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ゴメン stop my heart

私の推し、しょうちゃんとヴァジャさんがついにニッポン放送でレギュラーを持つことを知ったのは、会社のエレベーターの中だった。

Twitterでその吉報を見た瞬間、「エッ」と思わず声が出て、エレベーター内に気まずい空気が流れた。

「あっすいません…」小声で謝り、とりあえず最初にドアが開いた全然関係ない階で降りてTwitterを凝視した。

"ニッポン放送…地上波…どうしよう…。"何故か私が動揺して、会議に遅れた。
「すいません緊急事態が発生して」と嘘でもないけど盛りすぎな言い訳で会議に乗り込み、会議の議題そっちのけで頭では5点ラジオのことばかり考えていた。

私は多分、今までの人生で推し活とやらをしたことがない。YouTubeを見たりライブに行ったりしたアーティストやタレントは少なからずいる。だけど、何日にこれが配信になって、何日からこれが販売開始で、何日にこのイベントがあって…とお知らせに一喜一憂したことはなかった。

吉報なはずなのに、どこか寂しい。
2人が遠くに行ってしまう気がして、悲しかったのだ。きっと前みたいに、昼まで寝てたり、ドンキやイオンに行ったり、妄想したりしなくなってしまうのかな…と。

そんな複雑な感情に襲われて初めて、"あぁ私は生まれて初めて、推しができたんだな…"と腑に落ちた。

寂しい気持ちはずっと残るけど、2人を応援したいと言う気持ちが何よりも勝って、それからはずっとそわそわしていた。

ラジオ放送日は、有楽町のカラオケボックスで迎えることに決めた。多分ひとりだと感情に押しつぶされると思ったから。前日までは実感がなかったのに、当日を迎えると何故か朝から泣きそうだった。

会場入りする前に、2人に渡すお花を作りに行った。今まで人にお花をあげたことは、会社の送別会くらい。たくさんの人にお花をあげていったけど、いつもは花屋さんのおまかせ。

だけど今回は、この花を入れて、この色合いで…などかなり細かく花屋さんにお願いした。
花屋さんに「大好きな人の大切な日を祝いたいんです」と言って多少の無理も聞いてもらった。

出来上がった花はとっても可愛くて、花束を両手に引っ提げてルンルンで会場に向かった。

私はお店で違うメニューが運ばれても言えないくらい、自分の意志を伝えるのが苦手で。そんな自分が花屋さんでこんなに可愛い花束を作ってもらえたことが嬉しかった。

そこからはあんまり覚えてない。
だけど、始まる前から泣きそうで、ラジオが始まって最初のしょうちゃんの声を聞いた瞬間、泣いていた。

たくさんの呪いを解いてくれてありがとう。
少しでも寂しい、地上波に行かないで、なんて思ってごめん。2人がいてくれて本当によかった。

地上波でもし偶然、5点ラジオに出会った人がいたら。たくさんの呪いを5点フレンズと一緒に解いてほしい。世の中にはたくさん呪いがあるけど、その呪いに立ち向かったり時には負けそうになったり、一緒に乗り越えていきたい。

私たちはひとりぼっちだけど、孤独じゃないから。

生きるだけで疲れる世の中。そんな世の中で生きててよかったと思わせてくれてありがとう。

私たちはsurvivorであり、神にジーザス!と言いながら生きる人間だ。

毎週土曜日が楽しみ。
一緒に5点フレンズと楽しめるこの時を噛み締めて。

改めて、地上波デビュー、そしてPodcastランキング1位、おめでとうございます。

これからもどうぞよろしくお願いします。

ねねみより

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