今のiPhoneはないでしょう。OpenAIのサムアルトマンも最初は位置情報サービスですし、イーロンマスクも最初からEVではなく電話帳アプリから取り組んでいます。

つまり、(志はあったかもしれませんが、)今考えられる最善の努力をしているのであって、最初から「iPhoneを作るためにPC組立をしよう」と考えていたわけではないのです。チャンスには偶然も必要ですので、「チャンスが来そうなところでスキルアップする」が大事です。


ぼんやりとした目的がある分野で努力しよう

とはいえ、”明確な”目的がない場合、どの分野で努力したらいいかわからないですよね。その答えは、「ぼんやりとした目的がある分野で努力する」だと思います

さっきの海外駐在の例でいえば、会社で「英語ができる人は海外駐在に行っている人が多い」っていう情報があれば、英語を勉強するのがいいと思います。そうでないなら、目的意識がなくなってしまい、勉強を継続できないのでやめた方がいいと思います。
データサイエンティストでもいいでしょう。会社で「AI人材の給与をあげます」という通達があったら、まず簡単にAIを勉強すればいいと思います。本当に給与が上がるかわかりません。それでも、可能性があるところにベットする。それが大事です。

まとめると、「スキルアップしたいけど何したらいいかわからないって人は、ぼんやりした目的意識を持てる分野で頑張ってみよう」って話でした。

ではまた~。

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