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「キリスト教」関連書レビュー

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キリスト教関連書のレビューを、ひとまとめにしています。 後日、内容別に整理の予定です。
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記事一覧

イングマール・ベルイマン監督 『第七の封印』 : 難解ではない。人間を描いただけで…

映画評:イングマール・ベルイマン監督『第七の封印』(1957年・スウェーデン映画) ベルイマ…

年間読書人
2週間前
11

ロベルト・ロッセリーニ監督 『戦火のかなた』 : 「戦争の悲しみ」を描く 6つの物語

映画評:ロベルト・ロッセリーニ監督『戦火のかなた』(1946年・イタリア映画) すでにレビュ…

年間読書人
2週間前
11

エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督 『愚なる妻』 : エリッヒ・フォン・シュトロ…

映画評:エリッヒ・フォン・シュトロハイム監督『愚なる妻』(1922年・アメリカ映画) シュト…

年間読書人
3週間前
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カール・テオドア・ドライヤー監督 『裁かるるジャンヌ』 : 「神と戦う」映画作家

映画評:カール・テオドア・ドライヤー監督『裁かるるジャンヌ』(1928年・フランス映画) こ…

年間読書人
1か月前
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ジョン・フォード監督 『怒りの葡萄』 : アメリカが人道主義を掲げていた時代

映画評:ジョン・フォード監督『怒りの葡萄』(1940年・アメリカ映画) 本作は、ノーベル文学…

年間読書人
1か月前
19

吉田健一 「饗宴」ほか 「日本幻想文学集成16」 : 朗らかで自由で頑固だった、 酒好…

富士川義之編『日本幻想文学集成16 吉田健一 饗宴』(国書刊行会) 吉田健一を初めて読んだ…

年間読書人
1か月前
16

ロベルト・ロッセリーニ監督 『無防備都市』 : ヌーヴェル・ヴァーグとリアリズム

映画評:ロベルト・ロッセリーニ監督『無防備都市』(1945年・イタリア映画) ロベルト・ロッセリーニは、イタリア映画界における「ネオリアリズモ」運動の先駆的な存在であり、のちのフランスにおける「ヌーヴェル・ヴァーグ」に多大な影響を与えた人物である。 言い換えれば、ロッセリーニが、日本においてすら有名なのは、もっぱら「ヌーヴェル・ヴァーグの父(の一人)として」という側面が大きい。 のちの「ヌーヴェル・ヴァーグ」旋風を準備した映画批評誌『カイエ・デュ・シネマ』誌の初代編集長に

デニス・ホッパー監督 『イージー・ライダー』 : 「無意味な死」と キリスト教的含意

映画評:デニス・ホッパー監督『イージー・ライダー』(1969年・アメリカ映画) 子供の頃、こ…

年間読書人
2か月前
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ジュリアン・デュヴィヴィエ監督 『アンリエットの巴里祭』 : 潮目の変わる場所で

映画評:ジュリアン・デュヴィヴィエ監督『アンリエットの巴里祭』(1952年・フランス映画) …

年間読書人
2か月前
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蓮實重彦 『反=日本語論』 : 生きられた言語と 生きられた映画

書評:蓮實重彦『反=日本語論』(ちくま学芸文庫) こう書くと驚かれるかもしれないが、本書…

年間読書人
2か月前
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雪崩と蔵書整理

昨夜は、今朝の5時近くまで徹夜的夜更かしをしてしまったので、お昼ごろまで寝てから、いつも…

年間読書人
3か月前
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村山綾 『「心のクセ」に気づくには 社会心理学から考える』 : 私は私を案外知らな…

書評:村山綾『「心のクセ」に気づくには 社会心理学から考える』(ちくまプリマー新書) 「…

年間読書人
3か月前
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ロマン・ポランスキー監督 『ローズマリーの赤ちゃん』 : 悪魔は、ここにいる。

映画評:ロマン・ポランスキー監督『ローズマリーの赤ちゃん』(1968年・アメリカ映画) 本作…

年間読書人
3か月前
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ジョナサン・グレイザー監督 『関心領域』 : 本作のレビュアーたちも、きっと同じことをする。

映画評:ジョナサン・グレイザー監督『関心領域』(2023年、イギリス・ポーランド・アメリカ合作映画) この映画で語られていることは、そんなに難しいことではない。これは「私たち自身の寓話」なのだ。 ここに描かれていることを「なんと恐ろしい」などと思う人は、自分自身の「恐ろしさ」に気づいていないだけである。 そうした人の「恐ろしさ」とは、「あんなやつ(ら)、死んでしまえば清々するのに」と本気で考え、実際そうなって、それで「ザマアミロ」と溜飲をさげてさえ、しかし、公式な発言では