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お化け屋敷に入ってみるくらいの気持ちで

会社の健康診断が返ってきた。
健康優良児な私は今までたいして引っかかることもなく、毎年てきとーな気持ちでてきとーに健康診断を受けてきた。

「より詳しい検査あるいは治療が必要なので、再度医療機関を受診するようにしましょう」

初めて見る仰々しい文字列を眺めて、まずは一瞬時が止まった。

え?え?

初めて受けたバリウムかな…前引っかかった血液検査かな…いや心電図???

半信半疑になりながら結果をスクロールして、私が引っかかっていた項目に辿り着いた。




子宮頚がん:要検査

え?え?
わたし子宮頚がん検診3ヶ月前にしたんだけど…と動揺が隠せなかった。

震える指で項目を細かく確認すると、LSILと記載されていた。え、えるえすあい…える?なんだそれ…?日本語?じゃないか?え?なにこれ…

調べてみると、子宮頚がん検診は引っかかっていたら即癌ではなく、癌になるまでにいくつか段階で異形成というものがあって、そのどこかのフェーズにいるのかもよ、ということだった。

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細胞診の結果が「LSIL」だった場合は、この「異形成」の中でも「軽度異形成」つまり、白に近いグレーの可能性が高いということを意味しているらしいと。

とはいえ、LSILでも中度〜高度の可能性もあるから、精密検査をしてくださいということらしい。

軽度であれば経過観察。
中度〜高度であれば場合によっては子宮の切除。

なんとなく聞いたことはあったけど、自分に降りかかってくるまでちゃんと勉強したことなかったし、なによりこんなアルファベットじゃわからんわ…と途方に暮れた。

とにかく不安で仕方なかったけど、落ち込めない性分なのですぐに精密検査の予約をした。

精密検査はコルポスコピー検査というもので、麻酔なしで子宮の一部をちょっと切るというもの。めっちゃ痛いとネットに書いてあったから、半泣きで検査室に入った。





どっこい。

意外と痛くなかった。
めっちゃ痛いって書いてあったけど、意外と痛くなかったのでこういう人もいると勇気を持っていただけたら嬉しい。(ただその後血は止まらなかった…)

コルポスコピー検査が終わったら、無駄な達成感とそれまでの不安がちょっとずつ和らいで、まあやることはやったし待つだけか…とほんの少しだけ気が楽になった。

とはいえ、結果が出るまでは1週間以上かかったので、その間は最悪のことを考えたり、仕事に身が入らなかったり、夜も寝れなかったり、日常が楽しくなかったり、それなりに落ち込んで過ごした。

そして今日検査結果を聞きに行った。

結果は軽度異形成。
軽度の場合は自然治癒することも多いからあまり気にしないでね。と先生に励まされた。

視力が悪いとか耳が悪いとか、それくらいのことよ。と。

健康ではなかったけど、まだまだ全然落ち込むところではなかった。よかった。

しばらくは経過観察をすることになるけど、早めに気付けてよかった。

今回私は会社の健康診断でわかったけれど、毎年自主的に検診を受けていたから手遅れにならずによかったなと思う。珍しく自分、グッジョブ。

私がずっと記憶に残ってる言葉で、宇多田ヒカルの「お化け屋敷に入ってみるくらいの気持ちで婦人科検診を」という言葉がある。

宇多田ヒカルが過去に卵巣嚢腫摘出手術を受けた時に言っていた言葉だ。

本当にその通りだと思う。
検診は怖いけど、それくらいの気持ちで受けないとね。

改めて健康を大事にしよう。
(あと保険見直そう…)

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