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バナナチップス

おばあちゃんがよく食べていた補助食がある。
普段の食事だけではカロリーが足りないからと、
おばあちゃんの部屋に行くとこっそりもらうお菓子があった。

先日、姉と私の間で話題になっていた
バナナフラペチーノを飲んだ。

さっぱりしていて美味しくって、
久しぶりに飲んだフラペチーノは幸福の味だった。

一方で、しょっぱい懐かしい味もした。

フラペチーノに潜んでいるバナナチップスの味わいが
なんとも懐かしくて奥の方の記憶がゆるりゆるりと引き出された。

当時、ちょこっといただいていたバナナチップスとリンゴチップス。
もっと美味しいものあるやんって思いながら、
おばあちゃんの部屋で食べさせてもらった記憶が美味しさに勝る。

ちょっとオイリーで正直これは美味しいのかって思いながら、
でも美味しかった。

ココナッツオイルの臭い感じとか、やけにカロリーが高いところとか
そんなのどうでもいいくらい
あの一杯が思い出させてくれた。

あなたは、どの一杯、一食に思いを馳せるだろう。

つい昨日の出来事だが、私は豚汁のトラウマをちょっと解消できた気がする。
思わず作っていて笑ってしまうほど。

ほどほどになのだ。
何事もほどほどに。

量も
気持ちも
ほどほどに。

ずっと溶けない想いも、いつか溶けていくんだと、
また記憶の奥がじんとする(鍼灸でじーんと鍼をさしてもらうような)食や出来事と出逢いたいと思った。
そんな2021年の4月18日

nengyuan

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