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「宗教(キリスト教以外)」関連書レビュー

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キリスト教以外の「宗教」関連書のレビューを集めました。 後日、整理の予定です。
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2022年1月の記事一覧

書物における「データ還元主義」の錯誤

先日、友人と交わした「LINE」でのやり取りをご紹介する。それ自体は、ごく短いものだ。 友人…

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神 ではなく 〈人〉としての、 エラリー・クイーン : 飯城勇三 『エラリー・クイー…

書評:飯城勇三『エラリー・クイーン完全ガイド』(星海社新書) 本格ミステリーを代表する作…

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中央公論新社編 『少女たちの戦争』 : 戦後を生きた 〈凛とした女〉たち

書評:中央公論新社編『少女たちの戦争』(中央公論新社) 強く強くオススメしたい、真に「精…

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吉村萬壱なら、 私をどう評価するだろうか? : 『哲学の蝿』

書評:吉村萬壱『哲学の蝿』(創元社) 吉村萬壱の小説については、『バースト・ゾーン 爆裂…

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玉城康四郎 『悟りと解脱 宗教と科学の真理について』 : 博識な (自称)ブッダの …

書評:玉城康四郎『悟りと解脱 宗教と科学の真理について』(法蔵館文庫) これはもう「学問…

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妹尾武治 『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論』 : …

書評:妹尾武治『未来は決まっており、自分の意志など存在しない。 心理学的決定論』(光文社…

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渡辺照宏 『お経の話』 : 学問を装う 〈真言宗の御用学者〉

書評:渡辺照宏『お経の話』(岩波新書) 他のレビュアーさんには申し訳ないのだけれど、レビューを参考にする人たちのために書いておこう。(※ 本稿初出の「Amazonカスタマーレビュー」のこと) 本書『お経の話』に書かれている「事実以外の部分」を、客観的な「学術的評価」だなどと真に受けてしまったら、仏教について誤った「先入観」を持ってしまうことになる。これは初学者には、きわめて好ましくないことだ。 本書は、と言うか、本書著者・渡辺照宏の著作は、基本的に、「党派」的な色眼鏡

加藤守雄 『わが師 折口信夫』 : 時代の子たる 折口信夫の〈悲恋〉

書評:加藤守雄『わが師 折口信夫』(朝日文庫) 折口信夫は「〈情〉の人」であると、私は以…

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言葉のおろそかな〈文筆業者たち〉 : 綾辻行人 ・ 知念実希人の事例 : 古田徹也 『…

書評:古田徹也『いつもの言葉を哲学する』(朝日新書) 私はしばしば皮肉として、「読める読…

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海猫沢めろん 『明日、機械がヒトになる ルポ最新科学』 : つまらないヒトより、 …

書評:海猫沢めろん『明日、機械がヒトになる ルポ最新科学』(講談社現代新書) タイトルは…

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矢寺圭太 『ぽんこつポン子』 第10巻 ・ 完結 : 『人間の役に立たない』ことこそが …

書評:矢寺圭太『ぽんこつポン子』第10巻・完結(ビッグコミックス・小学館) 最終巻における…

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矢寺圭太 『ぽんこつポン子』 第9巻 : 〈完結〉を受け入れるということ。

書評:矢寺圭太『ぽんこつポン子』第9巻(ビッグコミックス・小学館) 次巻での完結が予告さ…

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小林武彦 『生物はなぜ死ぬのか』 : 近い将来に 絶滅する人類として 〈誇りある撤退…

書評:小林武彦『生物はなぜ死ぬのか』(講談社現代新書) ユーモアを交えた軽い語り口だけれ…

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