次の自動車・交通

次世代交通の論点

次世代の移動手段として、MaaSやCASEといったことが言われて久しいが、多くの書籍やニュースが飛び交っている。そこで、私が思うユーザ目線での重要な論点をまとめる。本業界に詳しい方は特に目新しさはないと予想するが、思考を整理するつもりで読み進めてほしい。重要な論点は以下の3つである。
・シームレス交通
・街構想の変化
・エネルギーの輸送
この3つが重要な論点で、それ以外のあらゆるものが手段に大きく分類と考える。以下では詳細を記載する

シームレス交通

シームレス交通とは、出発地点から目的地の間が切れることなく交通がつながっていることである。現在でも、日本においては、鉄道とバス・タクシーでシームレスに移動できるが、今後のシームレス交通では、家を出てから鉄道に乗るまでの間を自動運転車がつなぐ、鉄道を降りてから目的地の間を自動運転車がつなぐ。そして、自動運転車は鉄道を降りたらすぐにいて、待ち時間なしで移動できる。このレベルまで上がると考える。

街構想の変化

従来とは異なる街構想になることが考えられる(後述の参考文献に記載されている)。MaaSになることで、交通が最適化されれば、今よりも交通量を減らすことができる、もしくは、効率的な輸送が可能になるため、人々の居住空間を広くすることができる。
さらに、従来よりも居住空間が広くなると、徒歩の距離も伸びることになるが、電動キックボードのような新しい乗り物と利用制度の整備によって、その問題は解決されると考える。したがって、街の居住空間が広くなることで、従来よりも土地が有効活用されると予想される。

エネルギーの輸送

電気自動車になることで、電気という汎用性の高いエネルギーを輸送することになる。これによって、災害時の一時的なエネルギー供給等が可能となると考える(電源への逆潮流の問題があると考えるが、いずれ解決されると推測する)。
実はこれまでのガソリン車も、ガソリンというエネルギーを運んでいた。しかしながら、家庭では電気でほとんどの家電が動いているため、非常に使いづらいという問題があった。これが電気自動車になり、一般家庭にとって汎用性の高いエネルギーを常に貯蓄することができるようになる。これによって、利用可能なエネルギーが広く一般家庭に輸送されることとなると予想される。

終わりに

3つの論点に関して、今回はまとめた。シームレス交通に関しては、各国で事情は異なるものの基本的には自動運転をベース技術となる。レベル5以上の自動運転時代が来るまでに、どのようなサービスが必要となるか今後考察したい。


参考文献




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